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チビ登山第78座 ミツマタ咲き乱れるミツバ岳へ

2018年04月03日 | 登山


最近チビ登山をしていなかったんで、チビ養分が枯渇気味。精神が荒み、だんだん禁断症状が出てきました。日曜日どこかに行こうね~♪、と約束はしていたのですが、保育園の卒園式から小学校入学式までの怒涛の2週間なので、あまりハードなことはさせるなとママから厳命が出ておりました。



どこか近場でゆるふわで春の訪れを見つけられ、しかもありきたりの花見ではない変わったものはないものか(←ひねくれもの)と探していたところ、西丹沢のマイナー(といったら失礼ですが、本当マイナー)な山、ミツバ岳の山頂には見事なミツマタの黄色い綿帽子の群生があり、一年のうちこの時期だけハイカーで芋洗い(とまでは行かないが)状態になるそうです。写真を見て一目ぼれ、こりゃ行くしかない。しかも往復2時間とゆるふわ登山ではないですか。

朝6時に自宅を出発、山北駅にて友人一行を驚かし(この日一行は高松山へ)、そのまま西丹沢へ。


山北駅で林道さん御一行と一瞬合流。

いつもは人っ子一人歩いていなさそうな過疎った湖畔の道路には、ミツマタ狙いと見ゆる中高年の皆さまが。そして登山口には団体様ご一行が大挙して集合していました。やばい、山頂は混みそうだ・・・


出発の駐車場にチワワちゃんがいました。この後山頂でも一緒。

最寄の駐車場が満車だったので、もう一件遠くの駐車場にとめ、車道を歩きだすと沿道には見事な枝垂桜が。


まぶしい陽光が湖面にきらめいて、今日は絶好のハイキングになりそう。奥多摩湖を更に静謐にしたようなよい所でした。




滝壺橋から入山。この山は私有地を歩かせて頂くものなので、登山道や標識はあまり整備されていません。地図上も世附権現山に至る点線、バリルートとして紹介されています。山頂までは眺望に恵まれず、杉林の急登を登るのでもしミツマタというご褒美がなかったら同行者からブーイングレベルの修行系登山道でした。くわえて、登山道は砂がういているのでスリップしやすく、「一時間程度の登りなら運動靴でいいや」とスニーカーで来たチビ太氏、滑って転んでを繰り返していました。登山靴とストックあった方が良いです。過去には滑落事故もあったそう。低山とはいえ、油断はできません。危険そうな道は手をつないで下山しました。

道中の気持ちよさは写真と解説をご覧ください。和紙の原材料になるミツマタと、ミツバ岳について少し書きます(コピペだけど)。

ミツマタ 中四国地方の特産木。コウゾ、ガンピとともに和紙の原料になり、明治以降は紙幣の原料として使用。国立印刷局によると、白皮加工したものは年間約100トン必要だが、うち9割は商社を通しネパール、中国から白皮を購入。国産は外国産より約4倍の値段という。


ミツバ岳(大出山・大嵐山)
大出山(おおだやま、誤称=ミツバタケ)への経路は、滝壺沢右岸を辿り、大平(おおびら)を経て山頂へ至る。
 滝壺橋からしばらくの間、崖沿いを辿ることになるので注意を怠らないこと!当地は、個人の所有する山であり、登山道は整備されていない。地権者の厚意により、入山が黙認されていることから自己責任を全うすること。滝壺沢から離れて大平の尾根に取り付くと植林帯が山頂まで続いている。大出山の頂には、ぽっかりとした広地があり、三椏の木が植栽されている。季節には花が広がり、平日でも登山者が多く見られる。山頂には「ミツバ岳」と書かれた自作看板が無数に点在している。「ミツバ岳」は、大出山の「三椏畑(みつまたばたけ)」のことが勘違いされて呼ばれた誤称である。
 地権者のいる山であり、三椏は、地権者の先祖が昭和初頭に小田原の造幣局に対して紙幣原料として供出するために植栽したものです。現在では三椏の利用価値も無くなり、伐採されることもなくなったことから、立派に成長して花を見事に咲かせて登山者の目を楽しませているのです。



それでは写真をどうぞ~!!!


登山口から先は、危険地帯です。滑落しないよう、細心の注意をはらって!過去にも痛ましい滑落事故がありました。


地図上では点線しかつかないバリエーションルートでありながら、渋滞発生。チビ太は何十人もぶち抜いていきました。


今日最初のミツマタちゃん。日向のミツマタちゃんはもう終わりが近いかな。


近づくととてもかぐわしい香りがします。


このために親子そろって黄色で来たんです。


ミツマタがもしなかったら、苦情しかでないであろう樹林帯の急登、修行系です。


きれいきれい~♪急坂をホイホイと登ってゆく


今年も登山の季節がやってきました。




山頂直下には見事な広葉樹林帯。まだ冬枯れ。




『今日おうちかえったらゴジラのご褒美ね~。約束だよ~。』


黄色の楽園


山の持ち主が紙の原料として頂上付近に植栽したのがこのミツマタ群生地の由来らしい。今原材料としてのミツマタは廃れ、お花畑が残ると。




黄色テーマのペアルック♪


富士山がきれいに見えました。


体重25kg。ずっしりw


いい匂い


下山しました。タチツボスミレ?







出発時刻/高度: 08:15 / 352m
到着時刻/高度: 11:08 / 348m
合計時間: 2時間52分
合計距離: 4.64km
最高点の標高: 830m
最低点の標高: 332m
累積標高(上り): 698m
累積標高(下り): 670m

歩くペース 0.9~1.0(標準)

丸一日一緒に息子とすごして、さらに仲良しになりました。


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