後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

日本酒祭

2016年05月23日 | Weblog
庭の紫陽花が咲き始めた
これはごく普通のヤマアジサイ


小さな大阪府といえども、大阪市中心部に行くには1時間は必要
通勤や仕事なら何とも思わなかったが
この歳になると、その気を興さないとなかなか足が向かない
この前のお出かけは5月8日(日)だった
大阪国際会議場・リーガロイヤルホテル
2年前まで務めていた学校法人100周年記念行事
数年前の企画段階では「3000人」と聞かされていたが当日の参加者は1200人
式典は特に何も興を催すものはなかった
ただ一点、卒業生でもある能楽師による
能「高砂」の特別舞台には圧倒されるものがあった

式典で興味があったのは、
学校法人経営陣の入れ替わり模様
栄枯盛衰は世の習い
権勢を誇ってもいずれは他者に取って代わられる
人の世の常の無残な物語を目の当たりにしたものだった
権力者は、あれほど前職者に冷酷になれるものなのである


さて月曜日の朝から この暑いのに大阪市中心部にお出かけした
難波の高島屋で開催されている「日本酒祭」の最終日



全国50の蔵と地酒専門の5店、それに酒の肴の店が15店ほど
日曜だと混雑必死なので、最終日の月曜午前に出掛けたというわけだ
次々に試飲していたら、たちまちのうちにいい気分になってしまった
ボディのある好みの酒を4本求めた
あらかじめ用意していたリュックに詰めたが
帰りは登山の訓練をしている有様 重かった…
ブログにアップするといったら、お店の方がポーズを取ってくれた


言い訳になるが、日本酒を買いに行ったわけではない
同じ行くなら、それは買うしかないだろう、ということである
もともとはお酒の肴として出店している鮒鮨の「魚治」からの案内があったから
もう何度も書いたが、先代は不思議おじさんの高校の同窓生
陸上競技部でも一緒だった
滋賀県には鮒鮨店が少なくないが、味は店によってそれぞれ異なる
「魚治」の鮒鮨は雑味が無く上品である
今日は息子さんは不在だったが同郷の従業員さんと話ができた


右が鮒鮨の尻尾の部分
もちろん鮒が美味しい 特に卵は旨い
しかし実はその周りの漬け米が美味いのだ
日本のブルーチーズと言って差し支えない
左は氷魚(ひうお)…鮎の幼魚の山椒煮

年金暮しにはちょっとやり過ぎの贅沢をしてしまった

人生百年 古来稀なり

今のうちに楽しんでしまうのだ
ねぇ 杜甫さん

(余禄)
高島屋という百貨店名は京都の呉服屋さんがその出自
1831年に創業しているのでもう15年ほどで200年を迎える
この「高島」は不思議おじさんの出身地 滋賀県高島市に由来している

福井県敦賀生まれの「新七」という若者が京都の呉服屋に奉公していた
しかしその店はつぶれてしまったが、米屋の飯田儀兵衛さんに見込まれ
米屋さんで働くうちに、ついには長女と結婚して店を継ぐことに
飯田儀兵衛さんの出身地が滋賀県高島市だったというわけだ

新七は呉服屋への想いが強く、米屋の隣に呉服屋を開いた
それが発展して今日の百貨店になったというわけだ







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