国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

韓国崩壊後の話

2008年10月07日 | 韓国・北朝鮮
●ウォン10年ぶりの下げ幅、1ドル=1328ウォン 聯合ニュース 2008/10/07 15:56 KST


【ソウル7日聯合】国内外の株式市場急落で、対ドルのウォン相場が10年2カ月ぶりの下落幅を記録、6年6カ月ぶりに1ドル=1320ウォン台に下落した。
 7日のソウル外国為替市場で、ウォン相場は前日比59.10ウォン安・ドル高の1328.10ウォンで取引を終えた。1332.00ウォンをつけた2002年4月12日以来、6年6カ月ぶりの安値水準。また、前営業日比の下落幅は、通貨危機直後だった1998年8月6日の70.00ウォンに次ぎ最大となった。3営業日でウォン安は141.10ウォン進んでいる。7月28日の相場、1ドル=1006.00ウォンと比べると、下落幅は2カ月で322.10ウォンに達する。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2008/10/07/0200000000AJP20081007003100882.HTML






●北極海の地政学:その2 2008-09-30 10:47

今日のイギリス南部はまたまたよく晴れましたが、とにかく気温が低めでした。夜になると完全に冬ですね。

珍しく論文作業はお休みにしまして、今日はコースメート三人で出かけてまいりました。

メンバーは、地政学を研究している日本人の私と、戦略文化をやっている韓国人、そしてこの間無事にドクターになった愛国共産党の中国本土人という、日韓中の「東アジア三人衆」でした。

こうなるとお互い戦略学が好きなもの同士で、東アジアの情勢について色々と面白い話ができます。電車で出かけたのですが、予想通り話が盛り上がりすぎてしまい、周りのお客さんに少々迷惑だった場面も(苦笑

一番盛り上がったのはやはり北朝鮮ネタでして、これに関しては韓国人の彼が爆弾発言をしております。どういうことかというと、

「金正日が死んだら、その混乱に乗じて韓国の特殊部隊を平壌に派遣して軍部を一気に制圧する」

というびっくりなもの。これはある意味でこのブログでも何度か触れた「首切り戦略」に近いですね。

「そんなことをしたら中国が黙ってないだろ」

と私が突っ込むと、中国人のコースメートも

「アメリカが背後にいる韓国が朝鮮を統一して、国境の隣に来るのは許せない」

という主張。これは朝鮮戦争の再現になってしまいますから、まあ当然ですね。

しかし韓国のコースメートは、

「でも統一を果たすのは今しかチャンスがない。だから韓国にとって一番重要なのは、アメリカを説得して朝鮮半島有事には介入しないことを約束させることだ」

と言っておりました。つまり彼が究極的に目指しているのは

「統一朝鮮の永世中立化」

であり、しかも地理的には中国に近いから統一朝鮮自体がランドパワー化する、ということのようです。

私はリアリスト的な視点で考えてしまうので、「米中の間でそんなにバランスをとれるわけがない」と思ってしまうのですが、この彼はけっこう本気でこの方向を目指さなければ行けないと考えてみているようなのです。

もちろん彼も軍人ですからその難しさを知っているわけですが、彼は韓国(と北朝鮮)の武器はナショナリズムである、ということをわきまえていて、これをうまい方向に持っていければ実現可能であり、だから政治家がかなり覚悟を決めてかからなければならない、としておりました。

私は「完全な夢物語だなあ」と思ったのですが、中国の彼は

「アメリカさえバックにいなければ、中国は統一朝鮮ができても全然かまわないよ。だってこのような関係が安定していることは歴史が証明している」

と自信満々な発言。

「おいおい、お互いに本気かよそれ」と私は思わず突っ込まずにはいられませんでしたが、韓国の彼も朝鮮半島の統一が維持されるなら、多少中国にすり寄っても良いと考えているような発言を繰り返しておりました。

この韓国の彼は、中国が隣に来た時に歴史的にどうだったのか考えたことがあるんでしょうか?それとも自国の歴史を知らないんですかね?

