ウィトラの眼

無線業界のニュースについての意見・感想を書きます

E-mobileの使用感

2008-10-30 09:27:18 | Weblog
私がE-mobileに加入して半月になる。この間のユーザーとしての感触を報告しておこう。

私は普段は自分のオフィスで仕事をしており、このときはフレッツ光を使用している。週に2回ほど打ち合わせでよその会社に行くのだが、その時はレッツノートを持って行く。これが私の生活マシンである。

外出先でメールを見たりウェブにアクセスしたりするためにE-mobileを使う。今までに5回ほど試したが4回はつながった。一度はビルの中のほうの1階でケータイ電話もつながらないような場所だったのでまあ仕方がないかと思う。

つながった時の使用感はなかなか快適である。少なくともメールをとったりするのにストレスは感じない。メールをとって必要なら返事を出し、Webでニュースを見たりする。2時間の打ち合わせで、内職的にこれをやるので実質的に作業をしているのは30分くらいであろうか。

このようなつなぎ方だと1日10メガバイト以下である。一月1ギガバイトで十分におさまりそうである。この週末は大阪へ行く計画なので向こうのほうでも試してみたい。

Android携帯発売

2008-10-23 17:07:05 | Weblog
アメリカでT-MobileからAndroid携帯が発売された。

予約は150万台というからかなり話題を呼んでいるようである。 写真を見ると、タッチスクリーンもあるがアルファベットのキーボードが付いている。iPhoneよりもBlackberryを意識したもののようである。

価格は399.99ドルだが2年契約をすると179.99ドルとのこと。

使い勝手がどのくらい良いか、これから評判になってくるだろうが、AppleよりもRIMのほうが影響を受けるのではないだろうか?

RIMのBlackberryは企業ユーザーのメール利用向け、GoogleのG1は一般ユーザーのメール向け、AppleのIPhoneは一般ユーザーの娯楽向け、と棲み分けるような気もするが一人で複数台持つことはないだろうからどれがメインかで分かれるのではないだろうか?

私個人はIPhoneよりもグーグルホンに興味を持っている。

世界の携帯電話加入者、年内に40億人

2008-10-18 10:06:47 | Weblog
ITUは世界の携帯電話の加入者数が年内に40億人に達する見通しを発表している。特にBRICsにおける伸びが高いそうである。

つい最近、30億を超えたと言っていたと思ったらもう40億である。これで世界の加入比率は61%になるそうだから、あと2年くらいでこの傾向も飽和してくるだろう。

一方、ソニーエリクソンは7-9月期の決算で赤字を発表している。先進国は金融危機の影響を受けて市場が冷え込んでおり、ハイエンドに強くローエンドに弱いソニエリはもろに影響を受けたようである。

ノキアも大幅減益となっている。ノキアは利益を確保するために安売りから一歩引いて様子を見るとしており、シェアも若干落としている。

そうするとどこがのなしているのだろうか?普通に考えるとSamsung、LGの韓国勢のはずだがそのニュースは見つからない。案外Huawei、ZTEといった中国勢や、生産請負で力をつけてきた台湾勢あたりかもしれないと思う。

先進国はこの1年くらいは景気が悪いだろうから、格安GSMで利益を上げられる体質の会社がこれからはリードするだろう。しかし、それも2年くらいで終わるはずなのでそこから先は携帯電話の端末販売は台数的には急速に減少することだろう。売れるからと言って社員を増やして、コスト高の体質になっている会社は苦しくなるはずであり、市場の変動に柔軟に対応できる体制を整えている会社が有利になると思う。

その意味ではやはりノキアが強いように思うが、韓国勢の実力がいまひとつ分からず、韓国勢が大きく伸びてくる可能性もあるように思う

E-mobileに加入

2008-10-13 09:21:52 | Weblog
昨日、ヤマダでE-mobileに加入してきた。パソコン用のHSDPA7.2Mbpsである。

店に行くまでは100円PCと呼ばれるUMPCを買うつもりでいたのだが店で展示品を触ってみると何となくちゃちな感じがしてやめた。また100円はしっかり通信料金で回収するようになっておりその分通信料金が高くなっている。これなら何も急いで買う必要はない。もう1-2年待って安定したときに買えばよいと考えた。

