一ヶ月前に出逢った20代前半の女性。
二度目にお会いした今日、こんなことを言われました。
「本を読もうと思っているのですが、何を読んだらいいのかわからなくて…」
たまにそう言われる方にお会いします。
この女性、三ヶ月前にさだまさしの『解夏』を買って、5ページまでで止まっているとか。
「もしかして、あの文庫で2cmほどの厚みのある本全部が『解夏』一作品だとおもってる?」
「…。」
どうやら思った通りだったようです。
あの作品には4作品が収められているんですよね。
だから一作品ずつが短めで、比較的読みやすいはず。
ストーリーも感動的だし、きっと最後まで読めると思いこう付け足しました。
「最後の一文がとても良いから、是非最後まで読み進めてみて。
あの言葉は、最後まで順に読んだ人だけが深く味わえると思うから。」
皆さんは読みたいと思っていても何を読んだらいいのか悩む方に、何をお薦めしますか?
とりあえず私は、短編かエッセイをお薦めしています。
短い文章でも最後まで読めると嬉しいから。
あと、好きなジャンルのものを選んでみるのも良いですよね。
ドラマでも「恋愛ドラマ」「ヒューマンドラマ」「ミステリー」「ドキュメンタリー」とあるように、本の場合もいろいろ。
お好みの世界であれば入り込みやすいはずです。
私自身は、本屋さんに行けば「本に呼ばれる」性質なので何にしようかと悩んだことが殆どありません。
それよりも読みたい本が置いていなくてショックを受けることの方が多いです…。
(私の読書傾向はかなり偏っていますので…)
一冊読み終えると関連の本が読みたくなったり、本の中で紹介されていたものを読みたくなるんですよね。
本が本を呼ぶ。
私はお得な気分になれるので文庫本が大好きです。
それは、単行本にはなかった「文庫版あとがき」や「解説」が読めるから。
辻仁成さんが山田詠美さんの大ファンだということも、山田さんの本の解説を任された辻さんの文章で知りました。
(このときの解説は、ファンレター以外の何物でもなかった。)
写真家・星野道夫さんに影響を受けユーコン川をカヌーで旅した石川直樹くん。
彼がアーネスト シャクルトン『南へ―エンデュアランス号漂流 』(文庫版)の「あとがき」を書くと知ったときは驚きました。
エンデュアランス号の話は作者は違えど、星野さんの愛読書だったのです。
(星野さんの座右の書は『エンデュアランス号漂流』アルフレッド・ランシング著。
星野さんのおかげでこの本は翻訳され日本で読めるようになりました。)
こんな風に繋がりをつけて読んでいくと、また違った楽しみ方ができて面白いんですよね。
現代作家であれば、作品を書いた背景や意図を公の場で話されることもあり関心も深まります。
活字嫌いでなければ、読もうと思う気持ちだけで読書の扉は開いています。
あとは何か一冊読みきれば、きっと本に呼ばれ始めます!
皆さんのお薦めは何ですか?
これから本を読んでみたいと言われる方に何をお薦めしますか?
二度目にお会いした今日、こんなことを言われました。
「本を読もうと思っているのですが、何を読んだらいいのかわからなくて…」
たまにそう言われる方にお会いします。
この女性、三ヶ月前にさだまさしの『解夏』を買って、5ページまでで止まっているとか。
「もしかして、あの文庫で2cmほどの厚みのある本全部が『解夏』一作品だとおもってる?」
「…。」
どうやら思った通りだったようです。
あの作品には4作品が収められているんですよね。
だから一作品ずつが短めで、比較的読みやすいはず。
ストーリーも感動的だし、きっと最後まで読めると思いこう付け足しました。
「最後の一文がとても良いから、是非最後まで読み進めてみて。
あの言葉は、最後まで順に読んだ人だけが深く味わえると思うから。」
皆さんは読みたいと思っていても何を読んだらいいのか悩む方に、何をお薦めしますか?
