国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

山崎拓訪朝で拉致被害者帰国? 英国のフセイン処刑批判は国際金融資本関係者の命乞い?

2007年01月11日 | 韓国・北朝鮮
●キッシンジャー氏「めぐみさんは帰ってこられる」 2007年1月9日 12:45

 ■国連本部でドキュメンタリー映画を上映
北朝鮮による日本人拉致事件をテーマにした米ドキュメンタリー映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」の上映会が8日、ニューヨークの国連本部で行われ、キッシンジャー元米国務長官や各国の外交官らが鑑賞した。12日からニューヨークで一般公開されるのに先立ち、北朝鮮の人権状況に対する非難決議を採択した国連で上映された。キッシンジャー氏は「(めぐみさんの事件は)非常に胸の痛む話だ。国際社会は日本の努力を支援するべきで、国際社会がかかわればすべての家族は帰ってこられるだろう」と話した。
 クリス・シェリダン監督は「国連でより多くの人が日本人拉致問題について語れば、より多くの国が拉致問題について語り始め、何かしようと思うようになる」と国連で上映する意義を強調。韓国出身の潘基文事務総長が就任したばかりであることも「彼はこの問題を知っており、素晴らしいタイミングだ」と歓迎した。映画はめぐみさんの両親や拉致被害者の家族のインタビューを織り込みながら救出活動の軌跡を克明に描写。日米のほかオーストラリア、ニュージーランドなどでも上映された。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/34297/







●ESPIO: 安倍首相訪朝で拉致問題全面解決!? 2006年12月29日

最近、複数の筋から「近い内に日朝交渉が大きく進展する。拉致問題が一挙に解決する」などという“情報”を耳にする。先日、テレビを見ていたら、あのテリー伊藤まで、番組中のコメントで、そのことを言外に匂わせた発言をしていた。常識的に考えると、「あり得ない」としか判断できず、都市伝説の様相も呈しているのだが、どうも辿っていくと日本政府当局から当該情報が発信されている気配がある。
 これは何かの口伝工作なのだろうか?それとも一種のフォークロアなのか?あるいは、戦争が始まったり、北朝鮮が突如崩壊する見通しでもあるのか?実に不可解なのである。
http://espio.air-nifty.com/espio/2006/12/post_7cbb.html





●ESPIO: 「有本恵子さんは生きている」重村智計教授講演 2007年1月9日

「金容淳は食糧支援が欲しくて、恵子さんにこっそり御両親に電話をさせている。北朝鮮の高官(重村教授の情報源)は最近になってそう言い出している。御本人たちには確認していないがまず間違いない」etc
http://espio.air-nifty.com/espio/2007/01/post_c952.html







●山崎拓氏が北京入り、「日朝平壌宣言」復活探り訪朝へ (2007年1月8日23時34分 読売新聞)

 自民党の山崎拓・前副総裁が8日、北朝鮮を9日から訪問するため、成田空港を出発し、北京入りした。北朝鮮のミサイル発射や核実験を経て、事実上、死文化したとされる日朝平壌宣言について、北朝鮮高官との間で今も有効であることを確認し、膠着(こうちゃく)した日朝関係打開の糸口を探るのが狙いだ。訪朝は山崎氏の個人的な行動で、日本政府は関与していない。

 山崎氏は8日午後の出発直前、今回の訪朝の目的について、「核、拉致、ミサイル問題の一括解決をうたった日朝平壌宣言をぜひ、もう一度生き返らせたい。そのために、北朝鮮の高官とじっくり意見交換をしたい」と語った。山崎氏は9日午前、北京を出発し、同日午後、平壌入りする。自民党の田野瀬良太郎副幹事長(山崎派)が同行する予定で、北朝鮮滞在は13日までの5日間を想定している。山崎氏は、会談相手については、「金正日総書記と近い高官との会談を要請している。宋日昊(ソン・イルホ)日朝交渉担当大使は今回の交渉ルートではないが、会う可能性はある」と述べた。

