ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

釣り方を教えないで魚を与えようとする日本政府

2017-06-19 15:41:46 | 社会

「魚を与えるより、魚の釣り方を教えよ」というのは老子の言葉だそうだが、困っている人を助けるときの重要な教訓として良く知られている。これは個人に対する対応でも当てはまることであるが、大きな組織、特に国のような大きな組織にとって重要なことだと私は考えている。しかし、日本政府は釣り方を教えるのではなく魚を与えるほうに走っている感じがしている。特に、世界の政府の中で日本政府にその傾向が強いと私は感じている。

老人の生活が苦しくなれば年金を与える。保育所が不足だと言われれば保育所を作る。IoTで出遅れていると言えばIoTに研究開発予算を付ける、といったように国民や日本の業界で困っていることがあれば直接的にその解決策を与えようとする。国民が求めるのは直接的な解決なので、それを与えるには予算がかかる。アベノミクスでも金融政策でお金を供給するとか、公共投資を増やすとかいった直接お金を出すことはうまくやるが、成長戦略はうまくいかない。日本政府の借金が世界一積み上がっているのもこの姿勢の結果ではないかと考えている。

例えば保育所不足を例にとると、保育所に補助金を出すというのは「魚を与える」ことに相当していると私は考える。「釣り方を教える」とは保育所が工夫すれば利益を出せるように規制緩和をすることだと思う。例えば主婦同士での子供の一時預かりをビジネスとして成り立つようにする、というようなことである。このようなことを許可すると、素人が参入するのでトラブルが出やすい。それが出ないようにするために保育所に関して様々な条件を付けている。それが保育所が増えない理由になっていると言いたいのである。これを規制緩和しようとすると一番反対するのは既存の保育園である。「自分たちは規制をクリアして苦しい条件でやっているのに、それを緩めるのはけしからん」というわけである。こういうことを書くとこの提案に反論を言う人が出てくるが、例として出しただけで私は主婦同士の子供の一時預かりを強く主張しているわけでは無い。

ほとんどすべての分野で新しい方式で効率よくやろうとすると、既存の業界が反対する。それで政府は規制緩和に向かわずに補助金を付けるという方向に向かうのだろうと思っている。しかしこれを繰り返していては、本質的な問題解決にはならず、財政赤字が増加するだけである。

こういった政策を決めるのに政治家は国民に直接的な効果を見せたいので「魚を与える」方向に走りやすいと私は考えている。それを「釣り方を教える」方向に向かわせるのは官僚の仕事だろうと私は考えている。最近、この官僚の質が下がってきている感じがしている。私はこれは権力の亡者である小沢一郎氏が「政治を官僚から国民の手に取り戻す」といって、人事権を振りかざして素人である政治家が官僚を圧迫したことが影響しており、その姿勢は自民党に政権が戻ってからも続いていると感じている。

官僚に中には骨のある人もいる。しかしどういう人を出世させるかで官僚の意識は変わる。官僚が「自分たちが国を動かす」という意識が持てなくなり、政治家の顔色を窺うようになっては国は劣化するばかりだと思う。重い責任を負わされて大変な激務であるにもかかわらず、給料はたいしたことは無い(そこそこ高いが大手の社長よりはかなり安い)。定年後の天下りなどを楽しみにしていたのだが、それは厳しく禁止されている。これでは官僚という仕事に魅力がなくなり「国を背負っておこう」というような意識のある人が官僚から離れてしまうと思う。

以前にも書いたことがあるが、私は世間全体が官僚に厳しすぎると感じている。もっと官僚を魅力のある職業にして行かないと「税金を使って魚を与える」官僚ばかりになって国はますます劣化していくのではないかと危惧している。私の比較的接点の多い総務省の通信行政に関する官僚に関していうと、21世紀に入ったあたりからどんどん小粒になってきている感じがしており、先々はますます心配な状況になってきている。

優秀な官僚をどうやったら育成できるかという議論が必要な時期に来ていると思う。

 