今の私の生活では、オフィスは普通の民家なので打ち合わせをするにはふさわしくない。従って打ち合わせの時にはこちらから相手の会社に出向くか喫茶店ということになる。そういうときの時間を有効に使うためにE-mobileに加入したのである。メールとWebアクセスくらいができればよいのでいわゆるThin Client的な使い方をイメージしている。

結局買ったのはHUAWEI製のUSB型のモデムである。値段は無制限が一月4980円、1Gバイトまでまで一月3980円でそれを超えると最大9800円というコースがあり、どちらにするか迷ったが販売員の勧めで3980円のほうにした。越えるようならコース変更はできるとのことであった。

販売員としてはできるだけ無制限を増やさないようにと指導されているのだろう。実際、私の生活パタンではそう簡単に1Gバイトはいかないような気がする。

帰ってきて早速やってみた。インストールは自動(メニューに従う)とのことであったが、インストールプログラムが立ち上がらず2回ほどパソコンを再起動した。しかし結局使えるようになった。つながってからの感触は十分に使えるものでありあまりストレスは感じない。

メールをダウンロードしたが1日分で4Mまで行った。これを毎日やっていると簡単に1Gバイトはいきそうであるが、オフィスにいるときはフレッツなので実際にはかなり少なくて済みそうである。

それでも、上限があると意識するだけで通信料を意識するようになる。いわゆるダブル定額で2段階の定額サービスにして、ユーザーに通信料を意識させることはモバイルオペレータとしては大切なことだと感じた

モジュラーコンセプトの携帯電話

2008-10-11 10:05:11 | Weblog
イスラエルのModuという会社がモジュラーコンセプトの携帯電話を開発して発売しているそうである。

携帯電話の着せ替えという概念は以前からあって、いくつかの色を取り換えることができるものはかなりの数発売されているが、これは外側の着せ替え部分にかなりの機能を持たせているところに特徴がある。

約37グラムのModu本体とさまざまなアプリ機能を実現するModu mateから構成されている。Moduの小さな携帯電話モジュールには、個人情報が組み込まれ、最小限の通信機能とBluetoothモジュール、1GBの内蔵メモリー、MP3プレーヤー機能を取り揃えている。

外側のModu Mateにはゲーム用、PDA用、音楽用などの種類があるようである。

私は2-3年前、まだ会社を退職する前に、このようなのはどうかと考えて端末部門の人と話し合ったが、Modu本体よりも外側を作りたいという人が多く、誰かがModuleを作ってくれないと自分がModuleを作りたいという人はあまり多くなかった。

現在QualcommがGobiプロジェクトでパソコン(ノートパソコン)に内蔵用のモジュールを開発しているが今回のイスラエルのModuと合わせてこのような携帯電話モジュールと、アプリを提供する外側という分離モデルはこれからのひとつの流れになるのではないかという感じがする。

このModu社もQualcommのモジュールを使っているのかもしれない。

このモデルの良いところは通信技術の進歩とアプリの進歩を切り離すことができる点である。GSMやGPRS、WCDMAの基本機能などではデータ通信機能がまだまだ弱く、電話以外の用途は限定的であったが、HSPA、EvDOなどの高速データ通信機能が使えるようになると、データ通信モジュールとしてかなり使えるようになるので、この通信機能を使ったアプリをどんどん開発していくことが可能である。

このようなモジュールを利用してニンテンドーなどの業務業界が携帯電話端末事業に進出して業界構造が変わる可能性すらあり、見逃せない動きだと思う

松下の社名変更

2008-10-01 21:55:13 | Weblog
松下が10月1日から社名をパナソニックで統一することにした。

松下がパナソニックというブランドを使い始めて10年以上(20年くらいか)になるがここではじめてパナソニックというブランドに統一し社名もパナソニックにした。 この間、徐々にパナソニックという名前を増やしてきて最後の仕上げという感じである。

この時間のかけ方にパナソニックのブランドに対する思いを感じる。携帯電話の人と話をすると、最近「ビエラ携帯」という言葉を使い始めたが、これもなかなか許可が出なかったそうである。ここにもパナソニックがブランドを慎重に扱っている態度が感じられる。

一方ドコモは今年になって突如ロゴを変更した。新しいロゴよりも前のロゴのほうが良かったという私の個人的好みもあるが、ブランド戦略という面ではいま一つ扱いがぞんざいな感じがする。

対消費者の事業をする場合にはブランドは非常に大切なものだと言える。パナソニックの消費者事業の強さの一端がこのブランドの扱い方に表れている感じがする