とりあえず私は、短編かエッセイをお薦めしています。
短い文章でも最後まで読めると嬉しいから。
あと、好きなジャンルのものを選んでみるのも良いですよね。
ドラマでも「恋愛ドラマ」「ヒューマンドラマ」「ミステリー」「ドキュメンタリー」とあるように、本の場合もいろいろ。
お好みの世界であれば入り込みやすいはずです。
私自身は、本屋さんに行けば「本に呼ばれる」性質なので何にしようかと悩んだことが殆どありません。
それよりも読みたい本が置いていなくてショックを受けることの方が多いです…。
(私の読書傾向はかなり偏っていますので…)
一冊読み終えると関連の本が読みたくなったり、本の中で紹介されていたものを読みたくなるんですよね。
本が本を呼ぶ。
私はお得な気分になれるので文庫本が大好きです。
それは、単行本にはなかった「文庫版あとがき」や「解説」が読めるから。
辻仁成さんが山田詠美さんの大ファンだということも、山田さんの本の解説を任された辻さんの文章で知りました。
(このときの解説は、ファンレター以外の何物でもなかった。)
写真家・星野道夫さんに影響を受けユーコン川をカヌーで旅した石川直樹くん。
彼がアーネスト シャクルトン『南へ―エンデュアランス号漂流 』(文庫版)の「あとがき」を書くと知ったときは驚きました。
エンデュアランス号の話は作者は違えど、星野さんの愛読書だったのです。
(星野さんの座右の書は『エンデュアランス号漂流』アルフレッド・ランシング著。
星野さんのおかげでこの本は翻訳され日本で読めるようになりました。)
こんな風に繋がりをつけて読んでいくと、また違った楽しみ方ができて面白いんですよね。
現代作家であれば、作品を書いた背景や意図を公の場で話されることもあり関心も深まります。
活字嫌いでなければ、読もうと思う気持ちだけで読書の扉は開いています。
あとは何か一冊読みきれば、きっと本に呼ばれ始めます!
皆さんのお薦めは何ですか?
これから本を読んでみたいと言われる方に何をお薦めしますか?
書というよりも一編の詩ですが、サミュエル・ウルマンの「青春」を捧げます。
相手がお若い人であればなおさら。
詩の世界もいいですね!思いつきませんでした…。
サミュエル・ウルマンの「青春」という詩、知りませんでした。早速ネット検索してみました。
素敵な詩をご紹介くださりありがとうございます。
「青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ」(岡田義夫訳)
とても心に響く言葉ですね。
佐藤一斎の
「少(わかく)して学べば壮にして為すことあり。
壮にして学べば老いて衰えず。
老にして学べば老いて朽ちず。」
という言葉を思い出しました。
(自分の部屋の壁に、茨木のり子さんの詩「自分の感受性くらい」と並べて貼ってあるんです)
心のあり方や生きる姿勢で、人生は随分と変わってくるのでしょうね。
漱石の『こころ』。私も好きな作品です。
この作品は授業でも習いましたが、今の生徒達はどうなんでしょう?
ちなみに、この「海辺のねこ」にコメントを寄せてくれる友人の美奈子さんも『こころ』が大好きなんですよ~。以前力説しておりました。
『解夏』いい作品でしたよ。
どこで“かくれんぼ”しているんでしょうね?
見つかるといいですね。
ケイさんも本がお好きな方なんですね。
またお薦めがあればご紹介ください
私が気に入る本は辛くて哀しいものが多いので、たくさん本を読まれてる方には選択肢の一つとして提案できても、これから読書してみようかなという人に手軽にお薦めできるかというと、う~~ん(-"-)
楽しく読めて、なんとなく元気になれる本なら奥田英朗の「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」でしょうか。「とっても元気に」ではなく「なんとなく元気に」がポイントです(笑)
そうでしたか。
ケイさんにとって、思い出の書なんですね。
ケイさんのお話を伺って、こちらまで何だか切ない気持ちになりました。
漱石は私にとっても思い出の作家です。
実は卒論が漱石の作品だったのですよ。