後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

やっぱり

2010年03月24日 | Weblog
ご承知の通り
後ろ歩きの不思議おじさんは
天邪鬼(あまのじゃく)である

天邪鬼は記紀に由来するらしく
自ら放った矢がで死ぬらしい
それは妥当というものだ

オリックスが3連勝である
楽天ファンであった不思議おじさんは
今年からオリックスファンになることを宣言していた
理由は簡単である
大阪の球団であり、
なおかつ弱いからだ
これ以上の説明に何が必要であろうか

不思議おじさんが応援した球団は
何故か上位に進出する
不思議おじさんにも分からない
何かがあるのかもしれない

もともと日本人は判官びいきである
もともとと書いたが、由来は不明だ
これはゆかしい伝統である
守れ続けなければならない

ところが現実には
何だかんだ言っても
「よらば大樹の陰」であることが多い
芯の通った「判官びいき」が望まれる

ところがである
そんな連中が多くなれば
それもまた厭だと言うが
不思議おじさんの癖ではある

5年前に植えたしだれ桜が咲いた
あと何年生きているか知らねども
この樹が老木となり
人の目を上向かせる日を夢想する

まぁこんな住宅地では
とても無理なことだとは知りつつ



「人殺し」

2010年03月16日 | Weblog
藤沢周平の短編集「驟り雨」のなかに
「人殺し」が収められている

以前読んだときは何気なく読み飛ばしたが
昨夜読んでみて、どうも何かが引っかかってしょうがない

ストーリーは単純である
江戸でも最も条件の悪い長屋の住人の話
一年を通して陽が当たるのは夏のいっ時だけ
家賃は他の半分
だから住民はほとんど居ついてしまう
江戸の中でも最下層の住人たち

そこにある男が表れた。
いきなり男は長屋最強といわれてきた住人に喧嘩を売り
それに勝って覇権を握ると、後はやりたい放題

井戸を優先的に使うことから始まって
近所の住人を訪ねてきた16の娘を強姦し、
隣の住人の連れ合いを半分奪う形で取り込み
気分が悪ければ誰でも殴り放題
長屋の誰もが男と顔を合わせようとせず
早くあの男が死んでくれたらよいとか
どこかに引っ越してくれることを願うのみ

普通なら、たちまちこの長屋は空っぽになるはずだが
最貧の住人たちには逃げていく場所が無い

そんな男にあまりかかわりを持たなかった17歳くらいの若者がいた
まだ子供と感じていたのか、男も若者に注意を向けなかった

若者は、強姦された娘に密かに恋していたことを自覚した
娘に一、二度会って、どういう気持ちで過ごしているか
ぎこちなく確かめようとする。そのうち、
嫁にもいけなくなった娘の敵討ちこそが自分の使命だと意を固めた

覇権の座を追われた元最強の男や
嫁を寝取られた男達に復讐を呼びかける
男たちは面目を完全に潰されてきたにもかかわらず
若者の話には乗り気を見せない

若者は匕首を腹に収め
嫌われ者が井戸で顔を洗っているときに喧嘩を売る
一瞬の隙を突いて匕首を腹に差込み
さらに背中からも一突き
おびただしい血と、腸が地面に広がる

若者は思った
これで長屋の皆が喜んでくれると
大きな歓声が上がると

実際には、長屋の皆は押し黙ってみているだけ
元最強の男が出てきて若者の頬を張り飛ばした
「なんてことをしやがったんだい!」
長屋の連中も言った
「あいつはひどいやつだったが、誰にも怪我はさせていなかった」

若者は呆然と立ちすくむばかりだった

??????????????????????

浅沼書記長を襲った右翼青年の孤独を思い起こした
周平さんのメッセージが解けない

もし映画にするとしたら、どんな脚本にするのだろう
寝ながら構成を考えている不思議おじさんだった

何本も植えていたはずの椿
多くはは消えてしまったが
この白椿は元気である
椿も、一重に限る



百花繚乱

2010年03月15日 | Weblog
身近に交通事故頻発
死亡事故もあった

帰り道は雨
車検でディラーへ
おのずと慎重になり
肩の凝ること激しい

昨年の4月のことだ
百の花が我が家に咲くかどうか
まさにその魁のように
次々と春を呼んでいる

今朝は鶯がしきりに鳴いた
どうやらハランキョウの花に
呼び寄せられているようだ

ブログをサボっていると
花は瞬く間に散ってしまう

今日は雪柳
小さく切ったので少し可哀想
かってはわが世の春のように
あふれんばかりの花を
路上に垂らしていた

とにかく当分は撮った写真のアップに努めないと
後がつかえている

外は雨
季節は間違いなく動いている

早すぎる?

2010年03月07日 | Weblog
2月28日に開花したサクランボは
一週間を待たず満開となった
冷たい雨に打たれながら
周りに明かりを灯すように
華やかさを振りまいている

このさくらんぼの開花は
特に早いわけではない

参ったのは
昨夜の蚊の襲撃である
痒みに耐えられず目覚めてしまい
さらに耳元でブンブブンブ
ついに蚊取り線香の出番

おかけで喉がはしかく
今から出かける民謡大会で
いつもの美声?は望めそうにない
唄は「夏の山歌」
これも ちと 早すぎる?