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国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

薄書記失脚、王立軍亡命未遂とイギリス人ビジネスマンの毒殺事件:

2012年03月29日 | 中国
重要なのはネイル・ヘイウッドが戦略コンサルタントで英国の情報部であるMI6の依頼も受けたことがあり、中国に深い人脈を有していたことである。更に、薄書記が統治していた重慶市では汚職追放運動・暴力団狩り運動が人気を集め、文化大革命を彷彿とさせる毛沢東時代の革命歌「紅歌」を熱唱するキャンペーンが行われていた。イギリスとそれを支配する国際金融資本は、敵国が台頭するたびに共産主義的な革命運動を敵国で扇動して敵を倒してきたと私は想像している。例えば、18世紀後半に欧州大陸の大国であるブルボン家のフランス王国とハプスブルグ家のオーストリア王国(神聖ローマ帝国の皇帝も兼任)がマリーアントワネットとルイ16世の婚姻により親密化すると、なぜかフランス革命が起きて両名はギロチンで殺された。この革命で最も利益を受けたのは明らかに英国である。19世紀後半にロシアやドイツなどの東欧諸国が台頭すると、なぜか第一次世界大戦が起こり、ユダヤ人がロシア革命やドイツ海軍の反乱を実行して両国は王政が倒れ、ロシアはハザール系ユダヤ人に乗っ取られた。革命思想の扇動による敵国の体制打倒は英国・国際金融資本のお家芸なのだ。1989年の東欧革命や天安門事件も、反国際金融資本勢力に支配された旧ソ連圏や中国を乗っ取るための国際金融資本の陰謀だろう。ネイル・ヘイウッドも恐らく英国政府=国際金融資本のスパイであり、重慶市で薄書記や王立軍をそそのかして文化大革命を再来させて中国を混乱させその隙に乗っ取ることが目的であったのだと私は想像する。そして、その動きを見抜いた中国政府がネイル・ヘイウッドを暗殺したのだろう。英国領事館は重慶市にあるがなぜか王立軍はそこには向かわず、重慶に最も近いが何百キロか離れた四川省成都市の米国領事館への亡命を図った。これは王立軍と英国政府の関係が悪化したことを示しているのか、あるいはあるいは英国政府との親密な関係を隠蔽するためか、いずれかであろう。 . . . 本文を読む
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