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"It never gets easier, you just go faster."

<加須こいのぼり杯>レースレポート編 未登録クラスITT 7位、未登録TTT優勝

2018年05月10日 | レース

5月6日、一年に一回の自転車体力測定、加須こいのぼり杯(埼玉TT)でした。
子供が生まれた年の前後を除くと、ほぼ毎年参加しております。ガチのクロノマンが集う場所でもあり、毎年ここでみなさんとご挨拶できるのも楽しみの一つ。

体力測定ですので、例年のタイムとの比較およびフォームのチェックは欠かせません。その上でよい結果がついてくれば尚更。

結果から申しますと、
個人TT…×
チームTT…◎ (戦術的勝利)

個人TTは例年通り惨憺たる結果。今思いだしても暗鬱とするダメダメっぷりでした。一通りのトレーニングでは加齢に抗えない。抜本的見直し必要。具体的にはしっかり第三者にみてもらって空力を改善すること。そして補強を取り入れこの競技に必要な体感と筋肉をつけること。来年にむけて詰めていくぞう。
一方、チーム戦術の研究と練習を重ねに重ねたチームTTはパワハラ上司のいじめに耐え抜き、火事場のクソ力を発揮して生存した結果考えられない好タイムをたたきだしTTT未登録の部で優勝!TTTのタイムは実業団登録の部換算でも5位相当と異次元の世界でした。そして10年来の夢である表彰台のてっぺんにチビ太を乗せることに大成功!おとうさんすごいぞ原体験を刷り込み、家庭での父の威厳をかろうじてたもったのでありました(笑)

まずは、今までの体力測定の復習をしておきますか。

2009年(初参加)
ITT 10km 15:10 Av 39.48km 29/69位 未登録Bクラス GIANT FCR

2010年
ITT 10km Av 37.63km 38位 未登録Bクラス GIANT FCR

2011年
ITT 20km 30:4 Av 39.93km
37位 登録者上級
TTTアキオさんと二人(チーム餃子二人前) 20km Av 42.3km GIANT FCR

2012年
ITT 20km Av 41.1km ?位 登録者上級
TTT アキオ+石井君+ニャロメ 20km Av 44.1km 11位 登録者上級 Canyon Speedmax AL

2014年
ITT DNS
TTT アキオ+ノリック+ニャロメ 20km Av 43.9km 10位 登録者上級 Canyon Speedmax AL

2016年
ITT 10km 15:18 Av 39.2km ?位 臨時登録40代
TTT アキオ+ニャロメ 14km Av 42.6km ?位 臨時登録 Canyon Speedmax AL

2017年
ITT 14km 20:21 Av 41.27km 6位 臨時登録40代
TTT アキオ+ますらお+ニャロメ 14km 19:15 Av 43.62km 6位 臨時登録 Canyon Speedmax AL

+++レースレポート+++

東北道の渋滞にやられつつ個人TT出走前の2時間前に到着。バタバタして自転車を準備し、いざウォーミングアップ・・・と行きたい所ですが、チームメイトアキオさんの御子息が発熱のため欠席、つまり子守をしてくれる人がいないという事態(汗)
チビ太が遊ぼう遊ぼうと主張するのでまともにアップができません。まずは加須未来館に移動し、ベースキャンプを設営、待ち合わせ場所を指定してチビ太を放牧します。ラッキーなことにタマキプロご夫妻がちびちゃんと一緒にチームメイトの応援に来ていたので、すこしだけ一緒に遊んでもらえたようです♪




放牧中に、タマキプロご夫妻とバトルをしていたようです。勝ったかな?

