ぱそらぼ (ぱぁと1)

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新米パパ

2007年08月14日 | 雑談
「お盆だというのに」と言うか、「お盆だから」と言うか、大阪まで仕事に行ってきました。友人との会話から、彼女の仕事場でAccessをという声があることを知りました。「来てくれる?」と言われて「勿論!」。但し年内一杯くらいは、もう予定を入れる余地なんてないよと言うと、「お盆なら?」。お盆休みを返上してでも…との熱意に実現したAccess研修でした。

行き帰りのJRは、さすがに大きなリュックの若い人や、真っ黒に日焼けした家族連れで、込み合っていました。帰りのJR、隣の席に若いパパが座りました。生後2~3ヶ月かな、スッカリ寝入っている赤ちゃんを抱っこしての乗車です。

既に席を確保した他の家族に、促されて座られましたが、それまで「座らない!座らない!座った方がしんどいから」。やっと腰を下ろされたのですが、それと言うのも抱き方がかなり不安定なのです。

まるで沐浴の態勢と言えばいいでしょうか。片手を首の後ろに添えて、もう一方の手で体を支えて、その両手を体の前に突き出すような形なのです。体の前で宙の両手で赤ちゃんの体重を支えているわけですから、そりゃあしんどいポーズです。組んだ足の上に、突き出した両手をそっと乗せてみるのですが、そうするにはかなり前かがみになります。しばらくすると、疲れた足をそおっと組み直して…。

汗ばんだ顔にはりついた柔らかな髪を、いとおしむように丁寧にかきわけながらの新米パパ。よほど「赤ちゃんの抱き方はね」と話しかけようかとさえ思いましたが、不自然な態勢をものともせず、体を張って彼女を守り続ける新米パパにいつしかエールを送りたくなっていました。西陽が彼女の顔にかかってきたのを、手で覆うような仕草のパパ。窓際の私が、顔に当たらなくなるところまで、日除けを下ろすと「あ、有難うございます!」

彼女の一生は始まったばかり。新米パパもピッカピカ。これからの長い人生、きっと親子が上手く行く時期ばかりではなく、気持ちの行き違いも必ず経験します。その時も、必死に守ろうとする今の覚悟と、全身を預ける信頼を、心のどこかに残しておいてくださいね。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いのちをつなぐ (やすむぅ)
2007-08-15 14:38:31
たくさんの人が休んでいるお盆に、お盆だからこそ、学ぶ人と教える人がいる。頭が下がります。

そのお盆に、新しい「いのち」をしっかり守ろうとしている若い人の姿を伝えてくださってありがとう。目の前に、新米パパと赤ちゃん、そして、周囲の人々の温かい眼差しまで見えるようです。

今日は、62年前、日本が数え切れない「いのち」を犠牲にして、戦争に終止符を打った日です。そして、明日は大文字の送り火の日ですね。「いのち」について、「いのち」をどうやって守り、つないでいくのか、立ち止まって考えたいと思います。
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思い切って! (525)
2007-08-15 14:58:23
 高いハードルを… ドシンと転んでしまいそうなくらい(ヒョイとはいきません)越えての… です。
 車社会となった今、乳幼児を連れての電車移動はほとんど見なくなりました。ましてパパに抱かれての姿など、全くと言っていいほど…
わが息子も、今無我夢中で新米パパ、奮闘中です。以前見られなかった姿を目の前にし、驚きや成長や感激やらで胸がいっぱいになります。
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京の心 (らぼ)
2007-08-15 16:46:32
人間はどうして、こんなに矛盾を抱えた生き物なんでしょうか? 「いのち」の重みをずっしりと心に受け止めながら、一方では大きな戦争などという化け物の暴走が止められなかったりするんですから。

大文字…懐かしいですね。炎で山に字を描くという雄大な京の心に、明日は思いを馳せたいと思います。
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健やかに育たれますように。 (らぼ)
2007-08-15 16:52:05
525さんのお孫さんの、健やかなご成長をお祈りします。無垢な瞳が曇ることのない社会でありますように。

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