ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

トランプ新大統領の就任演説を聞いて

2017-01-21 09:51:25 | 社会

話題のトランプ氏がアメリカ合衆国の大統領に就任し、就任演説を行った。私はハイライト部分をニュースで見ただけだが、感じたところがあるので書いておこうと思う。明日になれば新聞に全文が掲載され、多くの人がコメントすることは分かっているのだが、他の人の意見を一切聞かない状態で、私の感じたところを書き留め、私と同じ受け止め方をする識者がいるかどうかを楽しみに見守りたいと思う。

今回感じたことは、トランプ氏の価値観は「ゼロサム社会」だ、ということである。つまり儲かる人が居ればその分だけ損をする人が居る、というのが基本的な考え方にあり、自分が所属するアメリカ合衆国、あるいは自分自身とその支持者を儲かるようにしよう、というのが彼の政策になるということである。これは近江商人の「三方得あり」という関係者全員が儲かるようにしようという思想と対極をなす考え方である。歴代のアメリカ大統領は近江商人型、中国やロシアはトランプ型だと私は考えている。

彼が「アメリカを偉大にする」というのは「他の国を痛めつける」、ということと強くリンクしていると思う。自分が儲けようとすると相手は損をするので交渉は基本的にはうまくいかない。そこを妥当な線に落とし込むのが交渉力だと考えていると感じた。日本がアメリカと貿易交渉をするときに相手の価値観が近江商人型からゼロサム型に変わったことを理解して交渉に臨まなくてはいけないと思う。

内政でも同様である。トランプ氏は「国民に権力を取り戻す」とか「国民のために働く」とか言って、「国民」という言葉を何度も出しているがここで言う国民は合衆国国民全体をさしていないと思う。①トランプ氏自身ととの家族、②自分に直接的利益をもたらす関係者、③トランプ支持者、までが彼の視野にある国民であり、反対派は国民の範疇に入っていないと思う。だから戦闘的なものの言い方になっていると理解した。国民は③の人たちを指しており、この人たちを満足させることが目的になると思う。

今後、減税や財政出動を行うだろうが、従来の大統領のように全体を考えた政策を打つのではなく、一部の自分の支持者に対して明確なメリットが感じられるような財政の使い方を目指すと思われる。そして「トランプを支持したほうが得だ」と思う人が増えて、トランプ支持者が増えることが狙いではないかと推測している。当然、議会との摩擦は大きくなるだろう。

このやり方は基本的には失敗するはずである。人間は1%の収入増は殆ど感じないが、1%の収入源には強く反応する。損のほうに敏感なので、ゼロサムの行動原理では、満足する人は不満を漏らす人に比べてかなり少ないはずであり、現在のトランプ支持者の40%のアメリカ国民の内、本当に良くなったと感じるのは10%程度に留まるはずだと私は思っている。期待外れになる30%の人たちが不満の声を上げるときがトランプ政権の終わりになる時だが、それは1年以内には起こりそうにないと感じている。

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将棋ソフト不正利用疑惑、「ごめん」で済む話ではない

2017-01-18 13:59:11 | 囲碁

日本将棋連盟が将棋ソフトを不正に使った疑いがあるとして、三浦九段を3か月ほど出場停止にした。三浦九段は「濡れ衣だ」と主張して、将棋連盟は第3者委員会を立ち上げた。最近結果が出て、結論は「シロ」だった。疑惑を主張した渡辺竜王は謝罪のコメントを出し、谷川将棋連盟会長は辞任を表明した。将棋連盟がもし、これで済ませるつもりなら社会常識を大きく欠いた動きだと思う。

三浦九段は竜王戦の挑戦者に決まっていた。三浦九段は出場停止の決定のおかげで挑戦権をはく奪され、替わりに丸山九段が挑戦した。竜王戦の賞金額は4320万円でタイトル戦中最大である。三浦九段が挑戦していたら1/2の確率でタイトルを取る可能性があり、仮にタイトルを取ったとすると1/2の確率で翌年防衛する可能性がある。更に翌年・・・と加算していくと期待賞金額は1年分の賞金である4320万円になる。これに加えて他の棋戦にも出られなかったので、対局料だけで5000万円程度の損失を与えている。更に、「悪人」のイメージを与えたブランド価値を加算したくらいの賠償金を払うべきであると考える。

