蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

百体観音と牛方宿、栂池の街をブラブラ

2013-04-08 17:45:04 | 一人ブラブラ

夕方から雨になって翌朝は雪だった、と言うパターンが二度ほどあったので、3日の朝も雪を期待していたが雨がしっかり降っていた。

冬に逆戻りどころか春を追い越して梅雨になっていた。
上へ行くと雪になるかもしれないが、ゴンドラに乗るまでにビショビショになりそうだ。今日は雨読の日にしましょうか。

昼過ぎになって雨は止んだが、どうせ雪はグサグサになっているはずだし、今一つ滑りに行く気がしない。
しかし雪国に来て雨が止んだのに“ひきこもり”はナサケナイ。

定宿のテレビでは小谷村のケーブルTVの観光案内が流れていた。栂池高原の「塩の道」に百体観音と牛方宿があるらしい。午後の散歩には丁度よさそうだ。

Imgp4843 シーズンオフとなりスキーヤー、ボーダーがいなくなった栂池の街。誰も歩いていない。

Imgp4844 白馬駅行きのバスには誰も乗っていなかった。

Imgp4845 この駐車場には除雪した雪の山になっていたが、スッカリ融けてなくなった。Imgp4846 路地奥の呑み屋と言った趣き。昼間は当然オネンネだが、そもそもシーズン中の夜、営業していたンだろうか。

Imgp4847 十数年前、会社の若者グループと滑りに来て、夜はこの辺りまで呑みに出たことがある。今シーズンも若者たちは、夜のスキー場で呑んで騒いだンだろうか。建物のピンク色が妙に寂しく感じる。

Imgp4848 ここが「塩の道」の入り口らしい。

Imgp4849 これは定宿2階のトイレからもよく見えるシャンツェ。道はもう除雪されていなかった。 

Imgp4851 シャンツェの隣に百体観音があった。

Imgp4854 半分位はまだ雪の中なのか。

Imgp4850 いつ造られたものか、はっきりしないそうです。 

Imgp4855 これは弘法サンらしい。

Imgp4856 女性が微笑んでいるかのような観音サン。

確か観音菩薩は、全ての人を救うまでは如来にならない、と決めた菩薩サンだったハズ。ワタクシも御救い下さ~い。

Imgp4860 振り返ると街の向こうに鐘の鳴る丘が見える。

Imgp4858 そして馬の背の尾根とチャンピオンゲレンデ。

Imgp4861 「塩の道」はクロカンのコースでもあるらしい。

Imgp4862 木枯しの様な風が木々を揺らしていた。

Imgp4863 森の中を融けた雪が流れて行く。

Imgp4864 40分程かかって反対側の入り口へ着いた。履いていたアプローチシューズは濡れてグチョグチョになっていた。

Imgp4865 塩蔵と書かれている。塩の倉庫(?)

Imgp4866 その先に沓掛の牛方宿。

Imgp4867 街道沿いに現存する唯一の建物とか。他にもいくつかあったと言う事(?)

Imgp4868 そばのトイレには「熊出没注意」の看板。そう言えば数年前、通学途中の中学生が襲われた事故があったそうだ。

Imgp4869 「塩の道」はまだ北へ続く。

Imgp4870 舗装路を外れていく様だが、かなり急な下り。雪も深そう。ワカンが必要です、引き返しましょ。

Imgp4871 下り口の横の繁みの中に石仏が並んでおられます。

Imgp4872 「沓掛石仏群」と手書きされた説明板。
ここは2軒のみの集落で、子供たちは南小谷まで通学し、冬は大変だった、と書いてある。急な下りを親坂と呼ぶらしい。
ワタクシも六甲山麓・布引谷から通学していたが、ワカンが要るような雪道を歩くことはなかった。大変さは良く判ります。

栂池の街の方へ戻ることにする。

Imgp4874 クロカンコースの橋をくぐる。

Imgp4876 この辺りの燃料はここに貯められているらしい。

Imgp4877 ゴミの分別は小谷村でも厳しく義務付けられている。

Imgp4878 半分近くの宿の名が消された案内板。

スキー客は全盛期の1/3に減ったそうだから、宿の半分が営業をヤメても不思議ではない。しかし、ヤメてどうなっているンだろう?空き家?

Imgp4879 ここは完全に空き家だった。扉が壊れていて中を覗くと、ゴミに混じってスキー板が散乱していた。風が吹くと窓や扉がバタンバタン、正に廃墟だ。
真向かいはシャレた名前のホテル、通年営業しているらしい。この違いはなに?

20年程前に何度か泊った宿がある、親の原ゲレンデの方へも行ってみた。

Imgp4880 空き地が目立つ。気のせいでしょうか。

Imgp4881 栂池の「中央通り」、14時半、ボードを抱えた若者二人がゴンドラ駅の方へ行った。今から滑るの?