 山崎氏は今回の訪朝に向け、米中両国関係者と事前調整するなど、準備を進めてきた。昨年7月に訪米した際、北朝鮮と関係の深いジャーナリストと極秘に会い、金総書記からの「招待状」を受け取った。マケイン米上院議員、アーミテージ元米国務副長官らと会い、対北朝鮮外交の戦略について意見交換した。昨年9月の安倍政権発足後は、中国の王毅駐日大使とも都内で会談し、訪朝構想を伝えていた。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070108i215.htm






●山崎氏の訪朝、安倍首相が不快感 (2007年1月9日13時54分 読売新聞)

 塩崎官房長官は9日午前の閣議後の記者会見で、北朝鮮に向かうため北京に入った自民党の山崎拓・前副総裁に北朝鮮訪問は望ましくないとする政府見解を伝えたことを明らかにした。
 塩崎長官によると、山崎氏は同日午前、「自民党安全保障調査会長として訪朝する。日朝平壌宣言について話をしたい」と電話で伝えてきた。長官は「望ましくない」と答えたという。塩崎長官は記者会見で、「北朝鮮渡航は一般国民にも自粛を要請している。国民を代表する国会議員が渡航するのは望ましくない」と山崎氏を批判した。さらに、「(訪朝は)山崎氏個人の行動だ」と述べ、今回の訪朝に政府は関与していないとする立場を強調した。
 安倍首相も9日昼、首相官邸で記者団に、「議員としての考えがあると思うが、日本が北朝鮮に核、ミサイル、拉致の問題を含めて制裁を科していることをよく踏まえてもらいたい」と語り、不快感を示した。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070109i204.htm






●安倍首相終了のお知らせ ネットゲリラ 2007年1月9日

今回の山崎訪朝なんだが、どうも筋がもつれている。官邸筋では訪朝に反対しているようなんだが、山崎拓が「一人で勝手に」行ったわけじゃないんで、当然、仕掛け人がいるわけで、それは小泉以外に考えられないわけだが、そこら辺の話がちっとも出て来ない。つうか、首相がイヤな顔しているのに前首相が特使を派遣するというのも奇妙な構図なんだが、拉致事件解決を誰の手柄にするかで、背後にいろいろと計略なんぞがあるとかないとか、ま、いろいろあるわけです。
http://my.shadow-city.jp/?eid=327964





●安倍首相、欧州4国歴訪などに出発 朝日新聞 2007年01月09日13時23分

 安倍首相は9日正午過ぎ、英国、ドイツ、ベルギー、フランスの欧州4カ国歴訪とフィリピン・セブで開かれる東アジアサミットなどに出席するため、最初の訪問地のロンドンに向け政府専用機で羽田空港を出発した。
 首相は各国の首脳と北朝鮮問題を中心に協議する。ブリュッセルでは北大西洋条約機構(NATO)の理事会に出席し、日本の首相として初めて演説。日本や豪州を念頭に域外国との連携に積極姿勢を示しているNATOに対し、連携を強化する方針を訴える。
http://www.asahi.com/politics/update/0109/007.html





●麻生外務大臣のルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、スロバキア訪問について 平成19年1月5日

麻生外務大臣は、1月9日(火曜日)から1月15日(月曜日)までの間、ブカレスト(ルーマニア)、ソフィア(ブルガリア)、ブダペスト(ハンガリー)及びブラチスラバ(スロバキア)を訪問し、各国において外相会談を行うほか、政府要人との会談を行う。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/g_aso/rbhs_07/pr.html





●米国務長官、12日から中東・欧州歴訪 1月10日8時1分配信 時事通信

米国務省のマコーマック報道官は9日、ライス国務長官が12日から19日までの日程で中東・欧州を歴訪すると発表した。ブッシュ大統領が10日に発表する新たなイラク戦略の成功に向けて関係国との外交調整に当たるとともに、パレスチナ和平プロセスの進展を目指す。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070110-00000026-jij-int