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

共謀罪と加計学園問題の扱いで急激に悪化した安倍政権のイメージ

2017-06-15 16:55:14 | 社会

最近の国会の動きを見ていて、私の安倍政権へのイメージは急激に悪化している。最初は加計学園問題に対する対応である。最初の文科省の調査はいかにもおざなりで、「無い」ということを示すために条件を区切って調査した結果を報告した。

更に、文部科学省の前川前次官の発言に対する菅官房長官の個人攻撃である。本題とは関係のない話を持ち出して「前川氏は悪人だ」というイメージ操作をやろうとした。安倍総理は国会で良く野党に対して「イメージ操作だ」という発言をするが、これほどひどいことは野党はやっていないと思う。記者会見と国会という違いはあるにしても、である。文科省内にこれに反発する職員が続出して続々と情報が流出し隠しきれなくなった。安倍総理の周辺から支持があったことは多分間違いないだろうと思う。それで文科省は判断をゆがめた、と私は思っている。

判断のゆがみは京都産業大学と加計学園が争っていたとき「近くに獣医学部がない地域に認める」という判断を最後の段階で強く打ち出した点にある。このような条件は地理的条件なので条件を付けるなら最初から言うべきである。この条件は判断を曲げるために打ち出した方針だと私は考えている。この点を野党があまり言わないのはどうしてだろう、と思っている。

共謀罪の採決もひどいものだと思う。野党の質問にまともに答えないで一定時間審議したからと言って強行採決に持ち込む、という国会軽視の姿勢が明らかに見えている。私は法案自体にはそれほど強い反対ではないのだが、進め方は「有無を言わさず」に数の論理だけで押し切った感じがしている。私個人の感覚で言えば、自民党が言うようにテロを防ぐために「テロ準備罪」を作ること自体はあってよいのだが、政府はテロ『等』準備罪と『等』を入れており、これを決して外そうとしない。これは危険だと言って野党が色々質問をするのに対しては曖昧な答えしかせずに強行採決に踏み切った、という印象を持っている。

要するに今のやり方だと政府がやろうと思えば何でもできてしまうという感じが強い。以前から日本の国会にはこのような傾向があったのだが、今回は特にひどいと感じている。野党側が「聞く耳持たず」という態度なので、与党だけが悪いとは言い切れないが、今回は与党のひどさが目立った感じがしている。

コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

若手の成長が著しい日本の卓球

2017-06-05 17:26:30 | 生活

世界卓球がドイツのデュッセルドルフで行われているが、今回は日本勢の活躍が目立つ。テレビ東京が特集番組を組んでいるので私は結構見ている。混合ダブルスで石川・吉村ペアが優勝したのをはじめとして、女子シングルスでは平野が銅メダル、男子ダブルスでは森園・大島ペアが準優勝と大活躍である。中国1強の卓球界を崩しつつある感じがする。

内容的には一番印象的なのは張本のプレーだった。張本のプレーを見るのはこれが初めてだが、中学2年生とのことだが体格的には高校生並みだった。日本のエースである水谷に完勝だった。中国の選手には負けたが、完敗という感じではなく手が届くところまで来ているが負けた、という感じだった。パワーは不足しているが(少し不足という程度)、反射神経が非常に良いのと、コースの取り方などで頭が良い感じがする。中学生であのコース取りができるのは天性のセンスの良さだろうと思う。何の競技でもそうだが、強いほうが必ず勝つとは限らず、実力が近ければ勝ったり負けたりする。張本は中国選手に対しても勝ったり負けたりのレベルに来ていると感じた。まだ体が成長してパワーが上がるだろうから、中国選手と対等あるいはそれ以上になる可能性は十分にある。

