包丁を研ぐ

2002年05月07日 | 暮らし

私は、気が向くと包丁を研ぐ。
気が向くとか向かないということじゃなくて、
包丁が切れなくなったら研げばいいのですが、
なかなかそうもいかない。

わが家には1本の出刃包丁と
3本の菜切り包丁がある。
出刃包丁を私は研いだことがない。
何年か前に研ぎ屋に出して、
それから研いでない。
あまり出刃は使ってないから、
まだ切れるようです。
でも、そろそろ研いだほうがいいかな。

3本の菜切り包丁のうち
1本はセラミック製なので研ぐ必要がない。
残りの2本が私の担当です。

この2本とも結婚した頃に買ったものです。
安いステンレスの包丁です。
ステンレスのものを研ぐというのもへんですが、
私は研いでいます。
荒砥で研いでから中砥、そして仕上げ砥石で仕上げる。
研ぐとかなり切れ味がよくなる。
だから、1ヶ月にいっぺんぐらい研げば
女房が喜ぶのですが、していない。
だいたい、2、3ヶ月に1度ぐらいです。

GW前から研がなくてはと思っていた。
なぜそう思うかというと、
私は刺身が好きなんです。
マグロのブロックで買ったときに包丁が切れないと
仲良く刺身がつながっている。
つながった刺身を食べると、
「包丁を研ごう」と決意する。
しかし、この“決意”から実行するまでが長い。
あんなに時間のあったGW中も研がなかった。
なのに昨日、会社から帰ってきて
「そうだ、包丁を研ごう」と思い、
砥石を用意して作業を開始しました。
この気持ちの動きはなんなんだろう。
女房を喜ばせたいという思いも
あるにはあったのですが…。
自分でもよく分かりません。

私は高校を出て、
手工ギターの工房に弟子入りしたとき、
毎朝、ノミとカンナの刃を研いでいた。
包丁を研ぐと、そのときをいつも思い出します。

コメント
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