なんだか先が思いやられます(苦笑)
http://geopoli.exblog.jp/9597080/





●北朝鮮崩壊後の話のつづき 2008-10-02 08:18

例の北朝鮮崩壊ネタについて少し。

月曜日に中国人と韓国人の二人のコースメートと出かけて「北朝鮮が崩壊したあとどうなるか」という話をしたことは二日前のエントリーで説明しましたが、その話の続きがあります。

実は今日、この時に一緒に議論したコースメートの中国人とたまたま近くのコインランドリーへ一緒に洗濯をしに行くことになったのですが、そこでまたこの北朝鮮の話題になりました。

今回の議論ですが、まず最初は「やつのこの前の(韓国人の軍人)の意見をどう思う?」というところから始まりました。

日本代表の私としては

「奴の考えは危険だよな、ある意味で今回のグルジアのサーカシヴィリ大統領みたいだ」

と言ったわけですが、これには中国代表の彼も全く同意。日中で一致したのは、やはり韓国の考え方はちょっと理想論すぎるのではないか、ということでした。

そこで話題は「なぜ韓国の彼がこのような考え方をしてしまうのか」ということに移ったわけですが、面白いことにこの中国の彼も「歴史観があまりにも違う」ということを言い始めました。

ここで我々は一旦話を整理するために、「北朝鮮の崩壊後に起こるシナリオ」をいくつか考えてみよう、ということになりまして、以下のように三つあげてみました。

1、中国が管理して北朝鮮の体制は維持する(現状維持)
2、韓国軍が特殊部隊を平壌に送って北朝鮮制圧(武装中立)
3、韓国が米中に了承を得て武装解除して中立宣言(非武装中立)

もちろんこの三つのシナリオの中で一番簡単なのは、1の「現状維持」ですね。これは今の状況が続くわけですから地政学的に大きな変化は起こりません。

このシナリオで唯一問題なのは、当ブログでも紹介したゴードン・チャンやフィリップ・ボウリングのように、北朝鮮を中国が管理するという状態に、日本を含む周辺各国がこのまま我慢できるのかという点です。

日本にすれば「核」と「ミサイル実験」と「拉致」の問題が解決すれば、あとはなんとか我慢できるのかも知れませんが・・・。





では2の「武装中立」はどうかというと、中国の彼は「まずあり得ない」と言います。その理由としては、

・韓国の装備はアメリカ製。アメリカが拒絶したら長期戦はできない。
・そもそもアメリカはこんな動乱を求めていない。
・もし韓国の北朝鮮制圧が成功しても、隣にアメリカの同盟国(韓国)が来ることは中国が許さない

として、これは第二次朝鮮戦争の勃発につながるという結論になりました。

みなさんもご存知のように、韓国の彼はこの「第二のシナリオ」を予測しているようなのですが、アメリカとの同盟を維持したまま行えば完全に朝鮮戦争の二の舞になりますから、相当な覚悟が必要です。

中国の彼は「そこまで韓国の国民が覚悟しているんだったら武装中立は可能かもしれないな。でも経済的にそこまで発展した(しかも米中両国のマーケットに頼っている)韓国がこんなことすると思う?」とかなり疑い深い様子でした。

そういえば韓国人の彼は、自身の平壌侵攻計画の前提として、まずはじめに

「アメリカが介入してこないように、必死で説得する」

と言っておりました。

どうやら考えのこの底には、アメリカさえ説得できれば中国もこの不介入の決定に従う、というドミノセオリー式の希望的観測があるようです。そういえば彼は前回の電車の中での議論でこのような趣旨の発言を繰り返しておりました。

しかしこれは中国側からすると不介入の約束としては全然不十分。

なぜなら彼らにとって、「アメリカと親しい関係を築いたまま北に侵攻する韓国」というのは、そのままズバリ、「アメリカが中国との国境の側に来ること」を意味するからです。

こうなった場合、中国は前回の朝鮮戦争の時と同じように朝鮮半島になだれ込むことになるはずだ、と中国の彼は断言しております。

「では中国側が介入しない条件は?」と私が聞くと、この彼は「韓国がアメリカと(独立)戦争をすること」と断言。

これは大胆に聞こえるかも知れませんが、韓国が中国に「けじめをつける」という意味ではたしかに有効のような気が(笑)

もちろん地政学的にいえば、これは韓国にとって「シーパワー勢力から離れてランドパワーにつく」ということになるんですが、ここまで大胆な覚悟を見せれば中国も韓国の北上を許すかも知れません(苦笑)