谷川会長は辞任するにしてもこの処理をしてから辞任するべきだったと思う。谷川会長は一時無敵であった将棋の強さに加えて、人格者で知られており、それだから連盟の会長に推挙されていたのだと思うが、一連の「ソフトカンニング問題」に対する将棋連盟の対応はお粗末以外の何物でもない。やはり、棋士としての能力と、連盟という組織を運営する能力は全く異なったものだと考えるべきだろう。

囲碁の日本棋院のトップは理事長と呼ばれているが、棋士が勤めることもあるが、財界などからの人がトップを務めることのほうが多い。現在の理事長も棋士ではない。やはり経営とプレーヤーは分けて考えるべきだと思うので囲碁界のほうが健全な体制になっていると思う。

大相撲も、大相撲協会の役員は全て力士で占められているので将棋界と同じ問題があると思っている。相撲界で八百長疑惑などの問題が出た時の対応がしっくりしないのも、横綱として実績はあったかもしれないが、組織運営に関しては素人の人が運営しているからだと思う。他の日本の伝統芸能も同じような問題を抱えていると想像する。これを機会に体制を再検討するべきだと思う。

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どんど焼き

2017-01-16 09:50:29 | 生活

昨日の日曜日、近くの琴平神社で行われるどんど焼きに行ってきた。昨年初めて行って、「良いな」と思ったので今年も行った。

どんど焼きは役目を終えたお札や松飾を直径2メートル、高さ3メートルくらいの大きな円錐形の大きなやぐらに組んで焼き上げる。午後3時点火なのだが、私はテレビで雪の中を走っている京都女子駅伝を見てから神社に向かったので着いたときには3時15分くらいだった。

既に炎は大きく燃え上がり、時々竹筒が「バン」という大きな音を立てて弾けるような状態だった。3時から3時半までは、抜刀術の演武が行われ、様々な剣術の型が演じられる。演武が終わるまでは危ないので見物客が日に近寄らないように止めているが、演武が終わることには竹もはぜることは無くなり火の回りに近寄れる。それでも近づきすぎると、暑くてたまらない。一部の参加者には団子が配られ、それを長さ2メートルくらいの竹串の先に刺して火に近づけて焼く。

私は今年は行くのが遅かったので団子はもらえなかったのだが、皆と一緒に火の回りに近づいた。火は熾火になっているがそれでも顔がほてるほどの熱気である。この煙にあたると健康になるなどの言い伝えがあるらしいが、昨日のような寒い日でも体は温まり、家に帰る20分ほどの歩きの間も暖かさは残った。寒かったので火の温かさが一層印象的だった。

 

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2017年を迎えて

2017-01-06 17:19:20 | 社会

あけましておめでとうございます。

激動が予想される2017年は連日穏やかな好転の下で平穏に始まった。しかし私は2017年は世界に大きな変動があり、日本にもその影響が及ぶだろうと思っている。

最大の問題は政治問題である。1年間のうちにどこかの国の政府が関わる国際紛争が起こるだろうと思っている。その時に、国連が機能しないことが明らかになる。それは世界全体に不安感をもたらし、世界政治全体の不安定要素となると考えている。紛争が年末まで起きなければ、変動は来年になる可能性が高い。

多くはトランプ氏の閉鎖的経済政策を問題だと言っている。トランプ氏は既に個別に工場移転に対して攻撃するなどをしているが、このような動きで全体を動かすことはできない。法律を作ったりして関税を高めるなどは簡単にはいかないだろう。トランプ氏の閉鎖的経済政策はマイナスだと思うが、その影響が出るのは年内ではなく来年以降だろう。その一方で財政の大盤振る舞いをするので、むしろ年内はアメリカ経済ではプラスの面が多いと思っている。しかしそれはバブルなのでいずれ弾けることを肝に銘じておかなければならない。

私はアメリカのリスクは人種差別などで大規模デモが起こり国内政治が不安定になることだと思っている。イデオロギー的理由で起こる大規模デモなどはいつ起こるか分からないというリスクはある。大統領選挙でトランプ氏に投票した人達も、貧富の差は詰まるどころかむしろ広がることにいずれ気が付くだろうが、トランプ氏の経済政策のメッキがはがれるのは年内ではないだろうと思っている。

