ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

フリートウィーク〜海上自衛隊観艦式を迎えて その2

2019-10-13 | 自衛隊

さて、「Kさんの写真でフリートウィークを語る」シリーズ続きです。

こうしている今も台風19号は関東地方を直撃しております。
なんでもアメリカではこれを「スーパータイフーン」と呼び、
ハリケーンの従来のカテゴリーでは最大級と言われているとか。

ニュースを見ているとまじで怖くなってくるのですが、
14日には台風も通り過ぎ、災害派遣の要請もなく、無事に
観艦式本番が行われることを祈るばかりです。

さて、Kさんの写真をお借りしてお送りするシリーズ第二弾、
本番一週間前の土日に開催された

「祝 天皇陛下御即位 令和元年観艦式付帯広報行事 横須賀基地開放」

の様子です。

横須賀基地では艦船12隻の大公開、一昔前を思い出させる大判振る舞いで
広報活動も盛況であった模様。

この写真は岸壁に係留した「いずも」の上からでしょうか。

乗員がブリッジで敬礼している意味は・・・もしかしてポーズ?

満艦飾に飾り付けられた「てるづき」と向こうは「あさゆき」かな?

「てるづき」の主砲はアメリカ海軍開発のMk.45 5インチ砲。
オトーメララ社の丸っこいのとは全く違うスッキリしたシェイプです。

砲口の錨マークにはちゃんとネーム入り。

むむ、これは「てるづき」のではないみたいだけど・・・。

「ちょうかい」も佐世保からやってきたんですね。
それにしても、

「金剛」「霧島」「妙高」「鳥海」

イージス艦のこんごう型の名前ってなんてかっこいいんだろうか。

ここで「お・・・・おう」という写真が。
どうも「ちょうかい」ではミスワールド日本代表の世良マリカさん(16)に
一日艦長を任命した模様。
ちなみに彼女が代表となった2019年ミスワールドのコンテスタントには、
なんと!元自衛官がいたっていうんですが、もしその人がミスになっていれば、
元自衛官の一日艦長が見られたということになります。

惜しい(笑)

右側は艦これの鳥海さんですが、今回漏れ聞いたところによると、
一般公開のとき、「こんごう」艦上で自衛官に向かって

「(自衛官のくせに)艦これ知らないの?」

と詰っていた見学者がいたそうです。

わたしはかつて一般人に「ジパング」の話を延々とされて全く反応できず
困惑している自衛官の図も
目撃したことがありますが、自衛官といっても
艦これのキャラを同名艦に採用するという
「お好きな方」もいれば、
当たり前ですが、艦これ、なにそれ、な人もいるのです。

くれぐれも自衛官だからこう、と決めつけないようにしましょう。

掃海艦(掃海艇より大きい)「ひらど」と後ろは掃海艇「ちちじま」。
掃海部隊が単縦陣で波を蹴立てて進む姿を、楽しみにしているわたしです。

いつもはわずかに自衛艦旗の赤と白が色彩を放っている黒鉄の基地も、
この日ばかりは満艦飾と訪れた一般人の装いによって一気に色付きます。

昔鎮守府であった旧軍港でも、観艦式の前にはこのように
色とりどりに飾られ、胸を弾ませた一般客が集ったに違いありません。

「てるづき」「あさゆき」「こくりゅう」ごしに横須賀の街を望む。

昔「ショッパーズプラザ」としてイオンなどがあったショッピングセンターは
現在全面改装のため取り壊しが予定されています。
これが完成したら横須賀の街のイメージもずいぶん変わりそうですね。

ちなみに。

なんとKさん、勢いあまって磯子のマリンユナイテッドにも出撃されました。
しかしよくここまでよく見えるポイントを把握しておられますよね。
これ一体どこから撮られたんでしょうか。

