人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

海の日スペシャル・・・勝浦海中公園

2014-07-22 05:47:00 | 自転車/マラソン
 



■ 勝浦タンタン麺 ■

「海の日」なので、自転車で房総の海を見に行こう!!(ほぼ毎週見てますが・・・)

いつもは養老渓谷経由ですが、本日は大多喜街道を直進して勝浦に出てみました。目的はこれ、勝浦タンタン麺。B級グルメグランプリにも登場した勝浦タンタン。中華のタンタン麺は胡麻ダレですが、こちらは醤油ラーメンにラー油がたっぷりの玉ねぎとひき肉がトッピングされています。

勝浦タンタン麺が登場したのは今から40年以上も前の事だそうです。海で身体が冷えた漁師や海女さんが、これで身体の中からポッカポカになったそうな。当時は3軒程のラーメン屋がメニューに載せていた様ですが、今ではブームも手伝って、多くの飲食店がタンタン麺をメニューに加えています。

googleで検索すると、勝タンマップがヒットします。
http://www.katsutan.com/map.html

色々なお店があって目移りしますが、ここは「元祖」に行くべきでしょう。昭和29年からタンタン麺を出している「江ざわ」さんは、実は鴨川に移転していたのですが、先ごろ、勝浦の地に戻って来たそうです。国際武道大学の野球場のT字路を入って200m程の所にお店を発見。・・・・しかし、「本日定休日」。ショックです。

大多喜街道を少し進むと、「ぴかいちラーメン」が有りました。11時30分ですが、既に駐車場は一杯。足立、練馬、所沢・・・皆さん遠くからいらしています。品川ナンバーなんてのが無いのが、いかにもB級グルメらしい所。店に入って確認すると、既に3~4組が待っているので時間が掛かるとの事。・・・・ここも断念。

仕方無く鴨川の街中で探す事にします。すると・・・・こんな店を発見!!



「とんかつ・中華 ひさご」さんです。バイクが3台停っているたのがポイント。車と違い狭い路地も入って行けるバイクや自転車乗りは、地元の名店を口コミで良く知っています。自転車やバイクが店の前に停まっていれば、そこは多分美味しいお店です。しかし、「とんかつ」と「中華」って凄い組み合わせです。

店内は5人掛けくらいのカウンターと、小上がりにテーブルが2席。お客さんは皆さんタンタン麺を注文しています。厨房で鍋を振るのはなんとおかみさんで、ご主人は給仕担当。

出て来たタンタン麺は・・・あれれ、何かイメージと違うぞ。モヤシやニラが入っていて、スタミナラーメンと言った方がいいかも。実は「ひさご」さんは、勝浦タンタンの黎明期からこのタンタン麺一筋の老舗中の老舗。勝タンのメインストリームが「江ざわ」系のシンプルな玉ねぎとひき肉のトッピングになっても、お店の味を守っています。

このラーメン、スープは実にコクがありますが、たまり醤油でしょうか。辛さも適度でとても美味しい.空腹も手伝って、一気に食べてしまいました。また、食べたいと思える、記憶に残るラーメンです。800円というのは、名物プライスで許容内では。

■ 長年の夢、勝浦海中公園に行ってみた ■

勝浦の街を抜け県道128号線から松部漁港に行く道に入ってみます。何となくハンドルが右に切れてしまった様に、スーーと道に引き寄せられる瞬間があります。こういう時はアタリが多い。



小さな漁港を過ぎると、道はトンネルに次ぐトンネル。素掘りにコンクリートを吹き付けたトンネルが次々に現れます。トンネル群の先にあったのは、「勝浦海中公園」。これはラッキーです。ここ、小学校の頃から一度来てみたかったのです。



「勝浦海中公園」は、沖合200mの場所にある海中展望台。海の中の様子をガラス越しに見る事が出来ます。昭和40年代には、千葉県の観光ガイドには必ず出て来る人気スポットでした。クラスの友人も何人も行っていて、「海の中が見えるんだぜ」って自慢気に話していました。自家用車が無い我が家には行けない場所だったので(家族旅行って記憶では1回だけ)、羨望と嫉妬の入り乱れた気分を味わいました。