私個人に関していうと、昨年生活パタンに大きな変化があったので、今年はこのパタンを継続しようと考えており大きな変化は考えていない。昨年強化し始めた囲碁も今年も継続的にやろうと思っている。

囲碁に関しては今年に入って大きな出来事があった。世界のネット碁で謎の棋士が出てきて、世界の一流棋士に連戦連勝しているのである。現在、日本の囲碁界では井山裕太氏が7大タイトルの内の6個を抑えているダントツの棋士であるが、世界では井山氏は10指に入らない。中国や韓国には彼より強い人がたくさんいるのだが、その人たちが全くかなわない打ち手が現れた。既に世界のトップ棋士を相手に20連捷以上している。井山氏も戦っているが簡単に負けた。まるで漫画の「ヒカルの碁」の謎の棋士「サイ」である。昨日、Googleが実はあれはアルファ碁だ、と明かした。

囲碁の世界では、トップ棋士同士で戦って20連勝など考えられない。明らかに実力が違う、というべきだろう。昨年3月に韓国のイ・セドル氏がアルファ碁に1勝4敗で皆に「負けた」と言われたが、この調子でいくと、イ・セドル氏が人間で唯一アルファ碁に1勝した人、ということになりそうである。私は何局か棋譜を見たがそれほど圧倒されるという感じはない。昨年のイ・セドル氏との対局で見せた「人間は打たないような手」もほとんど見られない。しかし、形勢判断が実にしっかりしていて優勢とみると全く無理をしないで勝ち切ってしまう。形勢判断の正確さが人間と大きく違うという印象である。「勝ちに行く」というより「負けにくい」打ち方をするので連勝が続いている感じである。このアルファ碁と世界トップの人間との対局はとても参考になる。ぜひ続けてほしいものだと思っている。

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今年のスポーツベストシーン

2016-12-31 13:25:45 | 生活

今日は穏やかな大晦日。散歩しているの平日に比べて空自がかなりきれいになっていることが分かる。地平線に近い空が普段や茶色っぽいのが今日は白っぽくやや青みを帯びている。ラジオを聞いていると色々なところで今年のスポーツベストシーンをやっているので私の感じたスポーツベストシーンをまとめてみよう。

第3位はオリンピック、卓球の水谷選手。ブラジル戦も、中国戦も素晴らしく、日本を団体銀メダルに導いた。1年前は完敗した中国勢にも迫った実力を見せた。他に体操の内村の最後の鉄棒の演技、バドミントンの高松ペアの優勝、400mリレーの銀メダル、日本ハムのソフトバンクを逆転し、日本1までになったことなど色々あって迷ったが、卓球というスポーツに対する私の思い入れの深さからこれを選んだ。

第2位はつい先日の鹿島アントラーズのクラブワールドカップ準優勝。元々鹿島は日本の代表決定戦で浦和レッズに負けそうだった。2点以上取って勝たないといけない試合で先制されて苦しい試合。それでも少ないチャンスをものにして逆転勝利した。クラブワールドカップに入って決勝までの戦いも同じようなパタンが多く、苦しそうなのだが、最後は勝つ、というパタンで決勝まで進んだ。決勝の相手はレアル・マドリード、さすがに届かないだろうと思っていたが、同じパタンで勝ちそうになったのには驚いた。しかし、リードされてからのレアルの動きはすさまじく、同点に持ち込まれ、延長戦で突き放された。しかし、Jリーグ史上に燦然と輝く快挙だと思う。

第1位はオリンピック、女子レスリングの伊調馨の4連覇。リードされて残り時間わずかなところでお互いにタックルして伊調が有利な体制。相手の手が伊調の足から離れればポイントとなる。渾身の力を込めて試合終了数秒前に相手の手が離れ、逆転となった。「最後はお母さんが助けてくれたと思います」というし試合直後のコメントも私の心に刻み込まれた。

特別賞として卓球の福原愛に「おめでとう、ありがとう」と言いたい。リオ五輪を含めて彼女個人の成績は特別なものではないが、その前の世界選手権から日本チームのまとめ役となり、「常に勝ちを目指して全力を尽くす」という姿勢を後輩たちに見せてきた。その意識の高さは鹿島アントラーズを強くしたジーコの姿をほうふつとさせた。怪我をしながらも高いクオリティの試合、そして台湾の選手との結婚のメディアへの出し方も見事なものだった。全体として彼女の周りに対する気配りと性格の良さ、賢さが良く出ており周りを幸せにしてきた。日本人で彼女の心を射止める男性が出なかったのは若干残念だが、小さい話だ。彼女の将来を祝して乾杯!