4月に世界チャンピオンの丁寧に勝った女子の平野は今回は丁寧に完敗だった。丁寧の側が対平野対策を徹底してきたということだが、張本よりも「勝つのは大変だろうな」という印象だった。これからの平野がどう伸びていくか、一回り伸びないと苦しいだろうという印象だった。優勝した石川・吉村の試合の内容は私から見るといまいちだった。準決勝が中国とドイツの国際ペア、決勝が台湾ペアが相手だったので、中国勢が力を入れていないのかと思った。中国勢が勝ちに来たらとても勝てないだろう、という印象だった。

女子ダブルスはまだ残っている。

いずれにせよ、今大会は日本選手が30年ぶりとか40年ぶりの好成績を収めており、さらに10代の選手が頑張っているので将来が楽しみである。

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

日本の「忖度社会」の元凶はメディア企業だと思う

2017-06-04 17:20:22 | 社会

最近、NHKの夕方7時のニュースに続いて「日本社会は忖度が過ぎるのではないか」といった特集番組をやっていた。最近、官僚の官邸に対する忖度が色々報道されているが、企業にも忖度がたくさんあるという。企業で上司が部下に「業績をもっと上げろ」と何度も指示して具体的な指示はない。聞くと「自分で考えろ」と言われる。部下は色々考えてもうまくいく方法は見つからないし、見つかりそうにない感じがする。そこで「これは多少ごまかしてでも業績を良く見せろということなのか」と考えて多少のごまかしを入れてしまう。上司は業績は良くなって満足するが、不正があったことが分かると「不正をやれとは言っていない。お前の忖度だ」と言うという。

東芝などではこんなことが多かったのかな、と想像する。しかし、これは忖度の問題というよりももっと別の上司の資質や昇進のさせ方などの問題の気がする。私は日頃「忖度」を最も感じるのはNHKをはじめとするメディアの報道に対してである。

例えば小池百合子氏が自民党に利用届を出して都民ファーストの会の代表に就任すると「小池氏の狙いは何なのか?」を記者や評論家に語らせる。安倍総理が「憲法改正を目指す」といえば「総理の狙いは何なのか」とやる。北朝鮮がミサイルを発射すれば「北朝鮮の狙いは何なのか」とやる。これらは全て「忖度」であり、意思決定者の本音を探ろうとして必死に探っている上目遣いの姿勢に不快感を私は感じている。

海外のテレビ報道などではこういった報道の仕方はめったに見ない。小池氏の決断にしても小池氏の意図を探るのではなく、発言者本人の意見として「その決断は良いのか悪いのか」両方の意見を紹介する。「狙いは何なのか」を問うのは日本のメディアが圧倒的に多い感じがする。

こういった報道は昔からあったのだが、21世紀に入ったあたりから急増している感じがする。そしてこのメディアの報道姿勢は「意思決定者の言葉上の意味だけでなく裏に隠れた本音を探ることが大事だ」という日本社会の「忖度文化」を作り上げていると私は感じている。私の印象では「日本に忖度文化があるからメディアがこのような報道をする」というよりも「メディアが忖度文化を育てている」という側面が強いと感じている。もちろん白黒をはっきり決められる問題ではないが・・

私はこのブログに「・・・の狙いは何か」という報道に対する不快感を何度か書いているが、世間ではそのような傾向はみられない。このように感じるのは私だけなのだろうか?

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

不自然に広い道

2017-05-28 17:02:45 | 生活

その道は片側2車線くらいあるのだが、端のほうに車線を引いて1車線で運用している。中央には植込みのある幅1m位のしっかりした中央分離帯があり、道の両側にそれぞれ幅2.5mくらいのゆったりした歩道がある。明らかに幹線道路の設計である。

私の家の近くにある道路だが、この道路は桐蔭学園の近くの横浜総合病院から元石川高校までの1.5km程度しかなく、先は行き止まりのような感じになって普通の片側1車線になってしまう。明らかに不自然である。同じような道が田奈高校の近くにもある。たまプラーザの団地にもある。たまプラーザの道はほんの100mくらいしかないのだが、歩道橋が架けられている。