国際政治はつくづくヤクザな世界です。


では3の「非武装中立」はどうかというと、これはかなり実現が難しいとのこと。

当ブログではいつもコメントを下さる待兼右大臣さんが「オーストリア式永世中立国」というアイディアを出してくれたんですが、試しにこれを彼にぶつけてみると、

「たしかにそれはアイディアとしてオッケーかも知れないけど、あの時は戦勝国の間でドイツという共通の脅威を封じ込めたいという事情があったんだよね。それにあのナショナリズムの強い韓国とl北朝鮮が、オーストリアみたいに非武装化するとはとても考えられないなぁ」

とかなり悲観的な見方をしております。

「じゃあとりあえず韓国と北朝鮮が非武装化して統一朝鮮が実現したとして、その中立を認めるためには中国側は統一朝鮮側に何を求める?」

と私が聞くと、彼は

「中国との国境沿いにDMZを作って、そこに北朝鮮から出てくる難民を住ませることだな。この難民のいるところを緩衝地帯(バッファーゾーン)にするんだよ」

とこれまた大胆な意見。この彼はめちゃめちゃリアリストです(苦笑

この理由なんですが、とにかく中国側としては、韓国側で盛り上がっている満州側の朝鮮族との連携が領土問題に発展して、最終的には統一朝鮮の領土拡大につながるのではないか、と警戒しているからなんですね。

ここで話は最初に戻るんですが、結局のところ、ここまで二人で話をして気づいたのは、韓国の歴史観が日・中側の認識と大きくかけ離れている、という事実です。

具体的にどこが問題なのかといえば、韓国では自分たちが日本に併合されるまで「完全な独立国だった」と大きく勘違いしている、という部分です。

つまり彼らは「自分たちが歴史的に弱かった」ということを直視できていないんですね。

たとえば朝鮮の歴代王朝は外交も安全保障面も完全に中国の歴代王朝の属国扱いで、中国側から朝鮮に使いがくると、ソウルや平壌などの城壁にある門まで出向いて土下座・叩頭して出迎えるということを行っておりましたし、社会一般の風習や創氏改名など、とにかくありとあらゆる面で属国化されておりました。

ところが韓国の彼を含む韓国国民一般は強烈なナショナリズムのおかげで、どうやら朝鮮がここまで中国に属国していたことを知らないみたいなんですね。

一般国民ならまだしも、国防を担うエリートの軍人からしてこの通りですから、彼が数ヶ月前にプレゼンした時のように「韓国の歴史は五千年」という摩訶不思議な発言をしても無理はないわけです。

また中国の彼は、

「韓国と日本では国民のアイデンティティーの面で大きな差があり、日本の場合は海に囲まれてたから単一民族的な考えを作り上げるのは簡単だけど、朝鮮半島の場合は分裂するよね。かなり中国の歴史を受けているから、そこから抜け出すために逆にウソを教えるしかなくなってしまうんだよな」

と冷酷に分析。中国の歴史観も十分怪しいものですが、まあここでの彼の分析は納得できます(苦笑

もちろん韓国の本格的な歴史学者はこの辺の事情もよくわかっているのでしょうが、問題は一般メディアがこういう「プロパガンダ的な歴史観」を国民に教えているために、いざ一般的な韓国人が外の世界に出た時に、「韓国五千年」という周囲が引いてしまうような異様な発言をしてしまうことにつながるわけです。

これが何を意味しているのかというと、最近の中国と韓国の間の歴史論争などを見てもわかるように、韓国と中国はこのまま行ったら歴史観が原因で衝突してしまうということです。

その証拠に、中国側でもネット環境が整ってきたおかげで、韓国から発信されるびっくり情報に中国の若者が驚くようになったことがあげられます。

そういえば日本でも韓国の新聞の日本語版が読めるようになりましたが、これによって逆に反韓感情があおられるようになったのと似たような現象ですね。

たしかに韓国の彼の発言は日・中からすればかなりびっくりの歴史観なんですが、冷静に考えてみればこれが彼の「平壌侵攻論」や「統一朝鮮待望論」に直結しています。ようするに独自の歴史観のおかげで、周囲の状況が見えなくなってしまっているんですよね。

