ウィトラの眼

無線業界のニュースについての意見・感想を書きます

平成20年版 情報通信白書

2009-04-30 10:04:23 | Weblog
図表1-2-2-6 日米欧インターネット広告市場の推移

ウィトラコメント: インターネット広告市場の伸びです。アメリカが最大なのは分かりますがヨーロッパも日本よりはかなり伸びが大きいですね。ネット広告は現時点ではパソコンのインターネットが中心なのでヨーロッパのほうがパソコンを使いこなしているとみることができそうです。これがモバイルインターネットになると少し変わる気がします。


ニュース (4/30)

2009-04-30 09:59:06 | Weblog

■マイクロソフト、タッチスクリーン式携帯発売に向け交渉 米報道米

米ウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)紙は28日、米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)がタッチスクリーン式携帯端末を来年初めにも発売することを目指し、米携帯電話大手ベライゾン・ワイヤレス(Verizon Wireless)と交渉を進めていると報じた。
コードネーム「Pink」で呼ばれるこの携帯端末は、米アップル(Apple)の携帯端末iPhoneに対抗するためのデバイスだという。同紙は交渉に近い筋の話として、マイクロソフトはソフトウェアとハードウェアの開発に携わるが、端末本体の製造は第三者が行うもようだとしている。

 

■携帯電話で電子マネー決済-シティバンク、ビザと共同で試験運用へ

シティバンク・シンガポールは5月より、携帯電話端末による電子マネー支払いサービスの試験運用を開始する。大手クレジット会社ビザカードと地場携帯電話会社モバイルワンとの提携事業で、同サービスの導入はシンガポール初。

 ウィトラコメント: 携帯電話による電子マネー決済は世界中で注目されています。現状日本のお財布ケータイが最も進んでいると思いますが、このまま行くと携帯電話と同じ運命になる気がしてなりません。しかし、業界に外に出ようという動きは見られません。大きな役割を果たす金融業とオペレータが国内特化の事業だからでしょう。

■緊急時に家族や友人とつながる「Microsoft Vine」、5月にテスト

米Microsoftが、友人や家族の状況をネットで把握できるサービス「Microsoft Vine」を立ち上げる。災害などが発生したときに便利かもしれない。
現時点では米国でのみ利用可能で、基本的なサービスは無料。ネットにつながったPCや携帯電話などの機器があれば利用できる。対応OSはWindows XP SP2またはVista、対応ブラウザはIE 6.0以上またはFirefox 3以上。

 

■法人契約に有利なKDDI初のスマホ「E30HT」5月1日発売

KDDI初のスマートフォンとして2008年9月に発表されていた「E30HT」(HTC製)が、5月1日にいよいよ発売される。OSにWindows Mobile 6.1 Professional Editionを搭載。料金プランは2段階定額の「ダブル定額」「ダブル定額ライト」といったau携帯電話と同様の割引サービスが利用できる。
主なスペックは発表時から変更されていないが、発表時には明らかにされていなかった、ビジネスパーソンに役立つ機能がいくつか用意されている。

 

■中国聯通、新事業ブランドの「沃」を発表

中国聯通(600050.SH)は4月28日、北京で新事業ブランドの「沃」を発布し、同時に、5月17日より中国聯通3G商用の試験運用を行なうと発表した。

ウィトラコメント: 今年1月にライセンスが発行されて5月にサービス開始とは異例の早さです。日本のUQコミュニケーションと比較すれば速度の違いが分かります。これはライセンスを受ける前からリスク込みでかなり準備を進めていたからだと思います。このあたりのリスクに対する考え方は日本企業と中国企業でかなり異なっており、中国企業のほうが大胆に動く感じがします。従って成長市場などで日本に固有の技術がない(パソコンのように)場合には中国に勝つのは難しい感じがします。


ニュース (4/29)

2009-04-29 10:48:27 | Weblog

■携帯3社通信履歴の半年保存検討 自主的措置、時期は未定

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯電話3社は28日、通信履歴の保存期間を、現行の3カ月から6カ月に延長する方向で検討していることを明らかにした。実施時期は未定。

 

■ソフトバンクモバイルもパケット定額を月額490円からに--ドコモに対抗

ソフトバンクモバイルは7月をめどに、パケット定額サービスの月額料金が490円からの新料金プランを導入すると4月28日、発表した。NTTドコモが同日発表した、6月1日から導入する新料金プランに対抗するためだ。

 

