おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

面白い事だと思う。

2005-02-20 21:34:10 | 我思う、故に書くなりよ。
いや、ライブドア騒動が。

グレーで良かった物を、白黒付けちゃった感じ。誰でも出来たんだけど、何故かやらなかった事をいきなりやられたので、経営者も政治家も評論家もあたふたしてる。普通に売っている株を高い金額で大量に購入して頂いているお客様に罵声を浴びせて成り立つ経済界だった事がバレてしまった。

と、表面的には「出る杭は打たれる」的な感じで進むんだろうが、裏ではどーなってるんだか判らないと実は何にも言えない。恐らくだけれど、一部のマスコミとか評論家は裏の事情も知っているに違いない。所が、株の話なので迂闊に話せないって事情があるんだと思う。

そういうのも全部踏まえた上での買収だとしたら「してやられた…」って感じだろうなぁ。法的にも問題のない経済行為なんだから。後からいちゃもん付けてるのは無知を晒しちゃってる様なもんだし。

「グレーゾーン」という言葉が目立った週末のテレビ。買収に関しては「グレーゾーン」なんかどこにも無い。どうしても「グレーゾーン」にしたがる傾向が強いのは、そもそもこの経済界の仕組みが「グレーゾーン」だったワケで、ルールに長けて読み取れば「ホワイト」そのものなんだが、「グレー」のままで何となくうまくやって来られた経緯ってものがある。そこには「慣例」やら「暗黙の了解」なんて言うルールにない拡大解釈の産物とその運用実績が溜まり溜まって、総じて「うまくやって来られた」という結果がある。

これをルール通りに無視してやられたもんだから、下手に、そして露骨に批判なぞしてみたら、とんでもない墓穴を掘ってしまう事になってしまうのだ。

でも、どーしても批判しておかなければならない立場の人間はいる。裏の事情に「国益」という物が関わってくると、黙って見過ごすワケには行かないって事情が出て来るんである。私も、どちらかと言えば右翼だしタカ派だから、国益という観点から考えると「どーかなぁ…」って気がする。

こうした動きが加速すると、日本を代表する企業でさえも、あっさりと買収されてその名が消えてしまう事も多々出て来ると思う。買っておいて旨味がある企業体はフジサンケイグループだけじゃないんだからね。実際、外資の直接完全買収が解禁されたら、あっさりと買われるでしょうに。

それが「国益」としてはどーなのか? ちょっと考えてしまう所は確かにあるんだ。だが、反面、そうした危惧を感じている事自体「古い体質」なんじゃないかとも思う。将来的にこのままで良いと言う考えの元でやっていくとしたら、世界から取り残される事もあるかもしれない。確かに現時点ではあり得ない…事だと思うが、端から見たら「真っ当に買ってボロクソ言われる様な国に投資して何の意味があるのか?」とも考えられなくは無い。

「てきとーに金だけ吸い取っておくか…」

と、見られているだけの経済界で、果たして国際的な競争力とか、本当の意味でつくんだろうか? 長い目で見た場合に心配になってしまう。今までの体質で「経済大国」とはなって来たが、それに甘んじていたツケが露骨に顔を出して来たのではないのだろうか?

もしかしたら、大きな変動をリアルタイムで見始めているんじゃないかと、考えたらやっぱり「面白い」と思う。「日本はこーして変わっていった…」なんて特番が30年後とかやってたりして…。しかもそれをテレビではなく、もっとインタラクティブなネットで多くの人間が見ていたりして…。

「経済界の話なんか、俺にゃ無関係さ…」

って感じがするのも確かだが、つられて世の中さえ変わるんだと思う。次世代はこれだ!って言う物が目の前にぶら下げられていて、それを目指して動いていたものが、実は不要になってしまったり、既存の物で十二分に実現可能だったり、より低コストで何とかなってしまったりする事もあるんじゃないだろうか? あちこちで今までと違った事になって来る事の混乱と混沌で、良い事と悪い事がハッキリするなら、これはやっぱり面白いと思うけどなぁ…。

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