おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

Zippoハンディウォーマー その17。

2005-02-08 19:38:09 | お主もハクキンよのぉ…。
ふと思い付いて、やってみたらそこそこ便利だったので書いておく。

あー。ハクキンカイロ自体は快調そのもので何ら心配は無いのだけれど、毎日使っていると出先で燃料切れって事はままあるのだ。そのために、Zippoライター用のオイルタンクなんかを家の鍵と一緒に持ち歩いているのだが、これは容量的には「Zippo版カイロ」もしくは「3R」向けな容量。それでも規定には足らない。

愛用している「スポーツ」は24時間分の燃料がカップ3杯なワケで、万全を期すとオイルタンクでは足らない事になる。まぁ、当たり前なんだが。

で、あれやこれや丁度良いオイルタンクを探しているのだが、なかなか見つからない。Zippoオイル入れておけば満量じゃなくても持つからいいや…的なあきらめ感の漂う方向で日々を送っていたのだが、丁度良い物が目の前に転がっていた。

ドリンク剤の小瓶。(私の場合は「グロンサン強力内服液」)

風邪だか、インフルエンザだか、ノロウィルスだか知らないが、未だにゲホゲホ、オエオエしているワケで、薬もそうなんだが、ついでに買って飲んでいる栄養ドリンクがある。これが、容量30mlって程よい物だったのだ。ガラスの小瓶だから、あまり無茶は出来ないが、何かと一緒に持ち歩いて割れる事も無さそうな程度の頑丈さはあるみたいだし。

でも、ラベル剥がしてこれだけ持ち歩いていると、すんげぇ怪しい小瓶に間違いない。シンナーだのトルエンだの合成麻薬だのって言う世界。「はくきんかいろ用べんぢん。」と書いて貼っても、いかにも信じてはくれなさそうな風情。

それでも、きっちり蓋も出来るし、カイロに注ぐのにも苦労しないし、重宝している。1本をちびちび入れ切ってもそれが24時間分なワケなので、入れ過ぎたり、余らせる事も無い所がいい。

そんなワケで、燃料切れ問題は少し解決。でもこうして1本と見ると、結構な量なんだねぇ…。オマケが2本付いたのをまとめて買ったんだけれど、気づいた今では2本しか残ってない。まぁ、あまり大量に持ち歩く必要もないし、余計に怪しさ爆発なだけだけど。もしかしたら、こういうのをこういう形で持ち歩いちゃイケナイのかな? そんな事は無いか。まぁ、カイロとセットならいいだろう…。

来シーズンまでに、もっとスマートなオイルタンクが見つかればそれに越した事も無いのだが、当面は何かの流用って事でしのぐ他に無いなぁ。市場が安定すれば、この辺の商品も世に出るんだとは思うけれど、一度は廃れ掛けた「燃料式カイロ」だからなぁ。

以上、本日のメモおしまい。

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大丈夫だから食え…。

2005-02-08 13:08:47 | 我思う、故に書くなりよ。
と、アメリカは未だに言っている。牛肉の話である。じゃあおまえら食ってみろよ…、試しに。

BSE(牛海綿状脳症)って牛の病気が人にもうつるらしいって判って、世界はおののいた。「狂牛病」とも言われているが、正確には牛が狂っているかどうかわからない…そうだ。じゃあなんで狂牛病なんて名前で広く知られたかと言うと「mad cow diseases」を直訳したからだそうで、イギリスの農民がそう呼んでいたからだと言う。

そもそも、牛は草を食べる。草だけを食べていれば、この様な病気には罹らなかった。
牛の価値を少しでも高めるために、羊の残骸を飼料として与えたところ、この羊が「スクレーピー」って言うBSEに似た病気に罹っていたのである。

で、どうやら羊からうつされて牛はBSEになった(らしい)。だが、牛からそのまま人にうつる事はそれほど高くは無い(らしい)。それでも「どうやら関係ありそうだぞ!」って判ってきたのは最近で、元々人には「クロイツフェルド・ヤコブ病(CJD)」や「クールー病」と言うBSEに似た病気があったのだ。これを研究している内に、どうやらBSEが転じてCJDになった可能性が否定できないケースが見つかったのである。これを変異型CJDとして研究が進められている。

かつては何が原因でCJDになるんだかサッパリ判らなかったので、それらしい病気で亡くなった方の病理解剖をやらなきゃいけない時は、真剣に悩んだ医療関係者は多かったと思う。でまぁ、宇宙服みたいな剖検着がポピュラーにはなったが、恐れる患者も日本にはいなかったワケだ。こっちはこんなの着てどうやって写真撮るか悩んだりしたが。