どうも、こどもの国あたりから鴨志田団地を通ってあざみ野、たまプラーザを抜けて東名川崎に出る幹線道路を計画していたようなのだが、途中で用地買収がうまくいかなかったか何かで中止になったものと思われる。鴨志田団地のあたりはやや距離も長く2車線道路で運用しているのでそれほど不自然さはないのだが、他のところは交通量も少ないのに明らかに不自然である。そしてそれらをつないで幹線道路にしようという動きは全く感じられない。

何があったのかは知らないが、工事を始めて一部が出来上がってから中止するのはやはり問題があると感じさせられる。私は港北ニュータウンに関しては造成を始めたころから見ていたが、最初は「こんなところにこんな広い道を作ってどうするのだろう」と思うような感じだったが、今になってみるとむしろ幹線道路は狭かったような感じにまでなっている。

あざみ野のあたりはおそらく計画ができたのが1950年代、実際の都市化が実行されたのが1970年代だったが、港北ニュータウンの場合は計画が1960年代後半、造成が始まったのが1980年代なので、あざみ野の時の失敗が経験になっていたのか、港北ニュータウンでは中途半端な道路は見られない。あざみ野地域は東急田園都市線の鉄道構想がベースになっていたのに対して、港北ニュータウンは道路計画が都市計画のベースとなっていたからかもしれない。

都市計画は計画から実行までに何十年もかかり、その間に社会や経済も変わるので難しいが、最初に筋の良い計画を作ることの重要さを特に強く感じる。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

メキシコ国境の壁 vs 一帯一路

2017-05-19 09:58:36 | 社会

アメリカがトランプ大統領になって半年近くが経過し、大分トランプ流のやり方が分かってきた感じがする。メキシコとの国境に壁を作る、不法移民を取り締まるためにビザの発給を制限する、企業減税などを大統領令として出したが、実態としては滞っている。今はまた、ロシアとのやり取りの関係でCIAに圧力をかけたとか不当に情報を流したとか言われて弾劾されるリスクが高まっている。選挙中に不正があったのかどうか真実は分からないが、CIA長官の解雇のやり方から見てかなり怪しいが私は考えているが、相当長い期間結論は出ずに、今のトランプ体制が続いて今後とうなりそうかについて書いてみたい。

私は、トランプ大統領が就任したあたりでは赤字国債を乱発してアメリカがバブル景気になると予想していたのだが、共和党は大きな政府を嫌っていて、アメリカの財政悪化はそれほど一気に進まない感じが見えてきた。トランプ氏の経済政策は穴だらけで、アメリカの財界や共和党は、トランプ氏の政策をそのまま受け入れるのではなく、考えにある程度沿うようにして、自分たちに利益が向かう筋道を模索しているのだと思う。従って実体経済的に動き始めるには徐幹がかかるだろうし、動き始める前に大統領の弾劾や辞任が起こるかもしれないとも思う。動きが遅いことはアメリカ経済にとっては良いことだ言えるだろう。

一方で、中国は「一帯一路」構想を大きく打ち出して存在感を広げている。「米中もし戦わば」という本の中にも出ていたのだが、中国が恐れているのは何か問題が起きた時の経済封鎖であり、アメリカは日本などの同盟国と結んで、中国を海上封鎖できる体制を整えようとしているし、中国が南シナ海の利権を主張しているのは、資源の話もあるが封鎖をできなくする狙いが大きいという。「一帯一路」構想は経済構想であるが海上封鎖による中国に対する経済封鎖を避けるという軍事的狙いもある。

政策としてみた場合「メキシコの壁」と「一帯一路」でどちらが良い響きを持つか、どちらが建設的かは言うまでもない。世界の眼が「アメリカ中心」から「中国中心」に向かう、着実な一歩を踏み出したと私は考えている。つまり中国が成功しつつあるということだが、半年でこれだけの雰囲気の変化はかなり早いと私は感じている。