これを極端にいえば、韓国の特異な歴史観が戦争を引き起こす可能性も否定できないわけです。

アメリカの冷戦史の権威であるジョン・ルイス・ギャディスが名著「ロング・ピース」の中で

「文化交流によってお互いの国民の考え方への理解が深まった、という主張を裏付ける歴史的な証拠はほとんどない」

と言ったのは有名な話ですが、これは日・韓・中の間にも当てはまるような気がしてなりません。
http://geopoli.exblog.jp/9609497/





●中国人と語る戦略話 2008-10-07 08:34

さて、私のコースメイトで最近ドクターになったばかりの「ストレート・トーク」の中国人と、この前のパブの話の続きで今日は戦略話をしてきたのでその報告を。

本ブログではこの地政学大好きなこの中国人に、色々な方から質問をして欲しいという要望がありました。

あいにくこの彼は明日帰国なんですが、今日は一時間ほど話をすることができましたので、本ブログから出た質問を直接ぶつけてきました。

質問1)なんで台湾にそれほどこだわるのか

簡単な答えとしては「地政学だから」ということになりますが、結局のところは歴史的な経緯から来る感情的な面が一般人の中では大きい、とのこと。

中国(北京)側から見れば、台湾は歴史的にも完全に中国のものであり、使う言葉が同じで文化もそのまま。つまり台湾は家族の一員のようなものであり、これが戻ってくるのは当たり前だ、という感覚になります。

しかも台湾が独立するとなると、それがチベットやウイグルなどの周辺の全地域に影響を及ぼすことになりまして、過去百年間かけて国土の統一を進めて動きも後退することになる、ということですね。

また、台湾が中国の中でもリッチなリムランド(沿岸地帯)の三省のそばにあるのも問題で、不測の事態が起これば経済的なダメージも大きいこともあるみたいです。

しかしなんと言っても彼らにとって許せないのは、台湾のバックにはアメリカがついている、ということ。つまり彼らの目からみれば、台湾が何をやっても「傀儡に動かされている」としか映らないということなのです。

ただし私が一番面白いと思ったのは、この彼がその後に発したリアリスト的な発言。

彼によると、台湾の根本的な問題は、「台湾」というアイデンティティーを作った「英雄」(ヒーロー)の存在が全くないこと。

もちろんそのようなヒーローの可能性として、日本が統治する際に反抗した当時の原住民や蒋介石があげられるのかも知れませんが、いずれも「台湾のために戦争をして死んだ」というわけではないので「英雄」にはなり得ません。

彼は台湾が本当に独立を果たすためだったら「戦争」と「英雄」が必要だと主張するのですが、私はそれに「地理的統一性」というものを加えておきたいところですね。

ちなみにこの彼にとっては朝鮮半島が完全に中国から独立を果たすにはあともう一人ぐらい朝鮮半島のために死んで英雄にならないとダメ、ということだそうです(苦笑

質問2)「朝鮮半島と引き換えに、台湾はいじるな」という提案はどう?

この彼にとってはこのような日本側からの提案はまったく魅力的ではないとのこと。

彼の視点では、たしかに朝鮮は歴史的にも中国(の東北部)に属しており、いわゆる朝鮮語のようなものをしゃべりはじめたのはここ百年くらいのことであり、支配階級は全て中国語だった、ということなんですが、台湾の重要性に比べたら見おとりする、ということです。

たとえば今の北朝鮮の場所までとれて日本海に出れたとしても、そこは日本を始めとするアメリカのシーパワー勢力に握られているから自由なアクセスは困難です。

ところが台湾を握ることができれば、ここから潜水艦で太平洋に自由に出られることになります。このメリットのほうが、ランドロックされていて障害の多い朝鮮半島よりも大きい、ということになるんですね。

質問3)統一朝鮮ができたら米・中・露・日で封じ込めするのは?

やるのはいいけど、統一朝鮮が手を変え品を変えてかならず大国のバランス・オブ・パワーを手玉にとるようになるから無理なのでは?とのこと。

ちなみに現在でも北朝鮮がロシアと鉄道と港で関係を強化しようとしてますが、彼らは囲まれたら逆にいろんなことをしてくるので扱いにくくなって面倒だ、というのが彼の率直な意見のようでした。

ここでまとめますが、彼にとって大事なのは

1、現状維持
2、独立がしたいのなら戦争しなきゃダメ。

ということでした。なんともわかりやすい(苦笑
http://geopoli.exblog.jp/9641233/






【私のコメント】
韓国の通貨ウォンが急速に下落している。これは、高品質高価格の日本製品と低品質低価格の中国製品の間に挟まれ、韓国の製造業がビジネスモデルとして失敗しつつあることを反映しており、それ故に容易には止まらない。

