おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

選挙。

2005-02-07 20:12:38 | 我思う、故に書くなりよ。
隣町で選挙が行われるみたいで、ポスターが貼ってあったり、選挙事務所が潰れた店舗に出来ていたり、街頭で演説する候補者とその一味がいたりする。

ポスターを見て、随分と若い候補者だなぁと思うが、自分と同じ年だったりするので、感慨ひとしお。世が世なら有り得るシチュエーションでもあるな…。

有り得るとは思うが、国政はおろか、地元の選挙すらも参加したのは成人となって数回のみ。一切の選挙に参加はする気は全くない。まして、議員になるなら進んで他の仕事探す。投票場の入場券もらっても売るに売れないし、譲渡も出来ないし、もったいないなぁ、紙が。

「国民としての義務を放棄している!」とか「そんなんだから世の中が悪くなる!」なんて言われそうだが、政治なんか「金」でどうにでもなる事を確実に知っている。選挙で政治が変わるなんて事はあり得ない事だし、そんな事信じて選挙に参加しても無駄なワケだ。クリーンな政治、クリーンな選挙なんて物は、そもそもあり得ない。そうなるならば、とっくになっている。

そういう仕組みの中でやっている事だと、身をもって知ってからは選挙には参加していない。

もう死んじゃったが、とある政治家に大金を持参するお役目を仰せつかった。とは言え、直接議員会館を訪ねて本人に渡すなんて事はせず(そういう場合もありんす)、とあるマンションの1室に向かい、時間が来るのを待つ。時間が来ると、ドアが僅かに開くので、そこから出て来た人間の手に、荷物を渡す。顔も見なければ、言葉も交わさないが、話は出来上がっているのである。銀座のデパートの普通の大きさの紙袋にどっさりと紙幣が入っていたワケで、金額にしたら4千万位だろうかねぇ。いわゆる「裏金」ってヤツ。

「これバレたらすんげぇニュースになるんだろうなぁ…」

金額こそ微々たる物なんだろうが、そう思いながら役目を務めた。表向きに処理すれば「政治献金」なんだろうけれど、そうでは無いからこういう形でお金が渡る。誰が何に使うのかなんて事は一切判らないが、渡す方も渡される方も、普通にやりとりして問題が無い金額ではない。そんなのが度々あったっけ。まだ、生きている人も何人かいるもんだから、あまり詳しく書けないな。

「あー。こいつ金もらってんだよなぁ…」

テレビに出て来て、さも、最もらしい事を言っている政治家の顔を見るたびに思い出していた。懐かしー。

それが「政治」。大抵の事はお金で何とでも成る。何とかしないといけないと誰もが思っていても、どうにも動かない問題があるとすれば「お金」がその裏で動いていないから。それだけの話なんである。別に難しい理由なんて無い。

んじゃぁ選挙という選挙でお金が動いているのかと言うと、これはちょっと違う。流石に厳しくなったので、現金をばらまくワケには行かないし、それで議員になれても後からバレれば失職する様になったからね。事前の根回しに、今まで以上に先を見越した戦略と時間が掛かる様になっただけで、基本的にはあまり変わらないんじゃないかと思う。まぁ、お金の流れどころが変わったって事かな。

要は、議員になった後は幾らでも都合なんか付けられるって事。バレなきゃ判らないままで済んでしまうのはどこでも同じなんだな。仮に、そんな不遜な事は一切してないと言う議員がいたとしよう。いたところで政治が変わる事はない。戦後も60年経つが、変わってないんだから。

全ての議員が完璧にクリーンな議員だったとしたら、この国は回らないのよ。きっととてつもなく不便な世の中が出来上がるんだと思う。面白いねぇ。そういう仕組みで出来上がった世界なので、誰もがこれを崩してしまえばより良い社会が出来上がると思ってみても、実際にはとんでもない事になるので誰もやらないって仕組みなんだろうねぇ。

そんなワケで、誰が首相になろうとも、政権政党が変わろうとも、何も変わらないワケです。それが「安定」している社会なのですな。そんな中での「選挙」って言うのは、ものすごく真っ当な国民参加型バラエティーだと思うので、傍観していても何も悪い事はありません。むしろ、良きにしろ悪しきにしろ、何やってんだかサッパリな政党が淘汰されるって事が起きる事は事実なので、その点に置いては有益だろうとは思うけれどね。

ブラックバスもさ、もっとお金積めば除外出来たんだよ。自然だの、環境だの、そんなの関係ないもの。十分な根回しと、お金と、戦略が無いままだから、うまくやれなかった良い例だろうね。アメリカで言うところの「ロビー活動の失敗」って感じ。

こんな政治に無関心な人が大勢いたら、日本はどーなる? って心配も要らない。政治家にとっては、素人が政治に関心なんて持たれたら迷惑なだけなんである。国民の要望を全部答えてみぃ。すっげえ事になっちゃうぞ。それはそれで面白いかもしれないが…。

まぁ「世の中を変えよう!」なんて言ってんの聞いてると、そういう事言ってるヤツが一番怪しいのは間違いないってのも、昔から変わらないんだなぁ。まじめな議員さんもいるんだけれど、いたところでどーにもならないって、誰もが判っていながら何ともならない不思議な社会なんですな。はい。

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