ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

防衛団体賀詞交換会と靖国神社参拝

2016-01-24 | つれづれなるままに

年明けからいきなり降下始めシリーズに突入してしまった当ブログですが、
一段落したので少しさかのぼってお正月の話からです。
年末の台湾行きが李登輝元総統閣下のお加減が悪く中止になったため、
元旦を自宅で過ごし、2日目になって初詣に出ました。



今年はウェスティンホテル東京の和食「舞」でおせち料理をいただきました。



お雑煮はすまし仕立て。
「すまし汁に角切りの餅」は関東風です。



ウェスティンからすぐ近くの渋谷金王神社に初詣に行きました。
元海上自衛官の禰宜(女性)が神職を勤めている歴史的に由緒ある神社です。 



次の日は靖国神社で昇殿参拝を行いました。
神殿にあがったとき、参拝者の一人が、なんと、
本殿御神体と神職を携帯で撮影したのには驚きました。
静まり返った本殿にシャッター音が響き渡り、次の瞬間神職がピシャリと

「撮影はおやめください」

と制しました。
思わず振り返ってシャッター音の方向を見てしまったのですが、
いい年配の女性だったのにはさらに呆れかえりました。



この日から20日後、防衛団体の参拝でわたしはもう一度靖国に上がりましたが、
皆をご案内くださった靖国神社の小方權宮司が、

「今ではあまりの騒がしさに注意しなければならない参拝者もおられるが、
昔は神殿に上がった後皆が涙ぐんでいることも少なくなかった」

とお話しされたとき、この携帯撮影事件を思い出しました。
權宮司はまだ夫や子、兄弟が靖国の御霊となり、ここに彼らに会いに来る
という世代がたくさんいた頃をよくご存知です。

「悪気はないが所詮他人事の人々」が増えるにつけ、携帯で神殿の写真を撮るような
悪意のない非常識を行う人間も現れてくるということなのでしょう。

靖国神社の存続に反対する人で、その歴史について詳しく勉強している人を

わたしは中国・韓国の国民を含め見たことがないように思いますが、
(神殿に位牌があるとか、酷いのになると遺骨があると思っていることもある)
崇敬奉賛会で持たれる勉強会に参加しろとまでは言わないので、
せめてネットで調べれば出てくる程度の創建の意義とその歴史くらいは
日本人として知ったうえで参拝してほしい、とこの一連の出来事で思いました。



話はガラッと変わり(笑)お正月には映画を二本見ました。
「スターウォーズ」と、「杉原千畝」です。
エルトゥールル号の映画「海難1890」も観たかったのですが、時間が合いませんでした。
どちらも六本木ヒルズで見たので、夕ご飯はロビュションでいただきました。



お皿が来たときには気づきませんでしたが、銀杏とお皿の模様、
さらにはスナップエンドウの丸い形がリフレインしています。



コースではなく単品の魚料理を注文したら、これにもエンドウが。
ムース仕立てのソースが白身の単調さを救っていました。



息子のデザートを横から撮影。
チョコレートの穴から上に乗っているものを落として食べます(多分)



帰りにヒルズの横(右側ルイヴィトン、左側某テレビ局)を通ったら、
イルミネーションが綺麗でした。
東京タワーがちょうど正面です。



スターバックス前もこの通り。
親の仇のように?枝の一本一本全てにイルミネーション。



松が明けてから、防衛団体の賀詞交換会に出席しました。



廊下で中谷防衛大臣とすれ違いましたが、こちらの会合に来たのではなく、
本宴会の主賓は若宮副防衛大臣でした。



自民・公明の政治家も勢ぞろい。
宇土議員は国会審議出席のため途中で退席されました。
一番向こうは相変わらずな笑顔の公明党・前防衛大臣政務官の石川博崇議員。
小池百合子元防衛大臣(だったんですよね)は、こういう席で初めてお見かけしました。
ところで、ここに佐藤正久議員も写っておりますが、



小池姐御と和気藹々でお話ししているこの人は・・・!