韓国政府は破綻を防ぐために欧米諸国や日中両国の支援を得ようと必死になっている。その中で最もあてにされているのは日本だろう。しかし、恐らく日本は靖国神社参拝問題や竹島問題を先鋭化させることで日韓関係を悪化させ、韓国支援を行わないと想像する。欧米諸国(IMFを含む)は自分のことだけで必死であり、日本が支援しない韓国を支援することはないだろう。韓国はいずれ外貨準備が枯渇して債務不履行に転落する。これは韓国の経済的滅亡を意味するのだ。

ブログ「地政学を英国で学ぶ」では、9月30日から10月7日にかけて、北朝鮮崩壊を前提とした韓国による半島統一が議論されている。しかし、実際に崩壊しようとしているのは北朝鮮ではなく韓国の方であり、我々はその崩壊後について真剣に考える必要があると思われる。その際重要なのは、日本にとって最も有益な「韓国が済州島のみを領土とした日本の衛星国になり、半島は北朝鮮に統一される」という状態を最終的に作り出し、安定した21世紀の東アジア情勢を導くことである。

具体的に、韓国からの支援要請に対して日本はどのように対処すべきなのだろうか?私の考えは以下の通りである。

1.竹島周辺海域に海上自衛隊を派遣し軍事演習を行って韓国の反日世論を刺激する。

2.日本の対韓支援の条件として、竹島の日本への無条件の返還と、日本だけでなく中国からも十分な支援を韓国が得ることの二つの条件を要求する。

中国は対韓支援要請に対して、

1.在韓米軍の撤退と米韓軍事同盟の破棄

2.韓国の非武装化

3.韓国への人民解放軍の駐留

といった条件を段階的につけて支援を小出しにしてくると思われる。

日本としては、3.の人民解放軍駐留は拙いので、1.の在韓米軍の撤退と米韓軍事同盟の破棄に加えて2.の韓国の非武装化が実現した段階で中国の対韓支援が十分であるとして竹島返還を条件に対韓支援を中国と共同で実行するのがよいだろう。これは、韓国から平和的に撤退できる米軍にも歓迎されると思われる。その後は、北朝鮮に突然の南進を実行させ、半島を統一させてしまえば終わりである。韓国の支配階層は済州島に脱出し、日本の衛星国として先進国水準の生活を享受できることになる。北朝鮮による半島統一には中国も文句を言わないし、日本も旧帝国陸軍の人脈を通じて北朝鮮を操ることができる。

韓国は竹島返還や非武装化を国民に納得させるために、一度債務不履行に転落する道を選ぶと思われる。それによって韓国の貿易は決済ができなくなり、韓国国民は飢えに苦しむことになるだろう。そのようなショック療法を行っても、韓国国民が竹島返還に賛成するかどうかは微妙である。ただ、貿易が停止すれば韓国海軍は石油の枯渇で活動不可能になると想像され、海上自衛隊は容易に竹島を実力で奪還できることだろう。

韓国の非武装化については韓国政府は容易には賛成しないかもしれない。日本は中国と協力して、朝鮮半島の非武装化を推進し、その第一段階として韓国が率先して軍備を放棄するよう誘導する必要がある。ただ、韓国も裏では有事の際の為に武器を隠匿する可能性もある。北朝鮮軍が南進して半島を無事統一できるかどうかが最大の問題だろう。






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19 コメント

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Unknown (読書貧乏)
2008-10-08 00:39:26
お久しぶり。
うーん。韓国破滅が間近に迫ってまいりました。
北朝鮮の南進は未だに信じられないのですが、
何だか現実味をおびてきました。
北朝鮮は恐慌に強いですからねw
それに金日成は南北両国の唯一の英雄でしょう。
もちろん伝説はフィクションですけどね。
返信する
Unknown (なるほど)
2008-10-08 02:12:58
韓国崩壊は朝鮮半島統一の絶好のチャンスになるかもしれませんね。