2時間ほど栂池の街をブラブラしたが、ほとんど人に逢わなかった。栂の森の林道をシール付けて歩いている時と変らない寂しさだった。


今年10回目の栂池高原雪景色、水芭蕉が咲きだしたゲレンデ

2013-04-07 12:28:13 | 山とスキーでブラブラ

4月になり、今年の信州・雪山通いも10回目になった。今週で定宿の営業もオシマイ、ワタクシの雪遊びも一旦オシマイになる。

Imgp4825 2日の朝、ハッキリしない空、爺ヶ岳と鹿島槍の姿もクッキリしない。

麓の田畑にもう雪はない。雪が少なかった今年、雪解けも急激。
FM長野のパーソナリティさんが、サクラ、アンズの開花が例年より二週早い、と言っている。

Imgp4826 岩岳のゲレンデもほぼ雪が解け、ゴールデンウィークの様な風景。

 
定宿の主人はもう夏タイヤに交換するそうだ。

動いているのはゴンドラと上の方のリフト2本以外のみ。

Imgp4827 ゴンドラの下でパトロールの人達が、ロープを張っていたポールや竹竿を片付けている。ゴクロウサンです。

Imgp4828 雪はタップリ残っているがリフトは動いていない。Imgp4829 リフトを使わなくても林道を通ってこの斜面へ出られるが、林道も滑れなくなった。

Imgp4830 馬の背への連絡路もキレイに圧雪されていたが入れない。

Imgp4832 11時半、自然園辺りまで行くことにする。

Imgp4833 自然園の小屋が開くのはゴールデンウィーク頃(?)

Imgp4834 3時に起きて500km運転して来たのでネムイ。腰をかけるのに良さそうな老木を見つけ休憩。

時々陽が射してきてその時はポカポカ、イイ感じ。そのまま老木に身を持たせ掛け、30分程オネンネ。

Imgp4835 下りはロープウェイ駅の方から続く谷へ廻り込んでみた。

「サァ行くゼッ」、滑り出してイキナリ片方の板が外れコケた。ナ、ナンデ???寝ぼけていてチャンと踏み込んでいなかったのぉ?ああナサケナ。

Imgp4836 ドンドン雪解けしていく南俣の谷。

ゲレンデはハンノ木コースしか滑れない様になっているが、ウッカリいつも下っていた鐘の鳴る丘方向へ行ってしまった。

Imgp4837 リフト乗り場の横は雪が融け、沼(?)が現れていた。

Imgp4838 水芭蕉が咲いていた。

Imgp4839 鐘の鳴る丘へ上がると、リフト降り場はシャッターが降ろされていた。まさにもう閉店の形相。

Imgp4840 振り返ると、リフトが止まった雪タップリのゲレンデ。

まぁそもそも、リフトはシーズン中も週日ほとんど空で動いていたし、4月になって直ぐ止まっても不思議ではない。

Imgp4841 誰もいない鐘の鳴る丘を滑って宿に戻る。

Imgp4842 かなり地肌が現れているが、何の不自由もなく下まで滑れた。

ゲレンデのいたる処から、「もうオマエの雪遊びには付き合ってやらないヨ」との声が聞こえて来そうな雰囲気だった。


徘徊していたら公園は夜桜満開

2013-04-01 11:47:53 | 一人ブラブラ

昼間活動して夜は休む、それが健全な、まともなニンゲンの生活パターン、と言うのは稲作を始めた弥生人からだそうだ。
田植えや稲刈りは明るくないと難しいし、“オオミタカラ”と言いながらも、彼ら百姓を支配する権力者は、暗い時に動きまわられると支配するのは難しい。

そして、その前にいた縄文人達は夜行性だったらしい。獲物の小動物が夜行性だから(?)、ナルホド。

数千年前、夜活動していた縄文人とアイヌや沖縄の人達とは、遺伝的に繋がっている、と言う説もあるそうで、この人達はこの島の先住民。
大陸からやって来た野蛮で獰猛な侵略者は、この島の先住民に隼人、熊襲、土蜘蛛、蝦夷と言う動物や昆虫の名を付け、蔑み、コロしまくって「征服」したそうだが、北と南にまだちゃん残っていらっしゃる。
そして、北と南以外でもあらゆる地で通婚もあった訳で、「征服」された方の血は、「征服」した方にも確実に残っている。ワタクシにも土蜘蛛の血が半分流れている。

夜、コンビニの前でタムロしている少年少女、公園を徘徊している老人、皆さん、縄文人の夜行性のタマモノなのか。
“オオミタカラ”として昼間働いている健全な「納税者」も、ホントは夜ウロウロしたいが、疲れてそれが出来ないだけ(?)、呑み屋街をウロウロしているのもいるけど。

夜はナンカイイ獲物が転がっている。蠱惑的なナンカが潜んでいる。「千の目を持っている」とか言うサスペンス小説もあった。夜は魅力的だ。

晩ゴハンの後、なんとか酔い潰れずに後片付け出来た時、徘徊することがある。主に近くの公園へ。

公園は1周2km弱。出来た頃は自転車でも良く走ったが、最近は夜でも人が多く自転車ではチョット気を使う。まぁ飲酒運転にもなるし、ヤメましょ。

昨夜、久しぶりに徘徊したら、夜桜満開。

Imgp4783 近くの高校の側、満開少し前(?) 

Imgp4785 薄暗く写っているのはコブシ(?)

Imgp4805 名谷JCT方面の夜景。

Imgp4809 垂水JCTと鉄拐山、横尾山方面。

Imgp4812 夜桜満開。

Imgp4816 この辺りでキツネが横切ったコトがある。アベックもそれを見て騒いでいた。連れていたワンちゃんは騒いでいなかったけど。
もう5年以上前だったと思う。彼(彼女?)はもう死に絶えたのだろうか。

Imgp4820 ぐるっと廻って道路沿いも満開。

Imgp4821 思いのほか、人はいなかった。日曜の夜だから?自転車で走ってもイイかも。

Imgp4822 

Imgp4823 棲家の前でも夜桜満開。花見ナンゾには全く興味ないし、サクラが咲こうが咲くまいがどうでもよいので気付かなかった。

夜桜、暗闇にフッと現れる薄いピンクの集合体、中々幻想的だった。