「もしもし」発言でその佐藤議員を国会質疑中噴かせた、
あの、田中真紀夫こと、
第10代防衛大臣、田中直紀議員では・・・。
うっわー、初めて見たよ。
このおっちゃん、わたしは漫画に描いたくらい当時から注目していたのよね。



自分で描いた漫画のネタ本人を目の当たりにする、これって盛り上がるわ~。

しかし、こういう場で政治家の先生たちの様子をうかがっていると、たとえ
不倶戴天の政敵のように国民に思われていても、案外お互い友好的でらっしゃる。

安保法案の乱闘国会中、仲良く語らっていた福山議員と佐藤議員の姿が目撃されましたね。

わたしの知人も結婚式で呉越同舟だった前川議員と自民議員が和気藹々だったと
大変驚いていましたし、言い方は悪いですが国会ってプロレスみたいなものなのかも。

一番右の小川淳也議員は、圧倒的に政府自民党支持が多いと思われるこの席で、

「わたくしは民主党です、それでも国の安全を願う心に変わりはありません」

と挨拶して、会場に大受けしていました。 
質疑を聞いたことのある国民の一人としては、それでもこの議員は全く支持できませんが。



きっと自分が行きたくないので代理人をよこしたにちがいない、民主党の
クイズ王、小西博之議員の代理人がなんとわたしの前にいたことが判明。
まあ、コニタンは来られんだろうなあ。この会場には。

真紀夫は、能力はともかくあの嫁に付き合ってきた人格者で、
この時の様子を見ていても良い人っぽかったけど、こちらは
国会での乱闘もさることながら、外交防衛委員会でいきなり

「ふざけるんじゃないよ!」

とテンションあげて怒号を飛ばす単なる咬ませ犬だったりするから、
この場で
うまく溶け込む大人の対応などとてもできますまい。
まあ政治家の老獪さを身につける前に、政界からも退場願いたいものですが。




自民の高橋比奈子議員を見る小池さんの目が怖い・・・。



さて、賀詞交換会の後、防衛団体の主催で昇殿参拝に参加しました。
境内の舞台ではこういう普通の格好をした若者が、舞の稽古をしていました。
神職も、皆私服でいるとあまりにも普通で少し驚きます。



權宮司の計らいで、遊就館の見学もさせてもらえました。
わたしは会員でなんども見ているので、今回は展示は見ず、上映されていた
70年前32歳で戦死した夫に当てたラブレターの朗読に一人嗚咽しておりました。
最後にこれをご紹介します。

天国のあなたへ 

秋田県 柳原タケ

 

娘を背に日の丸の小旗を振ってあなたを見送ってからもう半世紀がすぎてしまいました。

たくましいあなたの腕に抱かれたのはほんのつかの間でした。

三十二歳で英霊となって天国に行ってしまったあなたは今どうしていますか。

私も宇宙船に乗ってあなたのおそばに行きたい。

あなたは三十二歳の青年、私は傘寿を迎えている年です。

おそばに行った時おまえはどこの人だなんて言わないでね。

よく来たと言ってあの頃のように寄り添って座らせてくださいね。

お逢いしたら娘夫婦のこと孫のことまたすぎし日のあれこれを話し思いきり甘えてみたい。

あなたは優しくそうかそうかとうなずきながら慰め、よくがんばったとほめてくださいね。

そしてそちらの「きみまち坂」につれていってもらいたい。

春のあでやかな桜花、

夏なまめかしい新緑、

秋ようえんなもみじ、

冬清らかな雪模様など、

四季のうつろいの中を二人手をつないで歩いてみたい。

私はお別れしてからずっとあなたを思いつづけ愛情を支えにして生きてまいりました。

もう一度あなたの腕に抱かれてねむりたいものです。

力いっぱい抱き締めて絶対はなさないで下さいね。

 




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7 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
平和に感謝 (雷蔵)
2016-01-24 14:26:41
四季のうつろいの中を二人で手をつないで歩いてみたい。

やってみようとしたら「バッカじゃないの」と言われました。今年で三十年。孫にも恵まれ、平和に感謝です。
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年末年始 (昭南島太郎)
2016-01-24 20:35:56
エリス中尉の新年、日本!って感じですね(笑)。
南国昭南島からのこのこ一家6人揃って4年ぶり帰国。
寒いの嫌いな太郎も久々大晦日元旦を郷里広島で過ごしました。

改めて日本ってなんて素晴らしい国なんだろう、って自分が生まれた国を大好きになりました。
70年以上前、そんな国を故郷を守るため戦場へ向かい、残した妻や子供らを思いながら北方南方で帰らぬ人となった英霊を敬う心を亡くした日本人がいるなんて寂しいですね。