感染すると、脳の神経細胞が急速に減少して行き、脳味噌はスカスカのスポンジ状になってしまうと言う。写真等を見ると、スカスカと言うより「無い」。こうなると、記憶など消えてしまうし、人間が人間である意識や機能も失い、やがて死に至る。罹ってしまうと、治療する方法もない。日本でも昨年亡くなった方がこの病気と断定され、久しぶりに牛肉の恐怖が広まった。この人はイギリスでBSEがブレイクした頃に渡英している事が判っている。この頃は、そんな危険があるなんてしらないものだから、普通の肉に、味を良くするために脳とかを混ぜていたワケで、案の定今までで一番患者が多かったのがイギリスで、100人を超えている。後はせいぜい1人か2人亡くなっている例がほとんどで、全体でも170人位の犠牲者だから、インフルエンザの方がもっと恐ろしい病気だとも言えるし、ポピュラーなワケだ。

で、BSE(らしい)の牛が、食用に流通している事がアメリカで分かり、日本はアメリカからの牛肉の輸入を禁止している。牛丼一筋ン十年の牛丼屋が大打撃を受け、最後の牛丼を奪い合う日本人の姿が世界に広く報道されたのは記憶に新しい。競馬場では今でも食えると言う情報もあるが。

日本でもこのBSEに罹った牛が見つかったため、食用の牛は全て検査している。だが、アメリカではやってない。なぜか? 牛が莫大に多すぎてそんな事やってたら流通がダメになってしまうからである。(その後、やる業者も出て来ましたが。)当然、手間は価格にも反映されるので、生産者や加工業者もやりたくないのが実情だ。事実、ほとんどやってなかった。これでは、そんな危険かもしれない肉をおいそれと輸入出来るハズが無い。禁止するのも無理は無い。ちなみに、日本では「危険部位」とされる危ない部分は危なくない様に取り除いてから流通に乗せている。ただし、本当に「危険部位」が今取り除いている部分だけなのか? ハッキリ判っているワケではない。この病気の元である「プリオン」を見つけた研究者は、最近、他の部位にも危険がある恐れを警告している。

ともあれ、一応、やる事はやっているので、新たに感染者が増える事は無さそうだけれど、アメリカは大した根拠も無いままに「買って食え。」と言う。そもそも怪しかった牛でさえちゃんと検査したんだか、しなかったんだか? 俺達毎日食ってるから大丈夫!的な勢いらしい。正直、パックになった牛を食ってこんな病気になっても、病気と判った頃には「どこの牛だったか? どこで買ったか?」なんて覚えてないだろうし、おまけに、若い牛だとこの病気に罹っていても判別する方法が無い事が判ったし、食えば確実に病気になるのかハッキリしてるんだかいないんだかイマイチだし、ぶっちゃけどーして良いもんだか判らないのである。

取り敢えず、感染のおそれのありそうな牛は流通に乗せないって所で決着を見る様な方向で進んでいるが、日本が望んでいる「全頭検査」は結局やらないらしい。まぁ、牛の数考えたらなぁ。じゃあどーすんのってのも、さっぱりな所が困る。白黒付けにくいのも判るが、付かないまま再開ってのもねぇ。17ヶ月未満うんぬん…ってのもやらないよりはマシかとは思うが。

すると、消費者は「怪しいが安いアメリカ産牛肉」を取るか「検査済みだがちと高い国産牛肉」を取るかと言う選択を迫られるわけだ。おまけに、牛丼は安いアメリカ産でないと従来の提供価格を維持出来なかったワケで「牛丼を取るか?」「健康を取るか?」なんて事も有り得るのだ。

「健康のため牛丼の食べ過ぎには注意しましょう」

なんてどんぶりに書かれた日にゃ、誰も食わないだろうと思うが、カイワレ大根みたいに安全性をアピールしてどこかの大臣が牛肉食っても意味無いのだ。それは、一般的にこの病気の発症までに長く時間が掛かるからである。10代の若い患者がいた事もあるが、牛での広がり方を考慮すると、2015年辺りに人間の発症者が増えるんではないか? と言う研究もある位だから、やはり長い時間を経て発症すると見た方が自然だろう。そう。既に食っちゃった人が発症し始めるって恐怖が始まるのだよ。

あー。ちなみに、肉を焼いたり、煮たりしてもダメだそうだ。この辺も普通の病気とは違い、煮ても焼いても食えないヤツ。である。少しづつではあるが、研究も進んでいるので病気の拡散を防ぐ確実な方法も見つかるかもしれない。また、オーストラリア産の牛肉にこの病気の恐れがないのは、危険のある餌を与えていないためだそうだ。

美味しい牛肉が安心して食べられて、なおかつ安いってのが一番なのは誰もが望む所だけれど、まだまだ難しいみたいだねぇ…。疑わしきは食わず…って方向が決まれば、そんなに恐れる事も無いのだろうけれど、心情的にイヤだものなぁ。そう。ここなんだよ。病気として考えたら、他にもっと恐ろしい病気は多くて、CJDなんかよりももっと身近にあるんだけれど、「食品」「牛肉」ってポイントが恐ろしさをあたかもすぐ隣にでもある様な身近な物にしちゃっているんだと思う。そんな意味でも、やっぱり誰もが「安全」と思える決着をつけて欲しいよなぁ。

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