経済的に豊かな韓国ではなく北朝鮮が統一を主導するというのは奇妙な気がしますがそれも韓国経済が破綻常態であるなら話は変わってきます。


ロウソクデモで露呈した韓国の政治的混乱とは対照的に北朝鮮はしっかりと統制され政治的に安定しています。

韓国のの問題点は中国人が指摘するように独立戦争していない、独立の英雄がいないこと、自らの手で勝ち取った独立でないことが決定的に国家のアイデンティティを確立することが非常に困難でだからこそ反日が国家のアイデンティティにならざるを得ない。

朝鮮半島が北によって主導されれば金日成は朝鮮半島の歴史にとって不世出の英雄となる事は間違いなさそうで国家アイデンティティの確立も強固になりますね。


統一後の近未来 朝鮮人は将軍様は我がミンジョクの英雄だとして相手かまわず強弁する と想像するには今はまだ違和感があります。 

韓国の今後を見守りたい。

返信する
Unknown (某研究者)
2008-10-08 03:06:11
韓国の国民も経済的な自立・繁栄は
最早永久に無理と判断すれば
民族的なアイデンティティを求めるかも知れぬし
北朝鮮との統一を求める
親北朝鮮派がクーデターを起こし
北朝鮮が南進せず共
統一と言う可能性も有る訳だろうか
返信する
Unknown (Unknown)
2008-10-09 09:47:36
中国は統一朝鮮を望まない。中国東北の朝鮮族、北朝鮮、韓国と三分割を選択する。各朝鮮民族を弱小化しておく方が圧力をかけやすいからだ。

北朝鮮には南進する力はないし、日本が竹島に行動を起こせば、韓国国民と軍は経済破綻後でも非武装を断固拒否する。また第二次朝鮮戦争には中国のメリットが全くない。よって北主導の統一はない。
また、口では統一を謳いながら、内心では統一の経済負担を嫌がる国民感情と今回の経済破綻により韓国主導の統一もない。
よって個人的には
①金正日死後の北朝鮮に中国傀儡政権樹立
②経済破綻及び在韓米軍撤退による韓国の外交的弱体化と反米化
③竹島問題と経済援助拒否による韓国の反日激化
④ ①~③による朝鮮半島への中国の影響力の強大化。朝鮮民族を分割しつつ、経済力と移民を使った内部侵略による緩やかな半島支配権の確立。

となるのではないか?個人的には朝鮮半島より、日本内部で異常な悪影響を及ぼす、在日南北朝鮮人の処理に関心がある。南北とも外貨を必要としており、国家再建の為の強制帰国命令が出るかどうか、注目している。日本にとっては半島情勢より在日の方が問題と考える。在日がいる限り日本は半島のトラブルに引きずり込まれるからだ。
返信する
Unknown ( )
2008-10-09 14:49:15
日本が憲法改正しなくても、これらのシナリオ通りに動けるものなのでしょうか?
ちょっと心配。
返信する
Unknown (七面鳥)
2008-10-09 15:51:04
在日の方が心配である点についてはUnknown (Unknown)殿に同意。中露の軍事的南進にあまり意味のない現在は、朝鮮半島の地理的軍事的有効性があまり見い出せない。大事なのはこの期に及んでの、日本国内から半島へ流出する金や技術、そして文化財や文化そのものであると思われる。技術についてはいわずもがな、金も裏表両方から流れるので始末が悪い。何とかして在日にお引取り願う方法はないものか。
#勿論、大半の在日、及び帰化された方は全く問題ないとは考えておりますが……出自によって差別するものではなく、あくまで今現在の行動、イデオロギーを問題とするものであります。
返信する
韓国人と思われるUnknown (Unknown)さんへ (princeofwales1941)
2008-10-09 18:59:48
>中国は統一朝鮮を望まない。中国東北の朝鮮族、北朝鮮、韓国と三分割を選択する。各朝鮮民族を弱小化しておく方が圧力をかけやすいからだ。


新羅以来、朝鮮半島は常に一つの国に統一されていた事を考えれば、現在の分断状態は非常に不安定なものであり、中国はより安定した統一状態を望んでいる筈だ。そして、統一の主体としては、中国に脅威を与えない北朝鮮が望ましい事は言うまでもない。朝鮮の統一を望んでいないのは中国ではなく、韓国人であるUnkownさんだ。在日の問題を取り上げているのも、私の議論の焦点を韓国滅亡問題から逸らしたいだけだろう。