トランプ大統領は、習近平国家主席との会談中にシリアを攻撃し、北朝鮮問題で中国に強い圧力をかけた。シリア攻撃がタイミングを狙ったものか、偶然あのタイミングで行われたのかは私には分からないが、習主席はかなり押し込まれた形で北朝鮮に圧力をかけ、北朝鮮が孤立を深めているのは事実である。かなり危険な動き方ではあるが、私は一連の軍事戦略はトランプ大統領の打った手として唯一評価できるものだと思っている。但し、北朝鮮が数か月核実験を遅らせたからと言って問題が解決するわけでもなく、結論を出すにはまだ早いだろう。

軍事の話があるので、中国がアメリカに押されているような印象を受けるが、全体としてみれば「トランプ政権の期間中に中国が世界の中心国家になる」という中国のシナリオは着々と進んでいるように見える。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「あの人は技術に関しては外さない」

2017-05-14 17:17:13 | 東工大

20年くらい前に私が会社勤めをしていたころ「あの人は技術に関しては外さないからねー」というような話を同僚としたことがある。最近、企業内でこういう話がされているのだろうかと感じている。

どういう場面でこの話をしたかというと、これを言ったのは同僚で「ある人」の意見が今一つ腹落ちしていないのだけれど、過去の実績から外れていることは少ない、という意味合いで使われていた。私も同意した。私自身の専門技術分野からは若干ずれた分野だったので自分では判断できなかったが「あの人」の言うことは信用してよいだろうと感じていた。自分の専門分野では周囲の人にこう言われたいものだと思っていた。

何気ない言葉だが結構重要な意味合いを含んでいると思う。まず、「外さない」というのは「詳しい」というのとは違う。「技術に詳しい」人は結構たくさんいるのだが、大部分の人たちは現状どうなっているかについて詳しいのであって、将来どうなっていくかについてはあまり読めない。「外さない」というのは先が読めて、その読みが当たるだろうと信用されているということである。

「技術に関しては」というのも重要だと思う。できる人だが、その人の意見を全面的に受け入れるわけでは無い。技術的洞察力が優れていると評価していて、その部分を信用している、ということである。日本社会では「誰かに付いて行く」と決めるとその人の言うことを何でも受け入れる、というような風土があるが、万能の人はめったにいない。優れている部分を見つけ出し、その分野では信用する、というような姿勢が重要だと思う。

カリスマ経営者と言われる人はこういった人の能力を見抜く眼が優れていて、「この分野ではこの人」と決めて、意見を聞き、判断をしているので短時間に次々と決断をしていくことができるのだろうと思っている。CTOとかCFOとかいう言葉は、そういった人物を探し出して任命することを意味していると思うが、日本では組織として探し出す仕組みはできておらず、適任者がいなくても役職の一つとなって、誰かをその業務に割り当てるということになっていると思う。

洞察力のある人を見抜くことも重要だが育成することも重要である。そのためには、普段から将来どうなるかについて意見を戦わせることが大切である。意見を言いにくいような企業風土は論外だが、言いやすい風土でも目先の議論はしても少し遠い先のことになるとあまり議論しないし、議論したとしても後になると忘れてしまうことが多い。日本では部下が上司の見識を知る機会は結構あるが上司が部下の見識を知るチャンスは少ないように思う。これを意識して引き出すようにする必要があるだろうと思っている。

現状では個人の経営者で部下の能力を見抜く眼を持っている人がたまにいて、その時はうまく機能するが、経営者が変わるとCTOなどは形骸化することが多い様に感じている。


コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

フェイク・ニュースの扱いについて

2017-05-11 15:01:35 | 東工大

最近、フェイク・ニュースという言葉を時々聞く。端的な例は「アメリカの大統領選挙でローマ法王がトランプ候補を支持した」というのがある。私はこれは所謂ロシアのサーバーテロ的な政治的意味合いを含んだものかと思っていたが、どうもそうではないらしい。政治的フェイク・ニュースもあるが、どうも大部分は怪しげな人物の小遣い稼ぎのようである。先日、テレビでその小遣い稼ぎの連中に取材した番組があって、興味深かった。日本で言えば「大谷翔平のけがは重大で再起不能」といった類の情報を根拠なく流すのだがキーワードが有名人で重大な影響がありそうだと、転送されて読者がどんどん増える。それで広告がついて結構よい収入になるらしい。

