後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

運 不運

2011年07月25日 | Weblog


これはカワラナデシコ
以前は不思議おじさんの庭にも植えていたが根絶やしになった
平安時代に入ってきた中国産の撫子と区分するため
大和撫子と名付けられたとか



これは我が家の撫子だが、たぶん唐撫子(石竹)系

女子サッカーの大和撫子
もう アカン!
と、誰もが思ったところからの大挽回!
とても見習えるものではない
大人しく降参である
運は、実力があるから飛び込んでくる

目の手術は回避することになった
ただし いつレンズが眼内に落ちるか分からない
そうなったら直ちに手術
電動剃刀の振動が原因になることがあるとか
幸いにも不思議おじさんは正統派剃刀使用なので問題はないが
おっかなびっくりの生活である

柱に激突したのは不運に違いないが
なんとか眼内レンズが毛様体に引っ掛かっているのは
運が良かった?











脱(卒)テレビ?

2011年07月24日 | Weblog
分限者 ぶげんしゃのことをこのように書くと知ったのは随分の後のこと
わずか18軒の集落に2軒だけ白黒テレビがあった
夕方になると近所の子供たちが分限者の座敷に集まる
「スーパーマン」を見た後に50メートルほど先の自宅に帰るのだが
真の闇から怪物が飛び出して来るのではと怯えたものだ

1960年かその次の年か我が家にテレビが来た
電器屋の術中に嵌ってしまったのだ
彼はテレビを置いていってしまった
父親は「見ては駄目だ」と段ボールに入れて廊下の片隅に置いていた
高校生だった次兄と二人、父親の目を盗んで見たものだった
それがだんだんと日常化して家族で見ていたある夜のこと
電器屋は「こんばんわ」と現れた
父親もしぶしぶ買わざるを得なくなったわけだ



本日でアナログテレビが終了した
写真は、本日11時過ぎのアナログ画面
これを機会にテレビに縛られた生活を卒業する人が居るらしい
その気持ちも分からなくはない
ほとんどの番組は時間を浪費させるだけだ
ニュース性の高い画像も最近はパソコンで見ることができる

せいぜい スポーツ番組の同時性がもたらす臨場感が
他のメディアに真似のできないところかもしれない





いやはや 暑い!
不思議おじさんの家には内庭があるので
直径46センチの水連鉢を2個設え
それぞれに金魚を放している
もう2、3カ月になるだろうか

ええ加減に更新したらどうやねん! 
と叱られてしまった
暑さと忙しさとサボり癖が重なると
キーボードにカビが生えるというものだ

両眼の光凝固手術(レーザーで網膜固定)を先週に行った
明日は白内障手術で入れた眼内レンズが外れたので
水晶体の袋に縫い付けるかどうかの診断を受ける

4月初旬に大理石の柱と激突した
左まゆ毛の上が切れて血が出たが
その衝撃でレンズが外れ、一ヶ月後に症状が出た
最初は何が起きたのか分からなかったが
やはり餅は餅屋である 
手術となれば10日は入院が必要らしい

半夏生(はんげしょう)

2011年07月02日 | Weblog

ハンゲショウ さまざまな草木に埋もれてしまった
建築設計士・山野先生からのおすそ分け
ドクダミ科で花が咲く前に葉の先が白くなる
漢字では半夏生だが、半化粧も故ある当て字ではある

本日は7月2日 雑節のひとつで「半夏生」である
昔は夏至を過ぎて11日目だったが、現在は黄経100度に太陽が交わる日だ
そんな話を職場でしていたら宇宙談義になった
「天の川」を見たことが無いという人がいた
当節は、そんな人も少なくは無いかもしれない

節電、セツデンと五月蝿い当節であるが
もっと夜を暗くして空を仰いでほしい
せめてスバルの7つ星が自宅から見える程度に
子供が子供だったころ
不思議おじさんの家の前からでも見えたものだったが…

と「節電」に厭味を言っていたら
我が家のテレビが故障して見えなくなった
1ヶ月前にも故障したが、裏にある送風機を少し掃除したら映った
今回はその技も効かず 静かな居間で過ごしている


あまりわぁわぁと余計なことを言うなという忠告であろうか
これは職場に咲いたクチナシ

ご承知だろうが、碁盤の足はクチナシの実の形を模している
「口を出さずに、黙って見ていろ!」とのメッセージ

津波が、この社会を覆っていた暗幕を剥ぎ取り
社会の構造、骨組みが洗い出されている
原発事故が、私たちの生活・社会=舞台の成り立ちを
太陽の下にさらしてしまった
原発そのものの屋根や覆いが吹き飛ばされ
荒々しい崩れた骨組みを見せているように

メディアは目の前で起きている現象の悲惨・恐怖を伝える
確かに目の前に見せられた堅実の問題は重くて複雑だ
地域社会の復興、再生には時間とお金が途方も無く必要だろう

現実の重さを直視しつつ
忘れてはならないのは
私たちが生きている社会・舞台を作ってきた作者
台本、演出、舞台装置、照明などの黒衣の役割者は
原発という役者だけを作ってきたわけではないということである

原発を生み出した作者を
たとえば資本主義だ、新自由主義だと単純には決め付けられない
社会主義国家も、共済主義国家も、イスラム原理主義国家も
原発を生み出し、依存し、それが生み出す甘い汁を吸ってきた

この作者を抉り出す作業は
文明史的な世界観の転換を伴うことによって可能になるだろう

この作業について、少しだけ言えることがあるとすれば
この作者、この舞台を支えている骨組みには
不可逆性(irreversibility)という言葉を辞書から消し去っていることであろう
「元に戻せない技術は使ってはいけない」ということである
遺伝子組み換えという化粧をたっぷり塗った役者が
もう舞台の上で踊りまくっているのに
そして観客もその衣装と巧みな言い回し、演技に見とれて
この役者の本質を見抜いてはいない

7月9日午後に、大阪国際会議場で
国内での自生ナタネの遺伝子組み換え調査結果報告会があるとのこと
以前は、仕掛け人・呼びかけ人の一人として毎年参加していた
大阪で開催されるからには、とは思ったが
その日は「3.11特別公開講座第6回」の講義日である
6回目は「震災とボランティア」がテーマ
震災後直ちに現地に駆けつけたFさん、Kさんを招く
NHK記者がたまたま神戸にいて同行取材した様子が放映された
企画運営責任者としてお二人をお迎えする日である