個人的には人生で一度しか靖国神社へ赴いた事はありませんが、近づくにつれて背筋が伸び、英霊に対し恥ずかしくない人生を自分は送って来たのだろうか、このような形で相対していいのだろうか、でもやはり戦争へ行った祖父の時代の人たちに触れたい、と決心して赴きました。

海外にいると日本がすごくいい国に感じます。
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忙しい年末年始を過ごされたようで (佳太郎)
2016-01-25 10:44:13
やはり初詣は靖国神社でしたか。
遊就館は年末に改装をしていたのか私が行った時は開いてなかったんですよね。何か展示は変わってましたか?
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皆様 (エリス中尉)
2016-01-25 11:33:10
雷蔵さん
きっともう少ししたら奥様も手をつないでくれますよ。
日本人には、あのチャーミーグリーンの老夫婦見たいたのに憧れる事を
「チャーミーグリーン症候群」などと呼ばわる向きもあるようですが、
アメリカの夫婦はとにかくアイラブユーと言ったりキスしないと
離婚の原因になったりするくらいで、とにかく形にこだわります。
有実無名よりは愛しているけど手をつなぐなんて照れ臭い、とする
日本人の方がわたしには理解できますが。

おっしゃる通り、戦争を知らぬまま一生を過ごせる日本人は、
地球上の人類の中でも希少なくらい幸運な国民だと思います。

昭南島太郎さん
やはりお正月は帰国されていたのですか。
前にも申し上げましたが、父方の遠い親戚が広島にいたことがあり、
小さい頃遊びに行ったら腕にケロイドのあるお爺さんがいました。
仕事関係で何度か行った事もありますし、修学旅行は広島ー瀬戸内海ー金比羅というコース、という具合に
何かと縁のある土地でもあります。

靖国神社に足を向けるとき、すべての日本人が(たとえ本殿を撮影した人も)
多かれ少なかれ英霊に対する畏敬の気持ちから緊張とを感じていると信じます。
わたしは、靖国神社とは英霊に生かされている日本人としての自分を確認し、
彼らに対して日本の未来に命をつないでいくことを
約束をする場であると思いながらいつも鳥居をくぐっています。

わたしが日本人であることを強く意識し、歴史について考えるようになったのも、
アメリカに住んで日本を外から見る経験をしてからでした。
住んでいると見えず、色々と嫌なところもありますが、日本はいい国だと思います。

佳太郎さん
あら、年末に改装をしていたのですか。
今回わたしは入ってすぐ二階に上がったところの映画館と、
その前のモニターのところで過ごしてそのまま帰ってきてしまいました。
もうすぐ軍属の英霊に焦点を当てた特別展示が始まるそうですから、
そのときにちゃんと見てきます。
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涙‥‥ (ハーロック三世)
2016-01-25 13:30:37
デスクワーク中、息抜きにふと見たエントリに思わず涙しました‥‥

妻の祖母、まさに32で祖父をマリアナ沖で亡くし、89で亡くなりました。

こういった思いを抱え、戦後を一人で生きてきたのかと思うと胸が締め付けられます。

美しい‥‥
この手紙にあまりに美しい大和撫子を見ました。

夫婦とはかくあるべきかと反省しました。

ありがとうございます。
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永遠のラブレター。 (鉄火お嬢)
2016-01-26 08:42:29
2回行ってるのに、結構な展示の物量にいつも走り見学でこれに気がつかなかった。

若くして先だった夫への永遠の愛、これは不滅のラブレターです。乗り物の中で読んでいて、あやうく落涙‥‥‥。
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皆様 (エリス中尉)
2016-01-27 11:53:30
ハーロック三世さん、89歳で亡くなられたお祖母様は、その途端若き日の姿になって
32歳のままの若々しいご主人の魂と寄り添われ、今も一緒におられることと思います。

反省されたとありますが、普段手に入るものに人はあまり価値を見出しません。
身近にそんな想いを生涯持ち続けた方がおられたということを、時々は思い出し、
当たり前の幸せに感謝するとともに、奥様の手を取って歩いて見ましょう。
うちは散歩のとき向こうが実行してくれてます(笑)

鉄火お嬢さん
エスカレーターを上っていってすぐの映画館の前のモニターで放映しています。
少しの時間があったのでこのあと他のところも駆け足で通ろうとしたのですが、
この朗読に体がそこに固まってしまい、ダメでした。
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