■ドコモ、データ送信速度を最大5.7Mbpsに--6月よりHSUPAを採用

NTTドコモは6月より、データ通信の送信(上り)速度を最大5.7Mbpsに高速化する。動画を添付したメールなども送信できるようにするのが狙いだ。

 

■ドコモ、2008年度決算は営業黒字に
2009年度営業利益は「微減と言わずに横ばいと言ってほしい」
 

NTTドコモは、2008年度(2008年4月~2009年3月)の連結業績結果を発表した。  営業収益は、前年比5.6%減の4兆4480億円、営業利益は2.8%増の8310億円、税引前利益は2.5%減の7805億円、当期純利益は3.9%減の4719億円となった。

 

■ベライゾン1-3月期は5.3%増益、契約者純増がAT&T上回る

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズが27日発表した1-3月期決算は5.3%増益と好調な内容になり、米アップルの携帯電話機「iPhone 3G」の発売以来で初めて同業の米AT&Tを契約者の純増で上回った。

 

■仏アルカテル・ルーセント、中国の電話大手2社から計17億ドル受注

固定電話ネットワーク最大手、フ ランスのアルカテル・ルーセントは28日、中国の電話大手2社から ネットワークの整備・補修で計17億ドル(約1640億円)規模の契 約を獲得したと発表した。

ウィトラコメント: アルカテルはもともと中国に強かったのですが、17億ドルとは大きいですね。固定網だけでなく移動網も含まれているようですがWCDMAをやるChina Unicomは含まれていないようです。


ニュース (4/28)

2009-04-28 11:01:33 | Weblog

■クアルコム、8億9100万ドルの支払いで和解--Broadcomとの特許訴訟

QualcommとBroadcomは米国時間4月26日、世界規模で係争中の特許訴訟で両社が和解に至ったことを発表した。発表によると、和解条件の下、QualcommはBroadcomに8億9100万ドルを支払うという。

 

■クアルコム1-3月期は赤字転落、ブロードコムとの和解費用で

米無線通信技術大手クアルコムは、通信機器用半導体メーカーの米ブロードコムとの長年の法廷闘争を決着させた。和解合意により、長引くドラマに終止符が打たれたことで携帯電話用半導体業界の勢力図が塗り替えられる可能ごう性もある。

ウィトラコメント: あのクアルコムがブロードコムに和解費用を払うことになったのですね。「ブロードコムはやるもんだ」と思う一方クアルコムの今後に一抹の不安を覚えます。 

■ルネサスとNECエレが来年4月統合で合意、NECは持分法適用へ

半導体大手のルネサステクノロジと同業大手のNECエレクトロニクスは27日、両社が2010年4月1日に事業統合する方向で協議を開始することについて合意したと発表した。09年3月期の両社の売上高を単純合計すると1兆2350億円に上り、東芝を抜き世界3位になる。NECエレは東証1部上場でルネサスは非上場会社だが、統合後の新会社は上場維持を前提にする。

 ウィトラコメント: やはり本当だったようですね。しかし、事業統合の意義は依然として私にはピンときません。

■インドのBSNL、3Gサービスでノキアと提携=PTI通信

インド国営通信大手BSNLは、自社の第3世代(3G)携帯電話サービスの契約者に対する端末の供給について、携帯電話機メーカー最大手であるフィンランドのノキアと提携した。インドのPTI通信が26日、匿名のBSNL幹部の話として報じた。

 ウィトラコメント: 端末でこういう話が出るのはめずらしいですね。普通オペレータから見ると端末メーカーはいくつあっても構わないので特定メーカーとの関係が端末では出にくいものなのですが、サービスの関係でノキアの提唱するOviを採用する計画でもあるのでしょうか

■サイバーエージェント、モバイルコンテンツ事業の新会社

サイバーエージェントは、5月1日にモバイルコンテンツの企画、運営、配信を手がける新会社「サムザップ」を設立する。新会社はグループ全体の携帯電話向けサービス、コンテンツの強化と市場シェアの拡大を図り、2010年9月期に約5億円の売り上げを目指す。

 

■au、ケータイから米国などに電話する場合の国際通話料金を改定

KDDIは6月1日より、au携帯電話から米国、フィリピン、タイあてにかける通話料金を改定する。また、新たにau国際電話サービスのアクセス番号として「001010」を追加する。

 

■KDDI、au初のスマートフォン「E30HT」を今ごろになってようやく発売

 KDDIが本日、初のau向けスマートフォン「E30HT」を5月1日から発売することを発表しました。 昨年9月の正式発表から実に半年以上が経過してからの発売ですが、いったいどのようなモデルなのでしょうか。

 

