脱皮

2002年05月12日 | 家族

夕方、息子のKが部屋の片づけをはじめた。
いらないものが3つの透明な袋に入って
部屋の外に出ていた。

ひとつの袋はビデオテープだった。
50本以上はあるだろうか。
私は思わずKに訊いた。
「これ捨てちゃうのか?」
「ああ…」
「もったいないじゃないか、
 上にかぶせて録画すれば使えるよ」
「あとそれと同じくらいのビデオを
 捨てるつもりなんだ。もう見ないから…、
 みんなアニメなんだ」
「青春時代からの脱皮か」
「そうかもしらねぇ」

息子たちはテレビゲームとアニメが好きだった。
漫画の単行本は押入いっぱいにある。
大好きなアニメを録画し、大切に保管してきた。
おそらくそのときは宝物だったはずだ。
それを捨てる息子に、
子どもから大人にかわる瞬間を見た。

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