海中展望台には、陸から桟橋を歩いて行きます。海にせり出した橋を渡る時、期待が膨らみます。端膨大には螺旋階段を96段下って行きますが、途中こんな張り紙が・・・。



ここから海の中かと思うと、さらに期待が膨らみます。ようやく階段を降り切ると、円形の部屋の周囲に楕円形の小窓が沢山あります。そして、そこを覗くと・・・







どの窓にも同じ種類の小魚が群がっています。これ、「ネンブツダイ」と言うらしいのですが、頭デッカチでユーモラスな顔をしています。その他に良く見ると、ベラの仲間や、スズメダイの仲間が居ます。

そして、所々ぶら下がっている餌かごの周囲には20cm以上のメジナが群がっています。イシダイの姿も見えます。

さながら水族館の様な光景ですが、水族館と違うのは、見られているのは私達だという事。きっと、窓に群がる魚達は、人間を観察しているのかも知れません。

■ 海浜植物の植生が目近に見られる ■

展望台までの遊歩道の魅力は、断崖の植物層が目近に観察できる事。







丁度オニユリが沢山咲いていました。

■ 岩に掘られた四角いプールは何? ■

遊歩道からはこんなものも見えます。



外房の岩場に行くと必ず見られる岩をくり抜いた四角いプール。これ、実はイワシの「追い込み漁」で使われたものだとか。漁船でイワシの群れをこのプールに追い込んで、入り口をふさぎます。

捕まえたイワシは、マグロやカツオ漁の生餌として使ったそうです。今は追い込み漁は行われていません。

■ 曇天で肌寒いけれど、子供達は元気に海水浴 ■



本日は曇天で時折小雨がぱらつく肌寒い天気。それでも、夏休みを待ちわびた子供達は元気に海水浴を楽しんでいます。入り江には、小さなビーチが点在しています。

■ 旧道で行くのがベスト ■

海中公園から国道128号に一旦戻った後、道はバイパスと旧道に別れます。バイパスは山の中を直進しますが、先週走ったら風景は単調で、トンネルも多く、楽しい道とは言えません。

そこで、今回は鵜原から旧道を進みます。





鵜原の街中はお祭りの準備の真っ最中。「大名行列」というお祭りらしいのですが、八坂神社もお祭りで、県の無形文化財に指定されています。今年の開催は7月26日の様です。ネットで写真は拝借します。



旧道はゆるやかにウネリながら浦々を越えて行きます。そしてこんな場所でバイパスと合流します。



ここもかつては千葉県を代表する観光名所でした。「行川アイランド」です。フラミンゴのショーで有名でしたが、バブル後に経営破綻して今は廃墟です。ここで飼育されていた台湾の小型のシカ「キョン」が逃げ出して、現在房総の山々では大繁殖しています。

■ 麻綿原高原に340mのヒルクライム ■

天津小湊に到着したら、先週のルートを逆になぞる様に麻綿原高原まで340mのヒルクライムです。内浦県民の森から先は斜度10%越えが続きます。ここまで既に120Km位い走っているので、気合いを入れなければ登れません。

いい調子で登っていましたが、さすがに途中からはキツクなります。思わず足付きが2回・・・やっと麻綿原高原に到着します。

15時を回っているので観光客はほとんど居ません。





アジサイは7月末までは見られそうです。

■ 道を間違えた・・・ ■

麻綿原からは養老渓谷方面に下ります。この道、狭い上に、小石や砂利が浮いていて、結構危険なコースです。

慎重に下りますが、途中、完全に後輪がスリップ。転倒を覚悟しましたが、無意識にカンターを当てて、持ち直します。カンパのブレーキならではの芸当です。シマノだったら、転倒確実なパターンです。

途中、いくつかの分かれ道がありますが・・・最後でコースミスをして、老川十字路に出る所が、筒が森トンネルの反対側に出てしまいました。仕方無いので、亀山湖経由で、久留里街道を戻る事にします。

この道、下り基調で、交通量も少ないのでスピードが出せます。一気に姉ヶ崎に戻って、本日はここから輪行します。出発が8時と遅かったので、日没が心配です。


本日は房総の海を満喫した165kmでした。



有事のドル売り・・・ドルは過大評価されているのか?

