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紡ぐ

2020年08月11日 | 社会派らぼ
8月6日は広島、9日は長崎で、それぞれ平和式典が開かれ、健康不安説まで飛び出していた安倍首相も列席されました。コロナ禍の中で行われた式典は、規模を縮小し、列席者を制限して行われました。そんな中、両式典での首相のあいさつ文面が酷似している…と、怒りの声が上がっていると言います。官邸のホームページには、それぞれの全文が掲載されているようですが、「広島」「長崎」といった地名は異なるものの、その他の表現が殆ど同じだと言います。

平和記念式典でのあいさつに関しては、例年同じような事が言われますし、更に言うなら、毎年のあいさつもさして変わっているとも思えません。「コピペあいさつ」と揶揄されるところです。実際のホームページで確かめもしていません。正直に言うなら、「そんなものでしょう?」という感覚です。

それ以前に、大半の国民はこうした式典でのあいさつを、首相自らがペンを持っているとも思っていません。原稿を用意するのは恐らくは、秘書?だったり、官僚?だったりするのではないでしょうか。だから、こうした批判も結局は毎年「一緒」なので、あまり取沙汰されることも無いのかと想像します。数日間は言われるけれど、そのうち人々もメディアも、批判するのに飽きてやめる…という仕組みです。

個人的には「言葉には力がある」と信じています。文章には、その人の「想い」を込めることができるし、想いのこもった言葉には、人を動かす力もあるとそう思っています。「ペンは剣よりも強し」というのは、元々イギリスの戯曲「リシュリュー」の中で、フランス宰相が放った言葉だと言われています。本来の戯曲の中では、「下位の者がどんなに腕っぷしが強くても、上位の者の命令には逆らえない」といった意味合いの言葉だったそうですが、そこから報道機関の使命を謳う言葉などとして使われるようになったようです。

それはともかく、人は「言葉」一つで、他者を怒らせることも感動させることもできるのだとしたら…、霞が関にたくさん務めている官僚の中の誰かひとりくらい、日本の国が「語る言葉」を真剣に紡ぎ出す人がいてもいいのではないでしょうか。

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