女房の弟の家

2002年05月30日 | 家族

今夜の「あなたのパートナー」(NHK教育テレビ)
9時からの「収納レッスン」という番組は
女房の弟のダイニングルームが映っていた。

女房がお母さんから、
「今日、Mの家がテレビに出るよ」
と聞いていた。
私は晩酌しながら阪神横浜戦を観ているうちに
居眠り状態になってしまった。
同点になってからどうなったか知らない。
ぼんやり起きてテレビを観ると、
義弟の奥さんがテレビの中にいた。

初めて観る番組だった。
一般家庭のダイニングなどの収納を
収納コンサルタントがアドバイスして
改善するという番組のようだ。

「弟の家に一度も行かないで、
 こうしてテレビで観るのはへんな気持ち」
と女房はいう。
義弟が千葉にマンションを買ったのは、
7年前ぐらいだ。
義弟の家に、行こう、行こうと思いながら、
とうとう行ってない。
女房は弟と2人だけの年子のきょうだいだ。
そこそこの大学を卒業し、
一流企業に勤めてコピー機の設計をしている。
零細企業の労働者で、
公団の賃貸に暮らしている私とは大違いだ。

広いダイニングルームだ。
うらやましい。
台所のシンクから冷蔵庫と食器棚まで、
義妹が歩かされている。
効率の悪い配置を直そうということらしい。
冷蔵庫、食器棚、電気器具棚を移動した。
冷蔵庫まで6歩だったのが、3歩になった。
そのかわり食器棚まで6歩になった。
それでコンサルタントはいった。
電気器具棚によく使う食器を入れたらいいと。
義妹は、さわやかに頷いていた。

食器棚の中が映ったとき、
わが家で使っている食器と同じものがあった。
「ああ、うちと同じ食器だ。
 きっとお母さんが買ったものだよ」
うちの息子たちの面倒を見てもらうために、
小学生の頃から高校生になるまで、
お母さんには昼間来てもらっていた。
それで女房は、勤めに出られた。
義弟の子どもたちはまだ小さい。
お義母さんは今、そっちの面倒を見ている。

あまり使わないものの中に、
食パンの中に具を入れて挟んで焼くものがあった。
「あれうちで使わないからMにあげたんだよ。
 使ってないなら、またうちでもらおうかな」
なんてこと女房がいう。
私もそれを見て、懐かしいな、と思った。
息子たちが小さいとき女房が、
あれを使ってよくパンを焼いてくれた。

素敵な台所と広いダイニングルーム、
あれを見て女房はどう思ったか。
同じ親から生まれて、この違い。
女房にも責任は少しあるけど、
大部分は私の甲斐性なしのせいです。

そんなことはどうでもいい。
義妹が、NHKの番組に応募したことが嬉しい。
けっこう映っていた。
かなりの決断がいると思う。
なにしろ食器棚や冷蔵庫の中を見せるのだ。
全体で10分ぐらい映っていたけど、
朝10時から夜7時まで撮影したらしい。
番組が終わってから、
女房がお義母さんに、電話していた。
こういうつながりが私は好きだ。

コメント
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