2014-07-18 11:35:00 | 時事/金融危機
 

■ ウクライナや中東情勢を受けてドルから円やユーロのシフトが起きている ■


ウクライナの旅客機撃墜やイスラエル軍の地上戦の動向を睨んで、「ドル売り」が発生しています。「有事のドル買い」ならぬ「有事のドル売り」が発生しているのです。

リーマンショック後、度々発生した「有事のドル売り」ですが、これをして「ドルが危険」と言うわけではありません。ただ、一昔前の様に機軸通過のドルが一人勝ちしてい時代とは違い、ユーロも円もそこそこの信用を築いて来たので、リスクの分散化が起きているのだと思います。

■ ドル資産やドルは買われ過ぎているのか? ■

一方で、調整としてドルが売られるならば、現在の為替レートや債券、株式市場はドルやドル資産が少々買われすぎていると考える人達が居るのいう事でしょうか?

今回の様な「ささい」な危機で資金を動かすのは、ヘッジファンドなどの短期筋でしょうから、彼らなりの読みがあっての事なのだと思います。

■ リーマンショック以降、経済の常識が通じなくなっている ■

リーマンショック以降、従来の経済の常識が通用しない事が起こります。「有事のドル売り」も、「株と債券の同時高」も従来の経済の動きでは起こり得ない事です。

これらの「変則」が発生するのは、各国中央銀行の発行する通過が過剰になっており、どの市場も過剰に買われているからに他なりません。要は、市場にどんどん資金が流入してくるので、どの市場も中期的には上昇傾向にあり、誰が買っても値上がりする状況になっています。

これこそ「バブル」の最大の特徴です。

■ グロバル化によって局所的なバブルが起こり難くなった ■

かつては、投資の対象が限定されていたので、一部の市場でバブルが急拡大して、そして崩壊していました。

しかし、現在はグローバルに資金が動き回るので、一箇所に過剰な資金が集まるというよりも、過剰な流動性が市場を徘徊しながら、全体的に市場規模が緩やかに上昇しています。

逆に言えば、市場参加者が弱気な為に、そこそこ稼ぐとその市場が過熱する前に投資先を他に移してしうのではないでしょうか?

こうして、弱気ながらも、リスクが軽視されているのが現在の最大の特徴です。皆、現状がいつまでも続く訳が無いと思いながらも、具体的なリスクを指摘する事が出来ないのです。だから、ゲームを降りる事が出来ません。

■ 中央銀行や政府が支える市場 ■

日本株市場や日本国債市場、さらに米国債市場などは中央銀行や政府が半ば支えている市場とも言えます。下落するとPKOが発動されて大きく崩れる事無く価格は持ち直します。

これはこれで市場の安定に大きく寄与していますが、値動きの乏しい市場は魅力に欠けるので、日本株市などはヘッジファンドなどが必ず仕掛けて来るはずです。ただ、余程のキッカケが無ければ売り崩せないのが、現在の日本国債や日本株市場ではないでしょうか。日銀や年金資金が機動的に買い支える市場はなかなか暴落はしません。

米国債市場に至っては、世界で支えていますから、ドルの信用よりもシステムの安定が優先されます。

■ 過熱感の無いまま市場が腰砕けになるのでは無いか? ■

どうも昨今の市場を見ていると、明らかなバブルは起こり難いのではないかと思われてきます。そんな市場が崩れるとしれば、明らかな原因が無いのに、なんだか市場の様子がおかしいなと思っている内に、腰砕けになる様にズルズルとあらゆる市場で下落が進行する状況になるのでは無いでしょうか。

こういう下げ方をする時は、誰か大口の資金が「頃合」を見て、こっそりと手仕舞いをする様なケースでしょう。さすがに誰もが「おかしい」と気づく頃には、どこかの誰かは利益を確定して安全な所に資産を置いているはず。

そして最後に逃げ遅れるのが、中央銀行と年金基金になるのでは?

