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濡れ落ち葉の予感

2002年05月14日 | 家族

掃いても掃いても、
地面にべったりとへばりつく濡れ落葉は、
女房にまとわりついて離れない、
定年退職後のみじめな男の姿だ。

先週金曜日から今日(火曜日)まで、
女房は居酒屋のバイトだった。
その前の水曜、木曜が、
フラメンコ、カンテ(歌)の練習だから、
1週間、夜間不在状態だ。

ちょっと前のおれなら、
「女房がいない、好きなことが出来る」
と考え何をやるかわくわくした。
ところが、最近落ち込んでいるおれは、
ひとり家にいるのが辛い。
息子たちは家にいても、
ほとんど自分の部屋にいて出てこない。

ひとりでいるのが寂しいから
楽家でも行こうと思うが、金がない。
今日も楽家の前まで行ったが、
(くだらない世間話などしてないで、家で読書でもしよう)
と帰ってきた。
というのはかっこつけた言い訳で、
まだ5月の半分だというのに、
財布には一万円しかない。
これでおれは5月の後半を暮らさなくてはならない。

GWに女房と「温泉に行きたいね」
と話していたが、うやむやになった。
「近くに出来たスーパー銭湯にでも行こう」
と張り切ったが、
「GWは混んでるよ」
なかなか行けません。
GWのある日、
「今日、友だちと軽井沢に行ってくる」
と女房が明るくいう。
女房はおれといっしょに行動するより、
友だちと行ったほうがいいようです。

女房のことは無視しよう。
おれはおれのやりたいことをやって生きるんだ。


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