●スペイン首相:訪日延期 国内政治日程上の理由で 毎日新聞 2007年1月10日 18時38分

スペイン政府筋は9日、15日から予定されていたサパテロ同国首相の訪日が「国内政治日程上の理由から」延期されると述べた。議会筋によると、サパテロ首相は15日、スペイン北部バスク地方の分離独立を求める非合法組織「バスク祖国と自由」(ETA)への対策などを議会に説明する見通しという。昨年12月30日に起きたマドリード空港爆破事件でETAは犯行声明を出した。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070111k0000m010040000c.html






●日英首脳、北への国際圧力強化で一致 (2007年1月10日13時46分 読売新聞)

欧州訪問中の安倍首相は9日午後(日本時間10日未明)、ロンドンの首相官邸で、ブレア首相と約1時間10分会談した。両首脳は北朝鮮の核、ミサイル、拉致問題解決へ向け、北朝鮮に対し国際的圧力を強めていくことが必要との認識で一致した。
 安倍首相の就任後、日英首脳会談は初めて。安倍首相は北朝鮮問題について、「拉致問題は極めて重要な問題だ。核、ミサイル問題は不拡散体制への重大な挑戦として、国際社会が一致団結して取り組む必要がある」と指摘し、英国の協力を求めた。ブレア首相は「日本の立場を完全に支持し、協力したい」と応じた。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070110it03.htm?from=top






●英メディアの関心は死刑問題に集中…日英首脳会見 (2007年1月10日11時49分 読売新聞)

安倍首相とブレア英首相が9日の会談後に行った共同記者会見で、英側マスコミからサダム・フセイン元イラク大統領の死刑執行に関連した質問が相次いだ。元大統領が罵声を浴びながら処刑された映像が世界中に与えた衝撃が、日英首脳の初顔合わせにも影を落とした形だ。これまで元大統領の死刑執行について発言していなかったブレア首相は、「フセイン元大統領に対する死刑のやり方は、完全に間違っていたが、だからといって、元大統領がイラク国民に対して行った犯罪を忘れてはならない」と答えた。
 安倍首相に対しても、スカイテレビの記者が、日本で昨年末に死刑囚4人に死刑が執行されたことを指摘して、「21世紀に死刑があってもよいのか」と質問。首相は、「日本では、きわめて厳重な審査のうえで、死刑を執行する。それぞれの国がそれぞれの制度で、犯罪を抑止している」と述べ、日本の制度への理解を求めた。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070110id02.htm





金正日 隠された戦争―金日成の死と大量餓死の謎を解く 萩原遼(著)

この本は本当ならば朝鮮半島の行方を予測するために必要不可欠な物凄い仮説が書かれている。金正日が金日成を殺害した、というのである。そして中国はそのことを承知しており、中共は北朝鮮の金王朝打倒と親中政権樹立=北朝鮮の事実上の南吉林省化のためのカードとして、それを温存しているのだという。北京オリンピックが終わった後、中共はこのことを公表し、親殺しの殺人者=金正日を追放するために北京に「亡命中」の金正男を担いで北朝鮮に侵攻するのか???
http://plaza.rakuten.co.jp/chinkokaiworld/diary/200701100005/





【私のコメント】
 山崎拓元自民党副総裁の北朝鮮訪問は表向きは政府が関与していない事になっているが、実際には政府が関与している可能性が高いと予想する。 "飲尿プレー"、"男根ナマ写真"、"母娘3P願望" といった醜聞報道の記憶も新しい山崎氏は、北朝鮮政府が喜び組接待等で弱みを握って交渉を有利に進めるという戦略が全く無効な数少ない有力政治家である。北朝鮮に数日間滞在して政府関係者と交渉する人物として山崎氏を選んだのは適材適所と言えるだろう。また、表向き政府が関与できないことは交渉の困難さを示唆している可能性もあり、交渉が失敗した場合に政府に責任を及ぼさないための保険という考えもあるのかもしれない。