フランスやドイツ政府ではこのようなフェイク・ニュースを探し出してプロバイダーに連絡するなどを始めているが、フェイク・ニュースを探すのは作るよりもはるかに手間がかかるため焼け石に水だそうである。各国政府は頭を痛めているらしいが、小遣い稼ぎの商業的フェイク・ニュースならば対応はそれほど難しくないように思う。広告費を払うということはプロバイダーが口座を管理しているので、フェイク・ニュースを作成している講座を突き止めることは可能で、支払いを止めるとか、警察に連絡するとかいうことは可能だと思う。ある程度実績のあるサイト(口座)でないと広告費は支払われないので、毎回別の人物に成りすますことも難しいだろう。問題は経済的な意図はなく、偽情報の拡散そのものを狙っている場合である。これは政治的な意図がある可能性が高いだろう。

私は4年ほど前に「「サイバー交番」のススメ」という記事を書いた。街中にあるリアル交番の1割程度を減らし「サイバー交番」という組織を作って、ネット上の様々な問題点に対応してはどうか、という提案である。このブログ上でも特に反応はなく、その中もそのような組織を作る動きは無いが、4年間経過してサイバー交番の必要性は増していると思う。あの時の気持ちはますます強くなってきている。インターネット上の様々な問題に関して、政府は問題が起こるたびに対応策を考える「モグラたたき」をしているように感じる。ネット上の問題に関して包括的に対応する体制を考えるべきではないかと思う。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

音楽の趣味、ロックの良さが分からない

2017-05-09 16:38:20 | 生活

ゴールデンウィークも終わって通常の生活パタンに戻りつつあるが、先週、音楽を聴く時間が多少長くなり、私自身の音楽の好み見ついて振り返ってみた。私は20代のころはジャズ喫茶に行ったりコンサートに行ったりしてジャズをよく聞いていた。レコードも結構持っていた。テレビではベストテンのような歌謡曲の番組をよく見ていた。それが、仕事が忙しくなってきた30代後半から音楽を聴くことはめっきり減り、聴くのは飛行機でアメリカやヨーロッパと往復する機内のオーディオサービスだけになった。この5年くらい、自営業的になり、歩きながらラジオを聴くことが増えて、少しずつまた音楽を聴くようになった。

LPレコードは20年ほど前にプレーヤが壊れた時に捨ててしまったが、CDはそれなりに持っている。多いのはジャズで40%くらいだろうか。クラシックが15%くらい、歌謡曲やフォークソングといった日本の歌ものが30%くらい。残りは民族音楽的な、佐渡の大太鼓とか、三味線、フラメンコギター、パンフルート、シタールなどの演奏である。ロックのCDは殆どない。

歌を聴く場合には大勢で歌っているのはあまり好きではなく、ソロのほうが好きである。大勢で歌っている場合には、ダークダックス、デュークエイセス、ボニージャックスといった合唱団や、赤軍合唱団、ミッチミラー合唱団などは好きなのだが、SMAPや嵐などは好きではない。

ラジオを聴いているとロックが好きだという人がたくさんいるのだが、私はロックが「良い」と思ったことは殆どない。昨年亡くなったプリンスなども良いと思ったことは一度もないし、ビートルズでさえ良いとは思っていない。ビートルズの場合には曲は良いと思うので、時々聴くのだが、「歌が良い」と思ったことは無い。なぜロックが好きでないかは自分でもわかっていない。クラシックの場合には、飛行機の中で聴いて、「良い」と思ったことが何度かあり、CDを買ったりしているのだが、続けて聞くとすぐに飽きてしまう。

