句会、4月の結果

2002年05月15日 | 俳句・短歌

私は、7位 16点、まあこんなものでしょうか。

 煙草やめすることもなし長閑なり   3点
「長閑」の課題には困りました。
なかなか最近長閑という気分を味わったことがありません。

  甲子園六甲おろし長閑なり

こっちのほうがよかったかな?
阪神が勝ち、試合が終わったのに
いつまでも六甲おろしを歌い続けているのを
テレビで観ていて、長閑だな、といつも思う。
禁煙の心境では、長閑ではないですね。

 蝿生まれデフレリストラ人が死ぬ   5点

この句、今回のなかで一番好きな句です。
「蝿生まれ」という季語には悩みました。
私の家ではこの頃、蝿を見ません。
生活から離れてしまった季語でした。
どんな世の中でも蝿は生まれる。
デフレ不況とかリストラで自殺する人がいる。
これをひとつの句にしてみようと思った。
蝿が生まれて、人が死ぬ。
自分では好きなのですが、
人が死ぬのはよくないかな。

 別れぎわ赤い嘘つくシクラメン    8点

この句は、あざといですかね。
「赤い」という言葉を入れるのが課題でしたが、
これは“的”が広すぎて困った。
最近、「清水哲男『増殖する俳句歳時記』
というサイトを見ている。
詩人の清水哲男が
毎日ひとつの句を選んで感想を書いているHPです。
そこで「赤い」という言葉を入力して検索すると、
7、8句、「赤い」という言葉を含んだ俳句が出た。
それが参考になったかどうかは分からない。
「赤い椿白い椿と落ちにけり」(河東碧梧桐)
この句はいいですね。
「シクラメン」は春の季語なんですね。
知らなかった。冬かと思った。
むかし、つきあっていた恋人から、
別れぎわにはっきり分かる嘘をつかれた。
「赤い嘘」そのまんまですね。

4月末、連休で時間があったので、
いつもと違ってじっくり句作に時間をかけた。
それでも、私はこの程度です。
5月は、もっとがんばろう。

コメント
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