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私にとっての2016年

2016-12-30 17:52:35 | 生活

いよいよ、年末も押し詰まってきた。今日は私個人にとっての今年を振り返ってみようと思う。

東工大のポジションは2015年末までだったので、2016年1月からは東工大を離れたのだが、後期の授業も担当していたし、修士の学生も抱えていたので実質的には1月いっぱいは非常勤講師という立場で大学の仕事をしていた。2月に入ると部屋も引き払って大学に行くこともなくなった。その後も、2016年前期に一つ前から依頼されていた授業があったので担当したが、本当の非常勤講師の立場で行った。

3月辺りから、非常勤顧問となった日本無線の仕事を本格的に立ち上げた。そうはいっても、会社に行くのは週1回で、他に社外の様々な打ち合わせに参加する程度である。会社に行かないときはウィトラの仕事をしていた。全体として結構忙しくしていたし、自分としても学ぶところがあり、それなりに充実していたと思う。

今年は、囲碁を年間100局打とうと決めており、どこでやるか色々考えたのだが、学士会の囲碁部に入ることに決めた。神保町にある学士会館で毎週月、木、土の午後に行われている。女流棋士の指導碁もある。メンバーは卒業年次を書いた名札を持って相手の人と対局する。名札を見ると、一番多いのは昭和30年代で、昭和20年代と昭和40年代が同じくらいで続いている感じである。私は昭和49年卒業なので相当に若い方である。結構強い人もいて打っていて楽しい。

段位はやや甘く、私は8段で打ってめったに負けない。6週間くらいを単位としてリーグ戦を行っており、成績が良いと昇段するのだが、昇段が出来ない。成績の判断は総合の勝ち数で行うのだが、私は仕事があるので土曜日しか行けず、週3回通うような人たちにはかなわないので成績優秀者にはなれない。それでも、年間100局は対局したと思う。対局を重ねると、つまらないミスが少なくなってきて、碁の内容が安定してきた。大会などに出てもポカで負けることが少なくなってきていて効果は出ている感じがしている。

毎週、神保町に通うので半蔵門や九段下の駅で降りて、学士会館まで歩くことも少なくなかった。皇居の北の丸公園などを通るのだが、皇居は観光地としても一級の場所だと改めて感じている。

新しい生活パタンに入ったのだが、自分としても満足できる生活だったと感じている。

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東芝の原発事業の減損発表、撤退への準備か

2016-12-28 08:30:25 | 経済

東芝は原発事業で数千億円の減損が出る見通しと発表し、資本増強の必要性を示した。私はこれが東芝が原発事業から撤退する意向を示したサインではないかと思っている。

東芝は2006年にウェスティングハウスを54億ドルで買収し、当時は「大胆な決断」などと言われたが、福島原発の事故以来原発事業は低迷し、不正会計の発覚以降、既に2500億円の減損処理をしている。それに加えて今回の大規模な減損の発表を見ると、東芝が原発事業からの撤退を考えているのではないかと推測される。インドから原発建設を受注したところなので簡単には止められないだろうが事業売却を含めて検討していると思われる。

話は違うがTBSの時事放談という番組で小泉純一郎元総理が、なぜ自分が原発反対に回ったのかを説明していた。最大の理由は「核のゴミ」の処理の見通しが立っておらず、今後も立たないだろう、という点にあるようだ。フィンランドのごみ処理場を見学し、「これは日本には無理だ」と感じたという。ごみ再利用のプロジェクト文殊もうまくいっていない。これをきっかけに、原発の経済性、やめた時の影響などを自分で調べて、「原発を今すぐやめるほうが日本のためだ」という結論に達したという。

