蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

一人ではなかったゲレンデの一日

2013-03-11 13:13:52 | 山とスキーでブラブラ

7日も晴れ。
前日モーレツな地吹雪に吹き飛ばされて、明日はリベンジ!、と思っていたのだが、朝起きるとダルイ、シンドイ。

朝食後、部屋でボォ~っとしていたら、宿の主人が「お客さんですよぅ」
「エエッ!お客さん?」

Sサンだった。昨日、お別れした後、ワタクシが登って行くのを撮って頂いていて、それをCDにして持って来てくださったのだ。
ズッと一人だったから、ここでの自分の姿を写真で見るのは初めてだった。最近撮られたらしい、真っ白な雷鳥の写真も入っていた。

「アリガトウございます、しかし昨日はあそこでヤメられて正解でしたワ」と、ワタクシはその後の、自分史上最悪の乗鞍の顛末を報告した。

Sサンは今日は山の会の仲間とゲレンデスキーだそうだ。

Imgp4635 暑かったのでヘルメットを脱いで、ザックのベルトに吊るしている。ボサボサのシラガ頭、チョット見っともない。今後は帽子を被る事にします。

Imgp4629 9時半、ゲレンデに出て、ハンノ木コース沿いのリフトで上がる。

Imgp4630 高曇りだが、乗鞍に雪煙は見えず。

馬の背の尾根を下り、ゴンドラで上がりながら、Sサンのグループを探すが見つからない。
再度、馬の背の尾根を下ったが見つからない。

Sサンの携帯に連絡を取ろうと思ったが、中間駅には公衆TELが見当たらない。栂の森のカフェテリアにあるかも知れない。なければハンノ木コースを下って探して見よう。

カフェテリアの前まで来たら、中から手を振る人が見えた。Sサンだった。仲間がお二人。

その後、皆さんの後に付いて滑らせてもらった。
信州・雪山通い6年目で、初めて一人ではない一日となった。

ニンゲンは一人では生きていけない。しかし、一人で生きている。
お誘いすることも、誘われることも随分減った。会う約束をする事などほとんどないが、別にそれでいい。
しかし、こう言う遭遇は、楽しい、ウレシイ、ありがたい。一昨日は奇跡の再会もあった。

ワタクシ、一人で生きていけますけど、一人では生きてはいない様です。