結局300W 3分をレース前5分に緊急で終わらせただけ。明らかにアップ不足でスタートラインにあわてて駆けつけました。

スタート
今年は高強度のTTバイクでのローラーを多目にこなし、この日にむけ入念に準備して、個人的にもちょっとは自信があったのですが、
開始数キロでまったく脚が残っていない、力が入らないことが明らかになりました。これはアップが足りなかったのか、それとも三日前のつくばのダメージが残っているのか、どっちにしても言い訳になりますが、折り返しまでの平均が310Wちょうどくらい。去年の猪走りだと折り返しまで330Wだったので、明らかに(ほとんど同じスピードだったので省エネになったとも言えますが)踏めていない。


往路 6.9km 9:52 Av 42.4km/h 311W 178bpm 99rpm (2017 6.9km 10:23 Av 40.3km/h 341W 181bpm 91rpm)
復路 6.9km 10:03 Av 41.4km/h 263W 184bpm 98rpm
あきらかに後半垂れてますね・・・

折り返しからはもう全然パワーもかからず、スピードも乗らず、20分320Wでるはずなのに平均が299Wとか、もうあらゆる面でダメダメでした。

個人TTの途中で
『あれだけTTTで優勝目指して頑張って来たけど、こりゃ無理だ!でも優勝目指しているチームメイトの前で棄権するとも言えないし、どうすっぺ。』
『ツールのアシストみたいに、個人TTはもう残りは流すか』
とか弱気虫が何百匹も脳裏を蠢いていました。

恐らくアップ不足と純粋につくばの疲労が残っていたのかと思います。とはいえ、どちらに十分に対策を施したとしても、よくて順位が数位上がるくらいだったとは思いますが・・・
結果:
個人TT 臨時登録40台7位
13.81km 20:09 Av 41.7km/h 289W 180bpm 98rpm

ふがいない結果に、頭を垂れてS/G地点へ。アキオさんとツッチーさんに絶不調の旨報告して、TTTの作戦見直しを進言します。直前のTTT練習では、ツッチー:アキオ:ニャロメで5: 3: 2ぐらいの時間で牽いていたのですが、今日は5: 4: 1ぐらい、場合によってはローテに参加すらできないかもしれません。個人TTと団体TTの平均速度差は、+2kmぐらいがちょうどよい。しかしこのたびの目標は46+ですから、一気に+5kmですよ奥様。本当に生き残れるんでしょうか・・・しかしTTTで早々に二人旅になってしまうと、全体のタイムを著しく下げてしまうので最後の局面まで最弱ライダーが残っていることが実に大事。
ヒントになるのは2015年?に笹目さん+アキオ+ニャロメで同じく14km Av 46台で優勝したときの経験。あの時も個人TTで他の二人との力量差が明らかだったので、本番で私はとにかく足を引っ張らず最終局面まで生存することにのみ集中し最後の局面で機関車が疲れたところで貢献をするというシナリオだった。あれがもう一回できれば・・・

とにかく『全員が均等にタンクを空にしてフィニッシュラインで出しきって果てる』『「一番速い選手」にあわせる』ことを目標に、
① 目標Av 46。前半44、後半48アベが理想(折り返しで9:11 Av 45.9だったので少し焦った)
② ニャロメは自分の脚によく相談して先頭を牽く時間を決める。ペダル10~20漕ぎくらいで交代可能。時間にすると20秒くらい。決してエゴをだして長時間牽かない。
③ 先頭の速度が下がったらすぐ交代。
④ 隊列の後ろにはいったら大声だす。
⑤ 死ぬ気で頑張って踏みとどまる。最後の局面で絶対最弱ライダーの力が必要になる。
⑥ 残り1㎞からのDeath Pullはツッチー担当(いやほんと死んだw)
⑦ (ここから先は門外不出)




スタートと同時にツッチーがものすごい勢いで飛び出し、5秒で隊列形成。その後も加速を続け、巡航は50kmに。
「おいおいこのペースで20分俺は我慢できるのか・・・」
しかし、TTTにおいて序盤の加速、速度維持はとても大事。あまりスローに入りすぎるのも14kmといった短い距離では問題か。


この後登録のクラスのTTTを見たのだが、優勝したイナーメだけが、S/G地点から200m離れた地点でも明らかに加速を続けていた。他のチームは200m地点では皆腰を下ろし、巡航に入っていたにも関わらずイナーメだけは先頭の中村龍選手だけがダンシングでぐいぐい加速を続け、後続の二人はすでにDHポジションに入っていたのである。あれは圧巻だった。

とにかく入りが速い。スタートして90秒で15秒前にスタートした前のチームをパス。
はやすぎるwwww

ゼッケンが3007とかだったので、前に6チームが出走しているのだが、往路で5チームをパス。
はやすぎるwwww 
景色が後方にものすごい勢いで飛んでゆく

時々先頭交代の番が回ってくるが、エンジンを焦げ付かせないよう、さっさと交代。それでも全体の速度を私の順番でやや落としてしまう。
ツッチーにかわると48~50km、アキオさんの時は46~48km、俺が牽くと43~45km。泣ける。
そんなんで先頭牽いている時より隊列復帰してからの方がパワーが必要。そんなとき10年近く培ってきた隊列復帰テクが活きてくる。
スリップストリームに入ったらアキオさんのリアディレイラ―を必死に睨めつける!睨む!コノヤロー!

