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第4の火

2019年11月26日 | 社会派らぼ
小学6年生…と言うと、12歳。自分ではいっぱしの大人のつもりでいたのではないかと思いますが、思うほどに世の中の事が分かるわけではありません。「知らない人にはついて行かない」とか「ネットの危険」とか、日頃両親や先生からから聞かされていたとは思いますが、実際の身に降りかかる危険を感じて、どんなに怖かっただろうかと想像します。そんな中、自力で逃げ出した勇気と行動力は、立派に「一人前以上」持ち合わせた少女なのだと思いました。無事に保護されて、何よりです。

但し、一方で、複雑な事件だったことも確かです。厳密に言えば「誘拐」ではありません。無理やり連れ去ったわけでなく、「お菓子をあげる」「面白いものを見せてあげる」など、甘言で誘い出したわけでもありません。少女は自らの意志で、容疑者について家を出る事を決心したはずです。それはおそらく、彼女にとって「苦しい現実」から逃げ出す、勇気ある選択だったはずなのです。

報道されているのかも知れませんが、ワイドショー的なものを全く見ない当方としては、この少女がなぜ「学校に行きたくない」「家に帰りたくない」ところに追い詰められていったのか、経緯を知りません。その根底に「いじめ」があったとか、親との確執があったとか、恐らく何かしらの現実があるのだと思います。が恐らく、この少女も、キットまわりの友人も、そしてご家庭も、特別「悪い」わけでなく、ごく普通のどこにでもある、思春期の葛藤やいざこざにすぎないのではないだろうかと想像しています。つまり普通の少女だったのではないでしょうか。誰しも、周囲の大人が信じられない時期や、反発を繰り返して、大人への階段を上って行きます。親でありながら、最後は子どもを信じているしか仕方がない時と言うのは、どこの家庭でもあるのではないでしょうか。

この事件が特異なのは、この少女がTwitterという世界を持っており、そこから平均的な節度と常識を持たない大人が、近づいたところにあります。イヤ近づいてしまえたところにあるのだと思います。容疑者は、誘拐でなく、良い事をした…と主張したようです。少女が、つまらない現実から飛び出す手伝いをした…と言うのがその理由でしょうけれど、残念ながら12歳という年齢に対しては「同意」があったとするのには無理があるでしょう。

ネットは「第4の火」に相当するくらいの発明(発見?)なのでは…と私は思っています。エネルギーでは無いので「火」と言うのにはおかしいのかも知れませんが、社会の仕組みそのものを大きく変えて、産業の在り方にまで大きな影響を与えたという意味で、画期的なものだと思います。ただ、その第4の火には、管理者が存在せず、無法地帯と化しており、このような少女にいとも簡単に近づけてしまえるのが現実です。情報の海と表現されたりしますが、膨大な情報は真偽の区別もつかず、日常のあちこちに詐欺や犯罪の入り口が転がっているのが現実では、いずれ人間社会は、第4の火に焼き尽くされるのではないかと疑ってしまいます。さした理由もなく、SNSを始めるのが現実です。親が子どものSNSをチェックしたり、上司が部下のSNSを覗いたり、くだらない画像をアップしたり、他人を中傷したり…世の中は変わらなければならないと思います。

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インクを替える度、クリーニングが要る

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