ロックに関してはこれだけ「好き」という人が多く、それも熱狂的に好きになる人が多いのに自分がそれを理解できないのは人生の楽しみの一つが分かっていない気がして残念に思うのだが、心に触れてこないのだからどうしようもない。最近は好きな音楽を買って聴く、ということは殆どなく、ラジオから流れてきた音楽で自分の気に入ったものを「良いな」と思う程度なので、ロックを耳にすることも少なくない。何かの拍子に良さが感じられて、それ以降は好きになることが起こらないかな、とかすかに期待している。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

10代の若者の活躍

2017-05-05 15:34:38 | 生活

この頃10代の若者の活躍が目立っている。

先日、このブログでも取り上げた平野みうは17歳になったばかりだが卓球で世界ランキング1位の丁寧を破り、その時点で綿はブログに書いたのだが続いて中国選手二人を準決勝、決勝で連続撃破して優勝した。中国のコーチは「まぐれではない。今後に向けて対策を考えないといけない」と語っていたそうである。卓球男子では張本智和という中学生(13歳)が昨年の世界ジュニア大会(18歳以下)で優勝した。男子で18歳と13歳では体力的に大きな差があるので13歳で優勝というのは大変なことだと思う。但し私はまだ彼のプレーを見たことは無い。

今、話題で盛り上がっているのは中学生で将棋のプロ棋士になっている藤井総太四段である。昨年末にプロ入りして以来、負けなしの16連勝で大きな話題となっている。公式戦とは別にAmema TVの特別企画として、「藤井総太、炎の7番勝負」というのがあり、この中で将棋連盟理事長で先日NHK杯で優勝した佐藤康光九段や、深浦浩一九段、羽生善治3冠にも勝っている。実はこの7番勝負は6勝1敗で、永瀬拓也六段に負けているのだが、佐藤、深浦、羽生を連破するということは一流棋士とそん色のない実力を持っていると言って良いだろう(この3人とは公式戦ではあたっていない)。中学生でこの成績は本当に驚きである。

私の趣味である囲碁の世界では藤沢里奈三段(18歳)に注目している。11歳でプロ入りし、現在は女流本因坊、女流名人を併せ持っている。普通は女流名人とはいっても男性棋士に比べればかなりレベルが落ちて、あまり棋譜を見る気も起らないのだが、藤沢里奈の場合は従来の女流棋士の枠を超えていると私は感じている。最近の実績を見ると団塊の同世代の名棋士、林海鋒、大竹英雄、石田芳夫、武宮正樹、小林光一などでは彼女にかなわないと思う。趙治勲は良い勝負をすると思うが、それでもどちらかというと藤沢乗りである。彼女の棋譜を見ると大胆で読みが深く、見ていて面白い碁を打つので私は藤沢里奈の名前を見ると並べてみようという気になる。。現在、日本の棋士で一番見たいのは井山裕太6冠の碁であるが、それに続く高尾名人、山下九段などと同レベルに若手の伊田八段、一力七段などがおり、私にとって藤沢三段はこれらの人に並ぶレベルである。そのうち男性棋士を含む棋戦でタイトルを取るのではないかと期待している。

水泳では池江璃花子(16歳)が目立っている。リオ5輪の時は「急に伸びてきた若手」というイメージだったが今は第一人者の貫録を感じる。

こうしてみると10台で活躍するのは女子が多い。特にスポーツでは女子は瞬発力や敏捷性では10台でピークを迎えるような気がする。子供のころから才能を見出して厳しいトレーニングを積めば若くてトップに立てるということだろう。以前にも書いたが、一つの道にあまりに深く打ち込むことは人生全体で見ればリスクとなる(例えば藤沢里奈は学歴で言えば中卒)のだがそれを認める親が増えているということだと思う。

子供の日に才能を開花させた若手を改めて応援したいと思う。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加