東京駅 丸ビル前広場に建つブロンズ像は、どんな由来があるのだろう?
青年が大きく手を拡げ大空に向かって祈っている。設立の由来も作者も日付もない。あるのは”愛 アガペ―”の一つの言葉のみ。
こんな疑問からの、今日の講演でした。
太平洋戦争が終わった後の戦争責任について、1932年生まれの講師男性から、聞く事が出来ました。
A級戦犯・B級戦犯・C級戦犯。この区別は満州事変から第二次世界大戦の15年間のa項、b項、c項も該当する者を云うそうです。
例えば a項:平和に対する罪 侵略戦争あるいは国際条約・協定に違反する戦争の計画・準備・開始・遂行の行為・・・。東条英機 広田弘毅等の7名の絞首刑が1948年に執行。池袋 サンシャインの建っているところが巣鴨拘置所のあった場所。その西北にある公園に処刑された7名を偲んで、7本の世界平和の木が植えこまれているそうです。
1946年4月 横浜裁判でBC級戦犯対象で由利中尉の死刑執行。
護国寺に60人の「戦犯の遺骨」が納められているそうです。墓碑銘は「身代地蔵尊」。碑文の何処にも「戦犯」の文字はないそうです。被告5724名。戦犯死没者1068名。平均年齢38.4才。
各プリズンには、「監獄法」により、教誨師が置かれていたそうで、戦犯の不安、苦悩を受け止め、死刑囚たちの助命減刑に奔走されていたようです。
”愛”の像は、1954年、ひとりの教誨師が市川氏在住の素封家 中村勝五郎氏にスポンサ-になってもらい、日展参事の横江嘉純氏に制作依頼して、今に経っているようです。中村氏は横浜裁判で被告由利中尉死刑の際、第一回死刑論告をラジオで聞き涙したそうです。
重い内容でした。終戦から74年経ちます。平和ボケしている日本。
「安倍さんは、憲法改正を唱えていますが、特に9条についてどう思われますか?」私は、戦争体験のある87才の講師と84歳の男性に尋ねました。二人とも改正すべきだと きっぱり仰いました。「海外では日本の自衛隊は軍隊だと理解しています」
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