法起寺（ほうきじ）の夕暮れ

先日、久しぶりに法起寺（ほうきじ）へ行きました。

夕暮れどきのシルエットが事の外美しい日本最古の三重塔。
ふと思い出すとふらりと足を向けたくなる、僕の大好きな古刹です。

この日、日中は晴天であまりにも青空だったため、夕焼けはあまり期待できないかもしれないと思いながら到着しました。

案の定、燃えるような夕日は拝めませんでしたが、紫からオレンジへと綺麗に移りゆく美しい空のグラデーションに出会えました。

塔と畑と山と空。

人の手と自然が一体となって溶け合う、日本の素敵な風景はまだここにもあるのです。

上野動物園 モルモット

上野動物園を表門から入場し、いそっぷ橋を渡って西園へと向かうと、そこに現れてくるのがこども動物園。

動物との触れ合いを目的とした、子供のための（もちろん大人でも）特別エリアですが、朝早かったこともあり、キッズたちの姿はほとんど見えません。

大人しく座っているヤギの背中を撫でたあと、ウサギとモルモットが放し飼いになっている場所へ向かい、朝の食事風景を観察していました。

真っ白や三毛やキャメル色のモルモット達が、鶏の攻撃をかわしながら忙しそうに餌を口にしている中、このモノトーンのモルモットだけは、異様に臆病な様子。

まるで眼帯をしている海賊のような風貌がユニークで、しばらくその姿を追っていました。

カメラを向けると、切り株の影に身を潜め、警戒の眼差しを向けながらピタリと静止状態。2分半ほど固まったまま動きませんでした。

モルモットの中にも色々と性格があるようです。

東大寺 大仏殿 元旦

東大寺　大仏殿での元旦零時。普段は閉じられたままの大仏殿中門が、除夜の鐘と同時に開扉。

2013、年明けの初詣は大仏様のもとへとお参りに行きました。

一年のうちで二度、元旦と八月十五日の二日だけ、大仏殿正面の桟唐戸が開かれ、社殿の外から大仏様のお顔を拝むことができるのです。

外から見えるそのお顔はどこか神々しくも見え、こうした仕掛けを考えだした古来の日本人の知恵と工夫に、改めて深く敬意を抱かざるを得ないのです。

いつもと違う奈良の大仏様との対面に、年の初めの心持ちもグッと引き締まるような思いに包まれました。