今まさに日本株市場は、世界に先駆けて危険域に近づいており、経済的に株価が上昇する材料が無いままに、一進一退を演じています。外国人投資家は冷静にアベノミクスの本質を見抜いていますから、円安や期待という追い風が逆転して、円高や支持率低下が顕著になれば、流れが逆転する可能性は大きい。


これをオリンピックへの期待感で支える事が出来るかどうかですが・・・はたして国民はマスコミ報道で踊り始めるのか・・・・?


異次元緩和は景気を回復させたのか?・・・世界のインフレ率を支える原油価格

2014-07-17 04:48:00 | 時事/金融危機
 

■ 異次元緩和が景気に働きかけるプロセスは日銀も説明出来ない ■

アベノミクスで日銀の異次元緩和というリフレ政策が景気を回復させたと主張する人達が居ます。しかし、リフレ政策が景気を回復させるプロセスは日銀とて説明出来ません。

一般には次に様に説明されるでしょう。

1) 不景気によって資金需要が低調
2) 金利がゼロ付近に貼り付くので、これ以上の金利による景気刺激は不可能
3) 過剰に通貨を発行して、実質金利をゼロ以下にする(強引にインフレを発生させる)
4) 実質金利の低下によって資金需要が生まれる

確かに異次元緩和の結果、物価が上昇し始めました。しかし、その主要因は「円安」による輸入製品と輸入原材料の値上がりです。


異次元緩和によって供給された資金の多くは日銀の当座預金にブタ積されており、マネタリーベースは増えましたが、市中に流通する資金はそれ程増えていません。こう主張すると、「アベノミクスで景気は好転したじゃないか」という反論を受けますが、補正予算による強引な雇用創出と、海外投資家の日本株高による資産価値の回復がその原動力になっています。

財政出動による景気刺激は、バブル崩壊後は景気回復には繋がらず一過性のカンフル剤としての効果しか発揮していませんし、外国人の日本株買いは、彼らがいつかは株を売り抜ける事で終焉します。

■ 日銀は金利の抑制には成功している ■

異次元緩和の効果として明確なのは「金利抑制」です。
異次元緩和の直後には、確かに日本国債市場は混乱して金利が上昇しましたが、その後は金利は低く抑えられています。

新発国債の7割を日銀が買うという異常な状態が続いていますが、人々はだんだんと異常に慣れてしまいます。異次元緩和が実質的な財政ファイナンスであっても、それによって日本の財政がしばらく延命出来る事を市場は重視する様です。

現在、日本国債の金利は10年債で0.65程度と極めて低い状況ですが、政府短期証券や短期国債の売買においてはマイナス金利が発生しています。これは、多少の円高を期待する外国人投資家の買いがあった為と思われます。

現在世界は低金利の資金でジャブジャブの状態なので、安全資産と言われる国債の金利は各国で低下しています。その曲端な例として、日本の短期証券でマイナス金利が発生したのでしょう。

こうして見ると、日銀を始めとした中央銀行の緩和政策は金利抑制に成功している様です。


■ 各国ともインフレに寄与しているのは原油価格ではないか? ■



各国中央銀行の緩和政策は実質金利を下げる事で資金需要を生み出し、経済の回復からゆるやかなインフレを生み出す事を目的としています。

しかし、アメリカの消費を見ても、消費が向上して結果的にインフレが発生している様には見えません。むしろインフレの主要因は、ドルの過剰発行による原油高の様に思われます。

リーマンショック後、40ドル台まで下落した原油ですが、その後、リーマンショック前の水準である100ドルに回復しています。これは、過剰流動性が石油市場に流入した為で、原油価格は需給関係よりも過剰流動性によって高止まりしています。

石油は全ての産業の基盤とも言えるので、原油価格の上昇は結果的に物価上昇に繋がります。リーマンショック後、各国のインフレ率が辛うじてゼロ以下にならない要因に原油価格のもたらす影響は少なくありません。

■ 原油とガスに圧力を掛ける世界 ■

現在の世界は、原油とガスに絡む地域で紛争が発生しています。ウクライナ問題も中東情勢もエネルギーコストの上昇に一役買っています。

過剰な原油価格やエネルギーコストの値上がりは経済にとってブレーキになりますが、適度な価格上昇は景気を大幅に失速させる事無く、インフレを実現しているのかも知れません。

どうしてウクライナや中東で今紛争が発生するのかを考えた時、金融緩和を正当化するインフレの達成と不可分では無い様な気がしています。

爆ぜないポップコーンなんて作れるの?・・・金融緩和の火加減

2014-07-16 11:13:00 | 時事/金融危機
 

ラガルド  ジャネット、イイ匂いがするわ。ポップコーンね!!

