国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

行方不明になったイスラエルのスパイ部門の指導者はロシアによって殺害された?

2007年01月29日 | イスラエル・ユダヤ・国際金融資本
●Russia Orders US Embassy ‘Lockdown’ After Disappearance Of Israeli Defense Minister January 25, 2007
http://www.whatdoesitmean.com/index978.htm


【要旨】
・プーチン大統領は差し迫ったテロの危険のため、欧米の全てのロシア大使館に対して直ちに封鎖を行うように命令した。

・行方不明となっているイスラエル国防省の欧州代表部責任者であるDavid Dahanは諜報関係者の世界ではイスラエルのスパイの頂点にあり、欧州及び米国で”ならずもの”の工作員を活動させていると見なされている。

・ロシアから持ち出された核兵器級の濃縮ウランはCIAとグルジアの共同作戦により回収されたが、行方不明になったウランの量は公表されているより遙かに多い。

・イランのオルメルト首相は1月24日にイランとの国際的な対決の掛け金を劇的につり上げ、イランの核兵器保有を防ぐための軍事力行使の準備はできているとイランに対して明確な警告を行っている。






●Car of missing Israeli defense official found in north France - Haaretz - Israel News 12:14 25/01/2007
http://www.haaretz.com/hasen/spages/817874.html







●イラン、遠心分離機3000基の設置を開始=国会外交・安保委員長  2007年01月28日08時00分 〔AFP=時事〕

【テヘラン27日】イラン国会のボルジェルディ外交・安全保障委員長は27日、イランが遠心分離機3000基の設置を開始したことを明らかにした。国営イラン通信(IRNA)が伝えた。同委員長は「われわれは現在、3000基の遠心分離機を設置している。神意にかなえば、設置はそのうち終了するだろう」と述べた。同委員長はそれ以上詳しいことは明らかにしなかったが、遠心分離機の設置作業は3月末までには完了する予定だ。
 国連安全保障理事会は、ウラン濃縮を停止しなかったイランに対し制裁を科している。イランは自国の核計画について、発電のための平和目的としているが、米国は、イランがひそかに核兵器を開発しているのではないかとみている。安保理は、イランがウラン濃縮を凍結すれば、制裁を解除するとしている。しかしイランは中部ナタンツの地下施設に3000基の遠心分離機を設置して、ウラン濃縮能力を増強しようと計画している。
http://news.livedoor.com/article/detail/3000321/







●イランが近く人工衛星打ち上げか、ロケット改良し 2007.01.27 13:46 JST- CNN/REUTERS

米国の航空宇宙専門誌アビエーション・ウイーク(電子版)は25日、イランが弾道ミサイルを改良したロケットで近く、衛星を打ち上げる可能性がある、と報じた。同国議会の安全保障・外交問題委員会の幹部が宗教学校学生らとの会談で指摘した、としている。 ロケットはシャハブ3型を改良したみられる。同型の射程は最大1600キロで、サウジアラビアやトルコ西部にも届く能力がある。衛星打ち上げの技術を習得すれば、大陸間弾道ミサイルの開発にもつながる可能性があるとしている。 イランは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との間で緊密なミサイル協力を維持しているともみられる。 欧米諸国は現在、イランに対し核開発放棄を迫っているが、同国はこれに応じていない。衛星打ち上げはさらに、欧米を刺激しそうだ。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200701270003.html







●イラン:軍事演習を実施へ 米国、イスラエルをけん制 毎日新聞 2007年1月21日 19時26分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070122k0000m030050000c.html








●イスラエルが核攻撃計画か イランの核施設にと英紙 '07/1/7  中国新聞

 【ロンドン7日共同】七日付の英紙サンデー・タイムズは複数のイスラエル軍筋の情報として、イスラエルが対立するイランの核関連施設を破壊するために、核兵器による攻撃計画を立て、空軍の二個中隊が長距離飛行などの訓練を行っていると報じた。イスラエルはイランの核開発への危機感を強めており、同紙によると、ウラン濃縮地下施設のある中部ナタンツで、イスラエル空軍機が通常爆弾で地面に穴を開けた直後、同じ場所に核兵器を撃ち込む計画があるという。イスラエル放送によると、イスラエルの安全保障当局は報道内容を否定した。核使用について、同盟国である米国の事前の同意は困難視されるため、事後承認を求めることになるとみられている。

 イスラエル空軍機はウラン転換施設などのある中部イスファハンと実験用重水炉のある西部アラクも攻撃する計画だが、この二カ所では通常兵器のみの使用が想定されているという。イスラエルは核拡散防止条約(NPT)に未署名。核兵器保有については否定も肯定もしない政策だが、事実上の核保有国とみられている。一九八一年には核開発を進めるイラクの原子炉を空爆で破壊したことがある。イランの核開発をめぐっては、平和目的と主張するイランと、ウラン濃縮活動停止を求める米欧などが対立している。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200701070357.html