私自身は原発を推進するほどではないが、当面は使い続けて、ゆっくり収束させればよい、その間にゴミ処理技術が見つかれば継続すればよい、という今の政府に近い考え方だったが、この番組を見て、「早くやめたほうが良いなかな」と思うようになった。それは原発を使い続けると「処理できないゴミ」というマイナス要因がどんどん増加する、というところに動かされたからである。

政府内部も、原発の早期収束の方向に傾いてきているのではないかという気がする。文殊の中止はその表れだろうし、今回の東芝の発表も、この種の話は事前に経産省にも話を通していて経産省も承知のことだろうと思うので、原発収束の方向性を少しずつ見せ始めた、ということではないかと解釈している。

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2016年を振り返る

2016-12-26 14:07:08 | 生活

クリスマスも終わり、有馬記念も終わって年末モードになった。今年の初めころ私は何度か「2016年は振り返れば第3次世界大戦に向けた動きが始まった年だった、ということになるかもしれない」と発言していた。その時はBrexitやトランプ大統領が勝つことなどは全く想像していなかったが、貧富の差が拡大しており、各国でナショナリズムが台頭してきていて、欧米対中国-ロシア連合のような経済ブロック圏が構成されるかもしれないと思っていた程度だった。しかし、実際に起こったことは私の予想を超えていた。

イギリスでは国民投票でEU離脱が決まり、キャメロン首相が辞任した。後任と目された離脱派の主要人物は首相を辞退し、どちらかというと残留派に近かったメイ首相が離脱交渉を率いることになった。アメリカでは「まさか」と思われていたトランプ氏が共和党候補者になり、大統領にもなってしまった。1年前はオバマ大統領、メルケル首相、キャメロン首相あたりが中心的に世界を動かしていて、オランド大統領、安倍首相、、レンツイ首相辺りがサポートする西側陣営に習主席とプーチン大統領が対抗するような構図だったが、そのうち、オバマ、キャメロン、レンツイが去り、西側の体制は大幅に弱体化した。更に気が付くとトルコやフィリピンでは極端なことをする大統領が権力をふるっている。世界は、大幅に見通しが悪くなった。

既にその影響はシリアで出ている。ロシアが動いてアサド政権側が勢力を増しているが、西側は対応できないでいる。次にどこで何が起こるかは分からないが、日本の動き方を決めるときも、アメリカにも国連にも期待はできないと考えるべきだと思う。

来年はフランスやドイツで選挙があるのでさらに大きな変化があるかもしれない。このような大きな動きの中で日本はアメリカ追随から独自路線を歩むチャンスだし、そうせざるを得ない。しかし、外務省が果たしてどこまで世界情勢の情報を的確に入手できているのか、大いに疑問であり、短期間に独自の情報網をどこまで立ち上げられるのか、疑問に思う。しかし、必要に迫られてでも動けば強化されるだろうと思っている。マスコミが変な横槍を入れることが日本にとってマイナスンあるような気がしている。

ロシアとの関係でいうと、私は北方4島の交渉は凍結を宣言した方が良いと思っている。北方4島問題は棚上げにして、純粋に経済協力の交渉を行う。お互いに得意分野が大きく異なっているので補い合うような経済協力ができると思う。北方問題を並行して進めると、その問題を交渉の材料に使われるだけだと思っている。経済協力が進んでお互いに相手に入り込んだところで、チャンスがあれば交渉する、といった進め方の方が良いだろうと思っている。

 

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自動運転、オールジャパンは疑問

2016-12-24 15:15:24 | 経済

自動運転でホンダとグーグルの提携について書いた直後、今朝の日経1面に自動運転に関するデンソーとNECの提携の記事が出ていた。これはデンソーを核としてNECのAI技術を導入し、他の日本企業も絡んでオールジャパンの自動運転チームにするような色彩があるらしい。私はこの動きは疑問だと思っている。

自動運転ソフトは自動車メーカまたはグーグルのような企業が提供して、デンソーは部分的な機能を提供するものと思われる。中心が自動車メーカではなく、自動車部品メーカのデンソーであるので、自動運転全体ではなく、より部分的で、自動車メーカのオールジャパンよりはましだと思うが、それでも疑問である。NECは画像認識が強いので、AIを使ってカメラで撮った画像から歩行者の動きなどを分析して、減速する必要性などの情報を提供するのだと想像している。