イエレン  そう、これが難しいのよ。

ラガルド  どうして、ただフライパンで蓋をして火で炙ればいいじゃない。

イエレン  私、爆ぜないポップコーンに挑戦しているの

ラガルド  そんなのあり得ないは

イエレン  だけどシラカワは作ってたわ

ラガルド  あれは、爆ぜそうになったら水を差すのよ。彼の得意技よ。

イエレン  だけど、そんなポップコーン、美味しくないわ。

ラガルド  そうね、ブタに食わせろだわ!!



イエレンFRB議長が議会で「景気の改善は続いているものの、まだ完全には回復していない」とし、「米国ではあまりにも多くの人々が失業状態にある」と発言しています。同時にFRBは株式市場は「通常状態」だと判断しています。

FRBの利上げ予測を市場が織り込み始めていますが、これが過度に進むとリスクオフの動きが一気に加速します。そこでイエレンは雇用環境が未だに改善していない事を理由に、これが改善しない限り利上げは行わないと言っているのです。

では、雇用はどの段階で正常なのか?

FRBの緩和縮小のターゲットしてしていた失業率6.5%はクリアーしています。ただ、雇用市場から退場した人達を入れた失業率は10%台でしょう。

イエレンは二つの異なる数字を持つ「失業率」を上手く使い分けて、リスクオフの機運が高まると「未だ雇用は回復していない」と言い、「リスクオン」が過剰になりかけると「雇用は順調に回復している」と言って緩和終了を匂わせます。

FRBが市場をコントロールするのには、雇用問題の専門家であるイエレンが適役な訳ですが、ポップコーンはいつかは弾けます。

そうなると、2006年の日銀の様に、金利を引き上げざるを得ないのですが、その結果発生したのがサブプライムローン危機でした。

結局、ポップコーンの様な中身の無い景気に水を差したら、後に残るのはブタも食わないゴミなのでしょう。


さて、金利上昇に脆弱な現在の金融経済を、金利上昇を抑制しながらどこまで舵取り出来るのか。イエレン氏の腕の見せ所です。


まあ、最後、どうしようもなくなったら、鍋ごと水に放り込むのでしょうが・・・。世界が色々とキナ臭くなってきましたが、そろそろ何処かで火が付くのか、それともいつものブラフなのか・・・・?


麻綿原高原のアジサイが見頃を迎えました。

2014-07-16 08:22:00 | 自転車/マラソン
 





■ 久しぶりにレモン2号君で出動 ■

カンパ8速から一気にシマミョーロ11速に進化したレモン1号君。その際にクランクとBBをクロモリのレモン2号君に移植しました。ホイールの共有化が目的で始まったシマニョーロ計画ですが、11速化でレモン2号君の6500アルテグラ9速との互換性は無くなってしまいました。ここは一気にレモン2号君も11速化するしかありません。

古いホイールやカンパ8速パーツを中古ショップに売ったお金でなるべく済ませるべく、ヤフオクと中古ショップでパーツを安く調達した結果・・・。

シフター    カンパ アテナ11S 黒 新品
RD       カンパ アテナ11S 銀 中古
FD       カンパ コーラス11S 黒 中古

BB       JIS スクエアーテーパータイプ  レモン1号君から流用
クランク    カンパ コーラス アルミ     レモン1号君から流用
チェーンリング カンパ ベローチェ10S 53t-39t  新品

ブレーキ    カンパ ベローチェ11S スケルトン銀 中古
見事にバラバラなシマニョーロが完成しました。
レモン1号君との最大の違いはディレーラー。レモン1号君がシマノの6800アルテグラだったのに対して、こちらはカンパ。11SのカンパのRDはミドルゲージ化しているので、28のスプロケにも対応している様です。


■ RDはカンパの方が調子が良い ■

試乗してみると・・・なんとスプロケは11のアルテグラなのに、スパスパ変速します。アルテグラのRDをカンパのシフターで引くよりも調子が良い!!

