” 行く春や逡巡として 遅ざくら 蕪村 "
早や つつじやこでまりの季節になりました。季節の移り変わりが、年々早くなるようです。
桜に代わって、こうした花が色鮮やかに、自宅前の緑道を染めています。
昨日は、森家と歌舞伎を楽しみました。
コンサ-トの疲れは残っていますが、四月大歌舞伎、二度目の招待券を頂いています。
「切られの与三郎」の通称で知られる世話物の人気作、”与話情浮名横櫛”。
玉三郎の美貌と色気のある身のこなしに惚れ惚れ。
与三郎の仁左衛門は体調不良で、5日から三日間の休演後の再出演。本来 私は、5日の招待券を手にしていたのですが、仁左衛門の急遽の休演に 再度の招待が20日だったと云う次第です。
その所為もあってか、仁左衛門の声が、やや小さく迫力に欠ける印象がありました。
後半は、河竹黙阿弥作「連獅子」。長唄囃子連中との見事な舞踊、痺れました。松緑、左近、亀蔵・権十郎と、芸達者な役者の 勇壮かつ華麗な毛ぶりを堪能しました。
満足して、自宅に戻れば、又また嬉しい出来事が待っていました。義理の息子が仕事先から頂いた マリ-・ローランサンの絵画 が、出迎えてくれました。当分 私たちの部屋に置くことにしよう。
佳き昨日でした。