ぱそらぼ (ぱぁと1)

パソコン講座を、まじめに愛するブログです

豊かな人材を

2009年10月25日 | 社会派らぼ
友人のRさんは大変上品で聡明な人です。故あって、50歳を過ぎるかのあたりで今の仕事にめぐり会いました。幼児教育の仕事です。

「心と能力を同時に育てる」ことを大切に、独自の理論を展開する幼児教育の考え方に出会った彼女は、その教育の目指すところに共感し、これからの一生をかけても悔いはないとまで言って、その道を歩み始めました。理論には後で出くわしただけとでも言えるほど、彼女が実践してきた子育ての考え方と、その理論は符合するところが多く、次世代の教育に夢を重ねていました。

ところが、その教育理論を実践していくと、小学校入学前に小2~4程度の能力が育つ…とも言われ、そうした教育が「お受験」のために脚光を浴びるのに時間はかかりませんでした。指導者も求人広告で応募してこられた方々に研修を受けていただくわけですが、高学歴のエリート女性達が必ずしもその理念を実践できるかというと、そうは行きませんでした。子どもの興味を自然に引き出し、落ち着いた時間をもたせることができず、無理やり答を覚えこませたりする羽目に陥っていくことも稀ではありません。多くの保護者が友人の授業を受けたいと望まれても、体は1つしかありません。その人間としての深さや聡明さは付け焼刃では演出のしようがないものです。

社会の中で事を実践していくには、残念ながら「一人」ではできないことがあります。ですが深い器の持ち主、豊かな人間性の持ち主は、そうはたくさんいません。そうした教育者に最低限求めるべきものが一体何であるべきなのか。大変難しいものがあります。

民主党に政権が変わって、始まったばかりの教師の免許更新制度が見直されようとしています。現場の先生方はただでさえ忙しく、更新の為に職場を離れることが大変難しいというものです。更に運用次第では、特定の思想を持つ教員を排除することにもなりかねない…と危惧を募らせる人もいます。

ですが、現状の教師には、恐らく殆ど何のかせもありません。上述の幼児教育の担当者のように、取り敢えずは採用の際の関門はくぐっているにせよ、新任で早担任を持っていたりする現実は少し無謀であったりもします。教育に心を痛めている教師はたくさんいます。が、同時に教育の何たるかを理解できかねる教師もたくさんいます。保護者も子ども達も、「この先生に学びたい!」と思える教師に出会って欲しいと思います。

成長の過程の中で、いつ誰と出会うかは、大変大きなことです。本当に豊かな人材が教育界には不可欠なのですが…。


メモ帳の「1行の文字数」を定めたい
パソコンのワンポイント知識を(ぱぁと2)で紹介しています。簡単なご質問も可能です。

「ぱぁと2」の閲覧には、当方から発行する「ID」と「パスワード」が必要です。よろしければ、メールで(pc_labo@mail.goo.ne.jp)お問い合わせ下さい。24時間以内に返信します。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