シマニョーロにする理由の一つにカンパのRDが高い事がありますが、変速のスムーズさから言えば、カンパのRDを使った方が良い様です。ちなみに6800アルテのRDが新品実売で¥7,000程度。アテナ11SのRDの中古が¥10,000程度。¥3,000の違いなら、カンパを使った方が良いようです。

特にクロモリバイクにはカンパのアテナのシルバーのセットが似合います。これだけでも、カンパを選択する人が多い。

ところで・・・2台ともシフターが11Sのカンパになったので・・・・あれあれ??これってスプロケをシマノにする必要って皆無じゃないですか。素直にカンパを使えばいいだけじゃん!!

尤も、カンパのフリーが¥10,000程度。スプロケが¥15,000程度(実売)だから、しばらくはシマノのスプロケで我慢します。

■ シマノよりカンパのスプロケの方が使い易い ■

ところでシマノの6800アルテの11t-28tのスプロケの構成は次の通り。

11-12-13-14-15- -17- -19-21-23-25-27


対するカンパ コーラスの12-27tの構成は・・

12-13-14-15-16-17- -19-21-23-25-27

違いはアルテグラは11tがあって、16tが無く、最大が28t。
カンパは12t始まりで、11tの代わりに16tが入って、最大が27t。

・・・・11tなんてノーマルクランクでは使う事は無いので、常用域がスムースに繋がるカンパのスプロケの方が使い易そうです。

鈍感な私は、別にシマノの構成でも問題有りません・・・。むしろ53-39tのノーマルクランクなので28tがあると心強いです。

■ しばらく乗っていなかったらペダルが回らない ■

最新の11Sに進化したレモン2号君の性能を確かめるべく、アジサイで有名な房総の麻綿原高原を目指します。

性能は如何に・・・。
常用域でギアーの選択肢が広がったのは楽です。

ただ、多段シフトアップ可能なウルトラシフトに慣れているので、1段ずつしかシフトアップしないアテナのパワーシフトは面倒くさい。坂道のトップで一気に3段シフトアップするのには便利なウルトラシフトがものぐさな私には向いています。

ここ3週間程、雨降りだったり、マンションの理事会だったりして自転車に乗っていません。この影響は絶大で、ペダルが思う様に回りません。普段はノンストップで到着する養老渓谷までの70kmを、途中でコンビニ休憩してしまいました。

家でローラー台に乗る人達はマゾだと思っていましたが、体力維持にはローラー台は必須かも知れません。

■ 麻綿原はアジサイが見頃 ■

麻綿原高原は房総半島に南側、大多喜町にありますが、鴨川と君津の市境に近い辺境の地にあります。乗用車が1台ようやく通れる細い林道からのアクセスになるので、観光客もまばらです。

冒頭に写真の様に山一面がアジサイという圧倒的な景観で、昔は千葉の観光ガイドには必ず登場する名所でしたが、アクセスの悪さから現在では人影もまばらです。ただ、訪れた人は必ず「ワーーーー」と言った後、次の言葉がなかなか出て来ません。そのぐらい圧倒的なアジサイの数です。

見頃は例年7月の中旬から下旬まで。まさに今が盛りです。

■ 大雨や台風の後の房総の山道は通行止めだらけ ■

砂岩質の房総の山々は崩れ易く、台風や大雨の後は林道がそこかしこで閉鎖されています。
今回も会所からの林道は通行止めでした。

http://www.otakikankou.net/%E8%A6%B3%E5%85%89%E6%83%85%E5%A0%B1/%E9%BA%BB%E7%B6%BF%E5%8E%9F%E9%AB%98%E5%8E%9F/