 山崎氏の訪朝の目的は、北朝鮮に残る拉致被害者の救出と見て間違いない。キッシンジャー元国務長官の発言やESPIOの記事からは、横田めぐみさんや有本恵子さんが生存しており、今回の訪朝で救出される可能性も考えられる。麻生外相は北朝鮮と古くから国交のある東欧諸国を、安倍首相も国際金融資本の本拠地英国や独仏など西欧主要国を訪問後に東アジアサミットでアジア主要国の首脳と会う予定となっている。これらは北朝鮮政府への圧力という見方もできるだろう。あるいは、北朝鮮との国交のある東欧諸国で拉致被害者を日本に引き渡す計画なのかもしれない。

 米国では1月10日にブッシュ大統領がイラク新政策を発表する予定であり、その後ライス国務長官が12日から19日までの日程で中東・欧州を歴訪する。日本が朝鮮半島問題で活発な外交活動を繰り広げるのと同時期に何故か米国が中東政策で活発に活動している。昨年4月以降、何故かイスラエルと韓国が同時期に国際的に苦境に立たされる事態が目立っており、このことに着目して私は「イスラエルと韓国の同時滅亡」を予想しているのだが、それに関連している様にも思われる。今後数日間は中東・朝鮮半島情勢に注意が必要だろう。単なる想像だが、1月15日から予定されていたスペインのサパテロ首相の訪日が急遽取り消されたのは、この時期の日本に朝鮮半島を巡って危険な事態が起きることを意味しているのかもしれない。

 安倍首相とブレア英首相が9日の会談後に行った共同記者会見で、日本とも英国とも直接は関係のないサダム・フセイン元イラク大統領の死刑執行に関連して英側マスコミからの質問が相次いだこと、日本で死刑が存在する事への批判とも言える質問があったことは非常に興味深い。ブレア首相は国際金融資本の本拠地である英国の首相である。現在進行形の国際金融資本・英国連合の世界支配の崩壊によって、過去の犯罪行為が明るみに出てフセインと同様に責任者が処刑される事態をブレアや英国王室関係者を含む国際金融資本関係者は恐れているのかもしれない。フランス革命から第二次大戦までの大戦争、ケネディからダイアナ妃までの多くの暗殺疑惑、イラクの核疑惑捏造などの少なくとも一部に彼らが深く関与していることは間違いない。横田めぐみさん拉致事件も、父親の横田滋さんが日本銀行の職員であったこと、国際金融資本が共産圏諸国を支配していたことを考えると、日本銀行首脳に対して「横田さんのように家族を拉致するぞ」と脅迫して国際金融資本に有利な金利政策を取らせる目的であった可能性も考えておくべきだろう。「金正日 隠された戦争―金日成の死と大量餓死の謎を解く」で萩原遼氏が提示する「金正日が金日成を殺害した」という仮説も、国際金融資本の手先となって日本人拉致を実行した金日成を殺した反国際金融資本陣営の援助の元に行われたクーデターであり、金正日は実は親日・親米・反国際金融資本であることを示しているのかもしれない。

フセイン処刑は国際金融資本関係者への死刑宣告であり、ブレア首相のフセイン処刑批判や英国マスコミの日本国内の死刑制度批判は実は自らや英国王族などの命乞いであった可能性も考えられる。もしそうならば、安倍首相がフセイン処刑批判に同調せず、日本の死刑制度への理解を求めた事は、ブレア首相からの命乞いへの拒絶を意味するのだろう。

 なお、以上の私の予想は確たる根拠はなく、単なる陰謀マニアの妄想に過ぎない可能性が高いことはお断りしておく。ただ、1月の中東情勢と朝鮮半島情勢が同時に緊迫度を増していることには注意が必要である。
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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-01-18 17:30:18
英、部分撤退へ イラク 来月末にも発表
 【ロンドン=蔭山実】ブレア英首相が2月末にもイラク駐留英軍の部分撤退を発表するとの観測が強まっている。英紙フィナンシャル・タイムズは、英政府高官の話として、ブレア首相が2月末までに現在の7000人規模の英軍を4500人規模に縮小する計画を発表する準備に入ったと伝えた。(産経新聞)
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