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国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

NATO+ロシア+日本、つまりG8による世界支配の確立

2010年11月22日 | 米国
北米と欧州をカバーする北大西洋条約機構(NATO)のミサイル防衛網にロシアが招待されることになった。そして、このミサイル防衛網には日本も全面的に協力している。NATO+ロシア+日本、つまりG8によるミサイル防衛システムが動き出したことになる。 ミサイルという飛び道具は銃弾のようなもので、防衛することが難しいが、高性能の防弾チョッキを共同開発しようということだ。なぜG8がミサイルを恐れているかというと、途上国やテロ集団がミサイルでG8諸国を脅迫する可能性があるからだ。G8諸国は先進国集団であり(ロシアだけは微妙だが、その広大な領土と資源は先進国にとって必要不可欠だ)、それ故に脅迫にあう可能性が高い。防犯装置が必要なのは金持ちだけなのだ。 中国やインドに代表される新興国は不安定要因を抱えている。中国経済は今がピークという見方もある。田中宇氏はG8からG20に世界支配権が移ったと主張しているが、私の意見は異なる。世界支配権は依然としてG8にあり、少なくとも今後20-30年はその状態か続くだろう。G8諸国は北極圏や流氷域に近接した北半球の中高緯度に集中しており、環北極圏同盟という見方もできるだろう。 . . . 本文を読む
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