静聴雨読

歴史文化を読み解く

二度目のリアル古書店・2

2011-03-01 07:12:44 | BIBLOSの本棚
(2)想像と現実

開催の直前に実地検分をさせていただきました。
下北沢駅北口前にあるお店の立地は満点です。建物は少々、というか、かなり、古びています。店内を一瞥したところでは、何となくピンクっぽい雰囲気がただよい、女性や子ども向けの店作りがなされているようです。首都圏の文教堂・啓文堂などのチェーン店と似た雰囲気です。

私のイメージしていた、「文化人の街=下北沢」とは店内に漂う空気がやや異なります。「これは、参加して失敗したかな。」という思いが胸をよぎりました。でも、「BIBLOSの本棚」にはピンクっぽい本などない。そこで腹を括って、予定通り、やや硬めの古書を出品することにしました。ジャンルは、「詩とメルヒェン・美術・音楽・演劇・映画・芸能・将棋・囲碁・遊び」とし、下北沢に数多くいる(はずの)文化人に的を絞りました。店長の話では、文化人とともに、富裕層の客筋も見込めるとのことでした。

今回は、昨年夏のフェアと違い、単行本だけの出品です。併せて、高額商品も取り混ぜました。

会期が始まり、予定通り、1週間に1回のペースで書店を訪れ、棚の整理をさせていただきながら、売れ具合や売れ筋ジャンルを確認しました。満遍なく売れているが、売れている量は少ないようです。中でも、高額商品は苦戦していました。隣りの店では、絵本がよく出ていました。

お目当ての文化人や富裕層にはなかなか行き当たらないもどかしさがありました。  (2011/3)