●オルメルト首相、カツァブ大統領に辞任を勧告 - イスラエル 2007年 01月 25日 04:38:26

【ヘルツェリア/イスラエル 25日 AFP】エフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相は24日、テルアビブ(Tel Aviv)近郊の都市ヘルツェリア(Herzliya)で演説し、強姦(ごうかん)罪などの容疑で検察当局が起訴する方針を固めたと発表したモシェ・カツァブ(Moshe Katsav)大統領に対し、辞任を勧告した。オルメルト首相は演説の冒頭で「現状では大統領の職務継続は困難」とし、大統領官邸から退去するよう求めた。
http://www.afpbb.com/article/1270848








●アラブ系イスラム教徒が入閣へ=建国以来初めて-イスラエル  2007/01/28-23:08  時事通信

 【エルサレム28日時事】イスラエル政府は28日の閣議で、労働党のガレブ・マジャドレ議員の入閣を賛成多数で承認した。同議員はアラブ系のイスラム教徒。ユダヤ人国家イスラエルで同教徒が入閣するのは1948年の建国以来初めて。
 イスラエルでは全人口の約2割がアラブ人だが、同国政府は建国以降、ユダヤ人社会に対して重点的に予算を配分する政策を続けてきた。アラブ系国民の間には「2級市民扱いされている」との不満が根強く、同議員が今後、アラブ系の地位向上でどのような役割を果たすか注目される。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007012800160









【私のコメント】
イランは軍事衛星打ち上げ・ウラン濃縮用遠心分離器設置開始・軍事演習実施でイスラエルを強く挑発し続けている。イスラエルは自国の防衛のためにはイランの核武装を何としても防ぐ必要があり、イランによって危機に追いつめられていると言える。

イスラエルは国際金融資本によって建国された国であるが、内部には親国際金融資本派と反対派の対立が存在するのではないかと想像される。素直に考えれば、パレスチナとの融和・共存を掲げる中道左派である労働党が反対派、旧約聖書の教えに基づく領土拡大・占領地への入植をめざした大イスラエル主義を掲げており中東系ユダヤ人・ミズラヒームや低所得層、入植者を支持基盤とする右派政党であるリクードが親国際金融資本ということになるはずだが、陰謀論の立場からすると逆ということもありうるだろう。

そのイスラエルで、欧州及び米国で”ならずもの”の工作員を活動させているとされるイスラエルのスパイの指導者が行方不明になっており、報復を恐れるロシアが欧米の全ての大使館を封鎖したというロシア情報機関系の情報がある。反国際金融資本陣営の中枢であるロシア政府が殺害したのだろうか?

また、イスラエルのオルメルト首相がカツァブ大統領に辞任を勧告、建国以来初めてアラブ系イスラム教徒が入閣するなど、大きな動きが起きているようである。
カツァブ大統領の立場はよくわからないが、やはり激しい内部対立に関連しているのだろう。そして、アラブ系イスラム教徒が入閣したという情報は、イスラム教徒との共存、長期的にはアシュケナジーの欧州等への脱出によるイスラエル滅亡を目指すものではないかと想像するが、これが国際金融資本に有利に働くのか逆かは分からない。また、国際金融資本自体も一枚岩ではなく、ロシアに友好的な勢力も存在するのかもしれない。

いずれにせよ、表向きはイランと米国の対決が激化しているが、実際に起きているのはイスラエルとイランの対立であり、イスラエルの親国際金融資本勢力が決定的に追いつめられている様に感じられる。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 米国が2001年に京都議定書か... | トップ | 米国だけでなくイスラエルも... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2007-02-03 18:43:33
ポンドとドルが暴落し中露米の対日大同盟が完成する

大統領に就任したらイラク戦争終結、とヒラリー議員
イラク情勢

 【ワシントン=五十嵐文】2008年の次期米大統領選に挑む民主党のヒラリー・クリントン上院議員は2日、ワシントン市内で開かれた同党全国委員会の冬季大会で演説し、ブッシュ大統領が退任する2009年1月までにイラク戦争が終わらなければ、「私が大統領として終わらせる」と述べ、大統領に就任した場合はイラク駐留米軍を撤退させると宣言した。


 クリントン議員は、イラク駐留米軍の規模に上限を設ける法案を発表し、米軍増派を断行したブッシュ政権との対決姿勢を強めているが、2002年の対イラク攻撃容認決議に賛成票を投じたことに党内反戦派がなお反発している。

 クリントン議員は「私が2002年に大統領であれば、決してこの戦争を始めなかった」と声を張り上げ、会場に詰めかけた反戦団体メンバーのヤジに対抗した。
返信する

コメントを投稿