>日本が竹島に行動を起こせば、韓国国民と軍は経済破綻後でも非武装を断固拒否する。

あなたが韓国人であることがこの一文でよく分かる。



>また第二次朝鮮戦争には中国のメリットが全くない。よって北主導の統一はない。

北朝鮮主導で半島が統一されると、韓国の製造業が破壊されることになる。米国発の世界恐慌が起きる近未来、日中両国にとって競合相手の韓国が消滅することは計り知れない利益を両国にもたらす。従って、日本と中国は北朝鮮による韓国併合を本音では強く支持する。日中両国のこの意志をはねつける力は韓国にはない。
返信する
最終的には細切れ推奨 (雄けも)
2008-10-10 07:50:50
北朝鮮主導で一旦統一させたのち、内乱をおこさせて5つに分裂させるというプランもある(北朝鮮の東と西、韓国の東と西、及び済州島)。もともと朝鮮半島は地域間反目が大きく、統一してもまとまることはない。これに旧満州地域の朝鮮族を加えると6つに分割して統治することになる。異民族の分割統治は現在の中国政府が最も好む形態である。ジェノサイドをやって批判されるより低リスクで安価である。

このような状態になり、半島内でいつも戦争がおこっていれば、朝鮮人が実力不相応な対外冒険主義に出ることはない。過剰な工業生産力が破壊されるため、日中においてはメリットが大きい。日中は韓国を破綻させることで意見が一致していると思われる。韓国を救うメリットは無いが、潰すメリットは山ほどあるから。もちろんそれは「身から出た錆」である。
返信する
2度目の経済破綻を目前に控えた韓国はどこへ行こうとしているのか (ゴロリ)
2008-10-10 09:07:44
韓国と言う国家はその成り立ちからアメリカに依存し北朝鮮がソ連、中国の傀儡国家だとしたら韓国はアメリカの傀儡国家であり朝鮮動乱の停戦でもアメリカがその文書に署名している。

韓国という国体維持にアメリカはなくてはならず韓国の唯一の誇りである世界第10位前後の経済的繁栄は全面的に日本に依存している。

その韓国という国を支える2大国に吠えるのは危険な火遊びに他ならない。

北朝鮮で国民が射殺されても中国人が国内で暴れようとも韓国はそちらには吠えることがない。

歴史的に朝鮮半島国家は中国の属国であることが一番安定する事が証明されており中国が力を付ければ自然と元のさやに収まる事は容易に想像される。

中国にはあれほど吹き荒れた反日に変わって嫌韓がものすごい勢いで台頭しており政府も押さえようとしていないところを見ると新たな標的、生け贄として設定されているみたいです。

そういった韓国の周辺状況に対して2度目の経済破綻が目前に迫った韓国はどこへ行こうとしているのか。
返信する
仮に朝鮮半島が親中国と化しても (面白い発想だが)
2008-10-10 20:55:56
朝鮮半島統一のシナリオはJJ予知夢の内容(竹島海域で激突)から某研究者さんの言うところの

>北朝鮮との統一を求める
>親北朝鮮派がクーデターを起こし
>北朝鮮が南進せず共
>統一と言う可能性も有る訳だろうか

が最もありそうです。竹島海域での戦闘はどうでもいいのですが、現韓国政権が経済破綻して日本に妥協しようとするところを親北朝鮮派がクーデターというのが正統性を主張する上で良いかと。経済破綻は現政権が日本へ妥協しなくてはいけない状況をつくる味付けです。その後核武装した北朝鮮が歓呼をもって迎えられる。

中共が最も恐れることは、日韓併合の中国版で中途半端に併合して中国内に朝鮮人が増えることでしょう。むしろ中国内の朝鮮族が東北地方から半島に移動するような政策が望ましい。地政学的な原則からすると、半島勢力は大陸に従属するし、歴史的に考えても統一した朝鮮は基本的に中国の属国です。ただし日米などの海洋勢力が大陸に勢力を伸ばし、大陸勢力がそれを完全に撃退できないときは半島を分割したほうがいい。米国は段々引きこもりになりつつあるし、日本さえ押さえ込んでおけば全く問題なしです。

管理人氏のいう、竹島、済州島を海洋勢力に組み込みは、仮に朝鮮半島が親中国と化しても、対馬ともに海軍力で押さえ込めるということでしょうか。半島が統一し今の北朝鮮のようにある程度独立しつつ中国に協力する形がもっとも安定すると見ます。
返信する

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