■Samsung初のAndroid携帯「I7500」- 欧州で6月出荷開始

Samsung Electronicsは4月27日 (現地時間)、同社初のAndroid携帯電話「I7500」を発表した。今年6月に欧州市場で出荷開始するという。

 

■韓国Hynix社,記憶容量が1GビットのDDR2方式モバイルDRAMを開発

韓国Hynix Semiconductor Inc.は,記憶容量が1GビットのDDR2方式モバイルDRAMを開発した。54nm世代のプロセス技術で製造する。1端子当たりの最大データ転送速度は1066Mビット/秒。例えば32ビット幅のバスを利用した場合のチップ全体の最大データ転送速度は4.26Gバイト/秒である。携帯型インターネット端末や「ネットブック」と呼ばれる小型ノート・パソコン,ハイエンドのスマートフォンなどに向ける。


平成20年版 情報通信白書

2009-04-27 10:38:35 | Weblog
図表1-2-2-3 世界地域別モバイル通信端末・機器市場の推移

ウィトラコメント: 世界の地域別のモバイル端末市場の推移です。2002年に下がっていますがそこからぐんぐん伸びています。日本とはかなり状況は異なりますね。2008年度は日本も含めて大幅に下がっておりことでしょう。

ニュース (4/27)

2009-04-27 10:36:07 | Weblog

■Android携帯「T-Mobile G1」販売台数が100万を突破、OSシェアでも4位に浮上

独Deutsche Telekomが4月21日(現地時間)に行われた決算発表の中で、同子会社である米T-Mobile USAのAndroid携帯「T-Mobile G1」の契約ユーザー数が100万件を突破したと報告している。G1は初のAndroid携帯として2008年9月に米ニューヨークで製品が発表され、翌10月より全米での販売が開始されている。発売から半年での100万台突破となった。

 ウィトラコメント: Android端末が100万台とは驚きですね。それほど特徴があるとも思えないがAndroidの力で100万台行ったのでしょうか。T-Mobileだけなので、ドコモよりかなり市場規模は小さいと思います。その中で100万台は立派です。

■エイサー、スマートフォン販売目標、年間100万台以上へ

エイサー(ACER=宏碁)スマートハンドヘルド事業部副総裁の Aymar de Lencquesaing 氏は22日、「当社の来年度のスマートフォン出荷目標は100万台以上で、今後3年以内に世界シェア6%から7%獲得を目指す。また、2011年度の携帯電話事業による売上高はエイサー全体の約10%を目標としており、併せて2012年にはスマートフォン市場で世界トップ5入りに挑戦する」と表明した。

 

■『Android』を携帯電話以外でも利用可能に

組み込み用『Linux』製品の embedded Alley Solutions は23日、携帯電話用アプリケーション プラットフォームおよび開発環境の『Android』を、『MIPS』プロセッサ アーキテクチャに移植する計画を明らかにした。 embedded Alley は、半導体会社 RMI と提携し、Android の『Dalvik』仮想マシンを MIPS プロセッサに移植するという。RMI は、MIPS のライセンシで低電力プロセッサを製造している。

 

■高止まりした固定の接続料を見直せば、ケータイ通話料も安くなる――KDDI小野寺氏

KDDIの小野寺社長兼会長は、“ケータイ通話料が安くなる”として議論されている携帯電話事業者間の接続料見直し問題について、基地局から交換局をつなぐNTT固定回線の接続料を下げた方が効果的という考えを示した。

 

■ケータイ:サムスンら躍進、「ノキアの牙城」崩れる

世界の携帯電話市場でノキアの独走態勢が揺らぎ、サムスン電子やLG電子など韓国企業の躍進が目立っている。  これらの企業が最近発表した今年第1四半期(1-3月)の実績を見ると、一時世界市場でシェア40%を超えていたノキアは販売量が2年ぶりに1億台を下回り、シェアも37%へと落ちた。

 ウィトラコメント: 3%の低下は大きいですね。これは単なる好調不調以上のものがあるような気がします。

■ソフトバンクを大規模通信障害で指導 総務省

総務省は24日、ソフトバンクモバイルに対し、4月19日に大規模な通信障害を起こしたとして、再発防止や設備の点検などを求める行政指導をした。5月25日までに詳細な報告をするよう要請した。総務省は昨年5月にも同社を指導したが、10月、1月、2月と3度の大規模な通信障害が発生。障害が度重なっていることも、今回の指導の根拠になっている。

 

