Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

反撥

2012年09月12日 | 1960年代 欧州

反撥

1965年 イギリス
監督:ロマン・ポランスキー
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、イヴォンヌ・フルノー、ジョン・フレーザー

エステサロンで働く若い娘キャロルは、姉と同居している。
姉は毎日のようにボーイフレンドと会い、情事を重ねているが、
キャロルは自身の性の目覚めとともに嫌悪感を抱くようになる。
情事・・・ひいては、男というだけで。
その鬱積とした心持ちは日に日に大きくなり、彼女の精神をも蝕んでいく。

暗い目をした少女。
この役は、カトリーヌ・ドヌーブにあってないんじゃないか?
とも、感じるのだけど
演技や演出は素晴らしく、後半はかなり恐ろしかった。

暗い目がいつしか虚ろとなり、狂気に侵されていく。
現実と白昼夢が交錯する。

大人への階段は、こんなに険しかっただろうか。