今JMUのドックには「きりしま」が今入渠中です。

手前は「はぐろ」。
そしてその向こうにいるのが「まや」です。


「まや」は幾度か試験航海を実施済みで来春配備予定。
「はぐろ」は再来年春の配備予定です。

予定通りであれば観艦式直前の横須賀軍港の様子を山上から。

昨日の横須賀港は、
まるで日本時間1941-12-08の真珠湾。
此れだけで韓国海軍なんぞは一捻り。
横須賀本港の周囲から観艦式に集結中の海上自衛隊を。
此れだけのフネですので、
艦名は省略しま~す。

だそうです(汗)

韓国海軍といえば、今まで多少の問題はあっても誠実にお付き合いしてきた
自衛隊を完全に前回の自衛艦旗降ろせ事件でキレさせたため、
今回の観艦式には呼んでもらえませんでしたね。

前回の観艦式に参加した時の韓国海軍については、わたしもかなり
しっかりと彼らの様子を観察したものですが、そのとき思ったのは、
観閲されている艦のくせに、自衛隊の情報を取るのに必死な様子が
傍目にも露わになっていたということです。

どういうことかというと、艦上に大きなカメラを配して動画を撮ったり、
皆が見えるところにカメラマンがいて写真を撮りまくってたり、それだけでなく
指揮官クラスがスマホでこちらを撮影しているのが見えたのです。

お行儀が悪いなあ、と思うと同時に、なりふり構わず日本の自衛隊の
回遊式観艦式の技術を盗む気満々なのが一般人にもわかりました。

(映像に撮ったからって盗めるようなものではないと思いますが・・)

彼らは今回、日本が今までのように自分たちがなにをやっても
国内の「国同士の問題はあっても軍同士は仲良くすべき」という意見が
勝って、観艦式には参加できると思っていた節があります。

日本側が「招待しない」と表明してからのちも、

「観艦式には招待があれば行く」

としてこちらを探っていた様子がありましたよね。

退官された河野前統幕長などの仰ることを聞いても、自衛隊は
すっかり一連の事件で業を煮やしてしまったように見えます。

わたしも「軍同士は常に顔を見せ合うべき」という考えを持っているものの、
流石に昨今の韓国海軍の非道ぶりには、忍耐強い日本が韓国疲れによって
キレたとしても無理はない、と思っております。

甲板に誰もいない「いずも」。

「いずも」は今回観閲部隊旗艦として総理大臣を乗せます。
今まで旗艦を務めた「くらま」よりヘリコプターでの乗降はしやすく、
広いので、同乗した見学者も従前よりは不便はないでしょう。

実はわたくし、今回こんなご招待をいただきました。

防衛大臣招待というからにはてっきり「いずも」に乗るものだと思って、
知り合いにもそう吹聴したのですが、
実は違っていたことが後で判明しました。

今まで観閲艦に乗った人の話を聞くと、艦内では何かと立ち入り制限があり、
脚を止められるのでなかなか不自由だよ、というものだったので、
「いずも」でなかったことはよかったのかもしれません。

でも、おそらく安倍総理大臣と同乗できる機会は二度とないだろうな。

手前に見えているのが輸送艦「しもきた」のお尻。
その向こうに「あたご」「こんごう」、その向こうもおそらく
同型のイージス艦だと思われます。(『みょうこう』かな?)

「しもきた」のこちらに「てるづき」、「あさゆき」。
満艦飾の代わりに電飾が設置されています。

見に行きたかったけど、今は台風に備えて外してるだろうな。

数えてみたらここに写っているだけでも10隻います。
外国からの招待艦はもう到着しているとのことですが、どこにいるのかな。

「いずも」の艦首には国籍旗が掲揚されています。
国籍旗は日中、停泊時にのみ掲揚されます。

国籍旗が国旗を兼ねることがありますが、アメリカ海軍は
軍艦旗が国旗と同じであるため、国籍旗として、
「ファーストネイビージャック」を揚げます。

Naval jack of the United States.svg

これが「わたしを踏むな」のガズデン旗になる時もあります。

ちなみにアメリカ海軍は国籍旗をメインマストにあげるようです。
観艦式の時にはそういうことも注意してみられると楽しいのではないでしょうか。



観艦式本番には台風が通り過ぎていることを祈念するシリーズ、続く。