■携帯電話納税を来月導入 軽自動車税から/調布市

【東京】調布市は納税者の利便性や収納率向上を図る目的で、5月から携帯電話を使った市税納付サービスを始める。初年度は軽自動車税を対象とし、市税などほかの税目についても来年度からの導入を目指す。携帯電話を使った納付システムは全国でも初の試みという。


平成20年版 情報通信白書

2009-04-24 10:26:19 | Weblog
図表1-2-2-2 世界地域別固定通信サービス市場規模の推移

ウィトラコメント: 今日は固定通信の日本と世界の市場規模の推移です。移動通信に比べると伸びは少ないがやはりゆるやかに伸びているようです。西欧、北米などは2004年あたりがピークになっているように見えます。

ニュース (4/24)

2009-04-24 10:21:33 | Weblog

■KDDI、マルチキャリア化によりEV-DO Rev.Aを高速化――LTE導入までの競争力を確保

KDDI代表取締役社長兼会長の小野寺正氏は4月23日、同日行われた2009年3月期決算会見において、LTE(Long Term Evolution)導入を前にEV-DO Rev.Aをマルチキャリア化することで、現行ネットワークを高速化することを明らかにした。
KDDIは2012年のLTE導入を計画しているが、競合のNTTドコモが2010年秋のLTE商用サービス開始を目指ているほか、ソフトバンクモバイルやイー・モバイルも2012年前後のLTE導入を前に、HSDPA/HSUPAを高速化したHSPA+(HSPA Evolution)と呼ばれる通信技術を採用するとみられている。

 ウィトラコメント: EvDOのマルチキャリアというとRev-B方式が標準といわれていたのですが、この方式はRev-Bではないようですね。いずれにせよ、LTEを急ぐドコモ、WCDMAの進化形を採用するソフトバンクとイーモバイル、cdma2000の進化形を採用するKDDIと2010-2012年あたりは各社の方針が分かれそうです。

いまのところ2012年ころには全社ともLTEに行くようなことを言っていますが状況次第で変わるかもしれませんね。

■【インド】2012年に携帯加入6.6億人へ、3Gは5千万人

インドの調査会社RNCOSは出版レポート「インドの3Gモバイル市場調査:市場概況、競合情報、2012年までの予測」を発表、インドの3G加入者数は2012年には5千万人以上に、携帯電話契約者の総数は2008年に3億4千万人を上回り、12年まで年率14%以上の成長を続け、6億6千万人程度に達すると予想している。

 

■世界最小のモジュール型携帯電話「modu」に Red Bend の「vCurrent Mobile」が採用

Red Bend Software は、2009年4月1日、世界最軽量の携帯電話(ギネスにより世界最小の携帯電話と認定)を開発したイスラエルの携帯電話メーカーである modu Ltd. が、Red Bend の「vCurrent Mobile」FOTA アップデートクライアント技術を、modu 製携帯電話「modu」に採用したと発表した。

 ウィトラコメント: このModuは既存の携帯電話業界にとって大きな影響を及ぼすようになる可能性があると思います。大きな勢力ではないのでそう簡単に大化けするとも思えませんが、大手の携帯電話メーカーが採用することにでもなれば大きな影響が出るので見ておく必要はあると思います。

■ソフトバンク携帯の通信障害は中継装置の故障が原因

ソフトバンクモバイルは2009年4月23日,4月19日に発生していた携帯電話のパケット通信サービスが利用できなくなる不具合について,ネットワーク設備の不具合が原因だったと発表した。
データ通信を中継する装置に異常が発生し,その装置に接続された複数のサーバーに影響が及んだという。不具合が発生した中継装置は切り離し,バックアップ用の装置に切り替えたところ,現在は問題なくサービスが運営できているという。中継装置に異常が起きた詳細な原因については,引き続き調査を進めているという。

 

■ソニー、いよいよ年内に「Androidケータイ」を発売か

昨年末にGIGAZINEでソニーがGoogleの携帯電話向けOS「Android」を採用した高機能なスマートフォンを発売する意向であることをお伝えしましたが、いよいよ年内にお目見えするようです。 高性能で低い製造コストの携帯電話を実現できることが利点の「Android」ですが、採用されることでどのような携帯電話が登場するのでしょうか。

 

■中国で3社が異なる3G方式,TD-LTEも視野

長らく中国通信業界の話題の中心だった第3世代携帯電話(3G)のライセンスが,通信事業者の再編完了に伴って,ついに発給された。3Gライセンスが発給されるまでの経緯を振り返りつつ,3Gサービス展開後に考えられる中国通信市場の今後の方向性や課題などを解説する。