最初のうちはこのような取り組みでうまくいくだろうと思う。自動運転が実用化されるのは2020年頃だと思うが、2020年から2025年くらいまではこういったオールジャパン的な体制でうまくいくだろうが、その先うまくいかなくなってくると私は予想している。日本企業は単独の機能開発には強い。例えばカメラに内った画像が人なのか動物なのかを判定し、どちらに動きかを予測する、といった機能を実現する際にはオールジャパンで十分に競争力があるだろう。

しかし、自動運転はどんどん進化する。最初から公道を走るような導入の仕方は行わず、最初は車庫入れを自動で行う、次にショッピングセンターなどでバレーパーキングを自動で行う、次に、シャトルのような出発地と目的地が一定の車で行う、というように次第に利用範囲が拡大されていくと思う。利用が拡大するにつれて機能も拡大する。カメラだけでなくレーダとの組み合わせ、エンジンの動きやギアの状態との組み合わせ、といったどんどん複雑な機能が要求されるようになるだろう。こういった進化するソフトを作るのは日本人は苦手である。

それでも、出荷時に求められる機能が確定するうちは良いが、そのうち、販売後にも機能アップするようなことが求められるようになると思う。日本人の作るソフトはハードウェア感覚のソフトで、「ある機能をソフトウェアで実現する」というようなものであり、ハードウェアと一体化する。しかし、iPhone のiOSなどはハードウェアとは別に進化するソフトウェアである。私は使っているiPhoneを買ったときはiOS8.0だったが最新の機種はiOS10.0が搭載されている。そして私の使っている古いiPhoneもiOS10.0にバージョンアップされている。つまりハードは同じiPhoneでも機能は向上している。このようなことを可能なソフトウェアを作るには、「将来どのような変化があり得るか」をある程度想定してソフトを作る必要がある。これをソフトウェアアーキテクチャと呼んでいると思っているが、日本企業にはこのセンスが全くないと私は考えている。そして自動運転にはこのような機能が求められると思う。

機能をどんどん追加しない、単機能の部品ならばこのような問題は生じにくいが、AIを搭載するような複雑な部品では、ソフトウェアアーキテクチャが重要にならざるを得ないと考える。今回の事例をソフトウェアアーキテクチャを重視した設計にする事例として挑戦するなら良いが、それでも成功確率はかなり低いような気がしている。

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グーグルの自動運転に注目

2016-12-22 12:33:24 | 経済

グーグルは最近、自動運転の部門をR&D部門からWaymo(ウェイモ)という会社として切り出し、実用化に乗り出した。クライスラーがウェイモと提携して自動運転車を開発・評価していたが、最近ホンダがウェイモとの提携を発表した。何となく自動運転技術の構図が見えてきた感じがしている。

大手のトヨタ、フォルクスワーゲン、GMなどは自力開発するが中堅企業は開発資金が苦しいのでグーグルとの提携で道を切り開こうとする。クライスラーやホンダはその典型例だと思う。他に日本企業で言うとマツダ、スバル、スズキのような企業はグーグルと組む可能性が高いだろうと思っている。韓国のヒュンダイやインドのタタなども可能性はあるだろう。中国企業も政治的圧力が無ければ組みたいところだろうと想像している。

誰が勝ち組になるかというとグーグル陣営が勝つ可能性が高いような気が私はしている。開発効率が高い点と、様々な車種で試すのでノウハウの溜まり方が早いような気がするからである。日本企業で言うと日産がどういう判断をするかが難しいところだろう。

自動車メーカの他に部品メーカがどういう動きをしてどうノウハウを貯めこみ、それを顧客と共有するかといったあたりも影響が大きそうである。ボッシュ、コンチネンタル、デンソーといった大手やそれに続く様々な企業が取り組んでいると思われ、自動車メーカとの情報交換が重要である。どう全体のエコシステムをうまく作り上げるかが大きな影響を持つと思う。この点でもあまり自社の利益にこだわらず、「まず拡大を目指す」というグーグルのやり方が有利なような気がする。

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