平成20年版 情報通信白書

図表1-2-3-17　海外における公的ベンチャーファンド事例

ウィトラコメント：　欧米の公的ベンチャーファンドです。かなり多いようですがこのような面では日本でも結構あって大きな差はないように思います。一連の分析でエンジェルが新しい企業を興すために欧米では大きな役割を果たしていることが明らかになっていますが、日本ではなぜエンジェルが育たないか、という点に対する分析がないのがこの白書の物足りない点です。私の見方は以下です。
エンジェルになる条件は
１）大金持ちであること
２）事業マインドがあること
の2点であるが、日本では会社の創業者で株式公開をした人以外は上記条件を満足する人はほとんどいない。大会社の社長といえども創業者でなくてはエンジェルになりえるほどの資金を持たない。
日本の大金持ちは土地成金などが多く、このような人は事業マインドを持たない。

つまり、会社の新陳代謝が起こらないことがエンジェルが育たない理由になっていると思います。

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図表1-2-3-16　米国における投資元別ベンチャー企業数

ウィトラコメント：　ベンチャー企業から見てどこが投資元になっているかです。やはりベンチャーキャピタルよりエンジェルが圧倒的です。

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図表1-2-3-15　ベンチャーキャピタル投資のGDP比（2005年）

ウィトラコメント：　ベンチャーキャピタル投資のGDP比です。北欧が大きいですね。日本は非常に小さいのがわかります。ベンチャーキャピタルはファンドになっていることが多く、人のお金を扱っているので、創業期の企業よりは拡大期の企業に多く投資してリスクを下げていることがわかります。

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図表1-2-3-14　欧米におけるエンジェルネットワーク発展経緯

ウィトラコメント：　欧米ではエンジェルネットワークを政府が組織的に後押ししていることを示しています。

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図表1-2-3-13　欧米におけるエンジェルネットワーク数

ウィトラコメント：　エンジェルは個人ではなくネットワーク化されていることが多く、エンジェルネットワークが多数できていることを示しています。アメリカだけでなくヨーロッパでも盛んです。

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図表1-2-3-12　日米におけるベンチャー企業創業時の資金調達先

ウィトラコメント：　まずベンチャーの創業期の資金調達の仕組みです。日本では創業資金が本人または親族が６０％以上なのに対してアメリカではビジネスエンジェル、つまり投資家の資金が非常に大きくなっています。エンジェルは資金だけでなく会社経営のノウハウも提供します。

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図表1-2-3-11　企業の成長ステージ

ウィトラコメント：　ここからの一連の資料はなぜ日本では若い会社が大きく成長しないのかの分析です。まずは一般論的資金調達の仕組みです。図の中で「痛み」と書いてある時期にそれまでと違った観点での資金調達の仕組みが必要になることを示しています。

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図表1-2-3-10　世界の主要ICTベンダーの設立年

ウィトラコメント：この表を見ると日本は古い会社が多いのに対してアメリカは新しい会社の台頭が多いのがわかります。倒産または合併などで亡くなった会社をみるともっと面白いかもしれません。

ニュース (7/15)

■トリプレットゲート、イー・モバイルを無線LANに変換する「クティオ for ワイヤレスゲート」を販売

トリプレットゲートは7月14日、イー・モバイルの携帯電話信号を無線LAN信号に変換するモバイルルータ「クティオ for ワイヤレスゲート」を発表した。ヨドバシカメラ全店舗にて7月17日より販売を開始する。価格は1万9800円。

 

■ペタビット　携帯にチラシやDMを配信できる「携帯デジタルチラシ」をリリース

ペタビット株式会社は、チラシやダイレクトメールを携帯電話用にデジタル化して、携帯にチラシのビジュアルそのままに配信が可能な「携帯デジタルチラシ」を2009年6月よりサービス開始いたしました。

 

■NECとCSI、電子カルテを複数の医療機関で共有するシステムを共同で販売

NECとシーエスアイ（CSI）は7月13日、複数の医療施設が電子カルテや医用画像などの診療情報を共有できるシステム「電子カルテ／地域医療連携ソリューション」の販売を開始した。今後3年間で400病院、5000診療所へ導入する計画だ。

 

■ウィルコム、保険医療福祉分野の公開鍵基盤「HPKI」のライセンスを販売

ウィルコムは7月13日、保険医療福祉分野の公開鍵基盤「HPKI（Healthcare Public Key Infrastructure）」を利用するためのICカードドライバーライセンスを7月下旬より販売すると発表した。

 

■Vectorがモバイル事業に参入　恋愛シミュレーションで

ベクターがモバイル事業に参入する。第1弾は恋愛シミュレーションゲーム「恋する私の王子様」。Flash Lite 1.1対応端末ならアプリ不要でプレイできる。

 

■第3世代携帯電話、オークションで6650億円調達予想

6日発表された2009－2010予算案によれば、近く行われる第3世代（3G）電波帯のオークションで、インド政府が3500億ルピー（約6650億円）を調達する見込みだ。これは当初の目標を75％上回るものである。

 

■Symbian Foundationが日本に活動拠点を設置

Symbian Foundationは、国内の活動拠点となるSymbian Foundation Japanを東京都港区に開設した。

 

■イー・モバイルのHSPA+はデータ通信競争の強力な武器となるか？

モバイルデータ通信で積極攻勢を進めるイー・モバイルは、2009年8月に国内で初めて下り最大21.6Mbpsの通信が可能なHSPA+方式を用いたデータ通信サービスを提供することを発表している。発売に先がけてHSPA+に対応した端末を実際に試すことができたので、その実力と今後の展望について触れてみよう。

ウィトラコメント：　UQ WiMAXとの比較があり、面白い記事です。