会所からの登りは最後が劇坂になるので登り甲斐があるのですが、今回は養老渓谷側から登ります。ところが、登り口に到着すると10人程の自転車乗りの一団が止まっていました。「通行止め」の標識が出ていたのです。

ちょっと迷いましたが、こんな時の為のMTB用のビンディングシューズです。多少の悪路なら自転車を担いで越えれば良いだけ。1団が迷っているので、とりあえず様子見に特攻します。

ところが、どこも崩れた場所は無く、無事に麻綿原の到着しました。どうやら通行止めの標識は、アジサイの期間に実施されている一方通行の為だった様です。しばらく景色を満喫しおている内に、一団も到着します。

皆さん、一面のアジサイに歓声を上げていらっしゃいました。

■ 天津小湊から勝浦に向かう ■

麻綿原高原には、ランニング姿の一団もいらっしゃいました。話をしていたら皆さん浦安の方。すぐ近くの方もいらっしゃいました。ランニングチームの夏合宿で天津小湊からの標高差300mを走って登られたそうです。素晴らしい!!

下りを走る彼らに別れを告げ、一気に天津小湊までダウンヒル。曇天なので太平洋は鉛色。いつもはここから鴨川方面に南下しますが、本日は勝浦方面に北上してみます。



天津小湊は日蓮上人が生まれた「誕生寺」と「鯛の浦」が有名です。鯛が天然記念物に指定されており漁を禁止されているので、遊覧船の船底のガラスがら多くの鯛が泳ぐ姿を見る事が出来ます。

誕生寺の山門をチラ見して、鴨川に向かいます。

南房総の道は館山から鴨川までは平坦ですが、天津小湊から勝浦にかけては登りが結構あします。そして、トンネルも何本か通らなければなりません。しかs、本日はテールライトを忘れて来てしまいました。これではトンネル走行は危険です。

仕方無く狭い歩道を進みますが、胸騒ぎがして自転車を降りて押しました。・・・案の定、歩道はボコボコでそこかしこに穴や亀裂があります。ここを自転車で走ったら危険。ただ、幅も50cm位しか無いので、普通、自転車は走りません・・・。

では、車道はと言うと・・・路肩に危険物が結構落ちていて、さらに穴も開いています。噂には聞いていましたが、結構デンジャラスなトンネルです。車道側にはみ出して、一気に抜けるのが一番良い様です・・・。

■ 勝浦で海鮮丼を食べる ■



お腹も空いたので、勝浦で美味しいものでも食べようと「ぐるナビ」で検索したら最初に出てきたのがこちら・・・、「ばくだん」と言うお店です。ちょっと小ぶりな丼には、地魚の「漬け」が山盛り。マグロ、カツオ、白身の魚、イカなどと一緒に、香ばしい「炙り」も乗っています。そのまま食べると崩れるので、小皿に刺身を避けてから食べます。

お味は・・・普通に美味しかったです。

■ 大多喜街道で千葉を目指す ■

海鮮丼が消化されるまでは半ばハンガーノック状態で調子が出ません。大多喜街道で房総半島を横断しますが、大多喜のヘアピンの上り坂が心配です。

途中、道の駅「たけゆらの里おおたき」でソフトクリームを食べて補給します。ここの名物は「イノシシ」。レストランでは「いのししメンチ」が売られています。

少し体力が戻って来たので、一気に大多喜を抜け、ヘアピンカーブの上り坂をクリアーします。ここからは少し下り気味で上総牛久まではあと一息。小雨がパラツイテ来て、筋肉を適度に冷やしてくれたおかげか、絶好調になります。35Km/hで一気に上総牛久に到着。ここからは平坦なのでスピードに乗ります。

クロモリバイクの良い所は、100Kmを越えた辺りから楽な事です。脚が売り切れずに走り続ける事が出来ます。いえ、むしろ100km過ぎから調子が上がって来ます。

そんなこんなで千葉まではすんなりと到着。
浦安まで走って200km越えを目指しても良かったのですが、明日が月曜日の事を考えると体力は温存したい。そこで曽我からプチ輪行で浦安へ。

本日の走行距離は172km。
獲得標高は1840m。


アジサイ見物のサイクリングでした。