・・・日銀が、異次元緩和で投信を買い、そのことを介して、結果として日本の株価を操作している事が日本の株式市場に悪い影響を与えていることを述べた。
今日の話は、日銀の異次元緩和で、金利がタダ同然になり、そこに目を付けた日本の金融機関(主に証券会社)が、リキャップCBと云う金融商品を開発し、その商品を優良企業に進め、間接的に日本の株式市場に悪影響を与えている、と云う話です。
上の棒グラフは日銀の投資信託の買い入れと同じ額以上に、リキャップCBによる企業の自社株買いに、大きな金額が動いていていることを示している。
その内容は、日銀の異次元緩和で下がった金利とお金を利用して、株式を発行している優良企業が、将来株式に転換できる権利の付いた社債(リキャップCB)を発行し、それを原資にして自社株を買い、自己資本を減らして、ROEを改善し、自社の株価を上げ、株主に還元する利益を配当金にあまり使わないで、その金を内部留保に回しているらしい。
上図は借金をして、リキャップCBを発行することが、なぜ自己資本利益率が上げる事が出来るかの説明
自社の株価が下がると、日銀からの低金利の借金でリキャップCBを発行し、自社株を買う事で、株価をあげ、企業経営の優良度合いの指標であるROE(自己資本利益率)をよくし、などの株価操作を、企業が証券会社と組んで行う事は、一般株主を欺く事である。
日経平均株価の二万円越えの最近の株高の大きな要因は、日銀の日本株の投信買いと、企業の自社株買いであることを、我々、一般株主は、忘れてはならないと思う、そのうちに、こんな人的操作が破たんして、損害を被るのは我々です。