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2009年10月24日 | 社会派らぼ
新型インフルエンザの予防接種が始まりました。事前に優先順位が発表されていましたが、まずは医療関係者ということで、既に接種が始まりました。直接、新型インフルエンザ患者に接する機会の多い医師や看護士ということで、ワクチンの配分量も定められたのでしょうが、早くも希望が殺到し、配分量では足りなくなっているようです。

予防接種は、あくまで「重症化を防ぐ」ことを目的に実施されると言います。ですから、妊婦や基礎疾患がある人への接種が優先されています。医療関係者だけは、新型インフルエンザ患者と接触する機会が大変多いことから、「重症化を防ぐ」という視点とは別の視点で優先順位が定められたのでしょう。ですが、医療機関がらみでの接種希望者が多いのであれば、そこは本来の「重症化を防ぐ」という視点から対象者が決定されるのが良いかも知れません。(←そんなことをやっている時間がない!のでしょうね。)結局こういう時には「声を上げた者勝ち」という結果に納まるのが常です。

今回の接種の第1義は「重症化を防ぐ」ということですが、予防接種の大切な目的は「蔓延を防ぐ」というところにあるかと思います。学校を中心に集団感染が広がりやすい場所での予防接種は、逆に言えば義務化に近い側面を持つことになります。…で、遅ればせながら、接種料金の負担、副作用の危険性…などの、問題が付随して上がって来ることになります。新型インフルエンザ患者発生以来、それなりに時間はあったはずで、充分な準備はなかなかできるものではないことを身をもって知りました。ささやかれている更に恐ろしい「鳥インフルエンザ」の流行に備えて、もっと考えておくべきことがあるような気がします。

一方既に、医療機関では季節性のインフルエンザと新型インフルエンザを見分けることを断念しているようです。対処法が全く同じと言うことでその必要がないのかも知れません。見分けることができない1つの理由に「検査キット」が不足しているとの指摘があります。本当に必要な検査以外のものがあまりにも多く行われたことも、キット不足の一因と言われます。医師が必要と判断して検査をするのでなく、患者側から検査を要求して実施することが随分頻繁に行われました。中には家族が新型インフルエンザに罹患したけれど、本人は別段症状も現れていない。勤務先から「新型インフルエンザに罹っていない」という証明を提出して出社するよう指示された人もあるようです。

これだけ社会的に大きな問題になっていますから、誰もがどこもが疑心暗鬼になって、我先に身の安全だけを優先しています。ですが医師の診察時間も、必要な医療器材も、本当に必要なことのためにだけ使われるべきで、「念のため」発想は心して遠慮すべきではないかと思います。日本の国は自力でインフルエンザワクチンを生産することができます。その国が、自国民に接種するワクチンを海外から輸入することにも、抵抗があるのは私だけですか? 国際化が必要と指摘され、誰もが日本はかなり国際化されたと信じていますが、自国の都合しか主張できない国に、世界の尊敬は集まらないと思います。



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