老眼と涙目でサイクルコンピュータが全然視認できないが、おそらく目標通りのタイムで折り返し地点が迫ってくる。その手前で二度ほど番手を飛ばして先に行ってもらった。私が先頭にはいって速度を落とすよりは、飛ばした方がスムーズ。しかし、番手飛ばしをする際は、弱い選手が大分手前から飛ばしてくださいの意思を明確に、大声で伝えたほうが良い。そうしないと二人で回す方はせっかく休めると思っているのに心理的につらい。予め二人で牽く側がその回は一回飛ばしが入るとわかっていると、ほんの少し残して隊列復帰できる。これも茂庭で学んだ教訓。遠慮せずにえらそうに番手飛ばしをコールする。

これを繰り返すと二人で回す方は疲弊がはやくなるので、一回番手を飛ばしたら次の回はしっかり先頭交代にはいってみんなの脚を数秒でも休ませるように頑張る。

折り返すと、やや微風の追い風。ツッチーが50km巡航にあげ、さらに異次元の領域に。
ここにきてアキオさんも長時間牽き始める、ただしほんの少し強度を落とし48km巡航。これでいままで機関車として全開走行してきたツッチー、少し休んだそう。
私はというと180台にはいった心拍を横目で見ながら必死で食らいつく。時々先頭交代にも一応加わる。とりあえず残り2㎞までは死んでもちぎれんぞ。

いや、そういえばおれ動画とってるやん?ここで千切れたらブログのねたどうするべ・・・
といった邪念を考えているヒマはなかった。

前方に小さく加須未来館が見え、果てしなく続いた地獄の14kmも後1km。残り1km手前からアキオさんが50km以上で牽引する。そして900mから400mまでツッチーが最後のDeath Pullをはじめ、52㎞までスピードがあがる。もう、ついていければ御の字ですがな・・・
残り350m、ツッチーが先頭を外れた・・・


目の前に広がる久しぶりの広大な空間、一本道。
そしてものすごい風圧


前方に鯉のぼりとゴールラインが見える。
ゴール脇には応援している能勢さんとチビ太の小さな姿が・・・

よし、果てるまで行くぞ~


後ろから『上げろ!上げろ!上げろ!死ぬ気で踏めぇ~~~!』とアキオさんのパワハラ罵声が飛ぶ!
最後の500m Av 50km, 380W 最大心拍191 ・・・
とうに180台にはいっていた心拍でここまで頑張れたのは、パワハラチームメイトがいたからこそ・・・

ゴールラインは本当は「駆け抜ける、踏みぬける」イメージで過ぎなければいけないのですが、あまりの精神状態にゴールライン上で脚をとめてしまいました。これでコンマ秒失ったかも。

しばし放心状態。あとで結果を確認すると、18分2秒で一位!二位とは8秒差くらいだったかな。
登録クラスでも5位に入れる好タイムだけに、大満足の三人でした。おれがもうちょっと貢献できれば15秒くらいは短縮できたかも。


表彰式の前に、待ちぼうけのチビ太と加須うどんで乾杯!


パワハラおじさんすげー!


ちくっとはがんばるとうちゃんの姿を見せられました







自転車競技を始めてからいつかやりたい、憧れのわが子との表彰台、しかも優勝という夢を実現できました。
よかったよかった。二人の機関車にはうどんを何杯おごっても感謝が尽きません。

帰宅後、幾許か「お父さん」へのリスペクトが増した気がしますw

おしまい。

さて、今シーズン後半はどのレースにでましょうかね?




祝杯もすすむ、結婚記念日な週末でした。
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