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チビ登山 8歳の夏、北アルプス大縦走 Day 4 双六小屋~樅沢岳~千丈乗越~槍ヶ岳山荘

2019年08月12日 | 登山

Day 4ハイライト

目的地の槍ヶ岳を常に遠望しながら、どんどん近づいてくる穂先に興奮する一日でした。双六小屋から続く西鎌尾根はまさに絶景の連続、こんな絶景を二年生にして見られるなんて、羨ましいぞ。

そして、西鎌尾根を埋め尽くすレアな小動物たち。山岳ガイドを買って出るヒルクライマー雷鳥、恥ずかしがり屋のオコジョ、二年生二人、五年生ひとり。いいルートだった、槍ヶ岳山荘も過ごしやすいし、なんといっても4日ぶりの屋根の下はいいね。(夜のおじさま方鼾アタックには辟易したけれど。)

4日目 山行5時間19分 休憩2分 合計5時間21分
累積標高 858m

それでは、写真レポスタート!

    

早朝5時、テンションの異様に高い二人。
そうですそうなのです、今日の目的地は・・・

槍ヶ岳っ!
しかも先行して静岡から来ているという小学生二名の親子パーティが進んでいきました。追いかけましょう。小屋からいきなり樅沢岳へは急登があるが、この日はガスで視界悪し。

急登をすすんでいくと、路傍の這松から雷鳥が出てきて、先導役を買って出てくれました。しかも雷鳥ヒルクライム早い。ぴょんぴょん羽ばたきながら登っていくので、ぜんぜん追いつけません。

ちなみにこっちは、信州土産の定番、雷鳥の里。 我が家ではホンモノを見たときのみ、買って帰るようにしています。

封入されている雷鳥の絵(しおり)ですが、嫁の会社ではこれをコピー機の近くに置くとコピー機の調子がよくなるんだそうです。取り除くと紙詰まりを起こしてしまうんだとか。 どんな会社なんだ・・・🐤 さて、話がそれてしまった。西鎌尾根に話をもどそう。

樅沢岳の山頂。ガスがはれると槍穂高をバックに見事な滝雲が出現。こんなのはじめてみた。滝雲とは、山の稜線をこえて風下側に流れた雲が、山にそって滝のように落下しながら消えていくもの。ということは、落下している奥のところが、千条乗越かな。

前の小学生に追いつきました。五年生のRへいくんと二年生のRたろくん。この後の道中、次の日の下山と二日間一緒になります。キッズ仲間の出現は本当にうれしい。

西鎌尾根は本当に絶景の連続。
ただし時々足元注意。山頂を巻いて行く道は高度感たっぷり。(危険ではない。)

断崖絶壁、滝雲、穂先

子供たちもこんな神々しい景色をみること人生初ではないだろうか。

同行の二年生が遅れ始めたので、ここからは先行。目的地の槍ヶ岳が少しづつ近づいてくる。絶景につぐ絶景で、飽きることがない。

写真ばかりとってちっともペースが上がらない。

ここは中間点。3時間のところを2時間で来ました。
今日はどうやらたくさん昼寝ができそうだ。はよ山荘について連日の疲労を抜きたい。

山頂直下の千丈乗越の手前の途中の岩場にたたずみ、カメラをのぞき込んでいるおっちゃんがいました。視線の先に、恥ずかしがり屋のオコジョ(とても小さい)がキョロキョロまわりを警戒しながら出てきてくれました!

前回二年前はチビ太だけが目撃することができたので、やっとお目にかかれました。おとうちゃん歓喜。

雲ひとつない蒼空に屹立する穂先。
良い日だ。この後前方に見えるガレ場、鎖場を越えると(怖いが非常に危険というわけではない)、千丈乗越。予定ではここで昼食予定だったが、思いの他早く着き、おなかも空いていなかったので、軽食してすぐ出発することに。コースはここから岩場の急登となり、1時間10分で山頂直下にでるらしい。

急な登りだがつづら折りになっているのでリズムが刻みやすい。チビ太は軽々と登ってゆく。山頂が近づくと、小槍もはっきりと見えてきた。あの上でアルペン踊りは踊れない。

山頂直下にやっと、やっと着きました。薬師峠からみると米粒のように小さく見えた穂先が、やっと手の届く距離に。チビ太『思ったより小さいな~。』この後は山荘食堂になだれ込んでラーメン&カレーを食べ、ビールで乾杯したり昼寝したりして山頂のゆっくりとした小屋時間を過ごしました。

少しおくれてお友達たちも到着。
おいこら!ペグはそういう使い方しないの!
八つ裂きにするよ!この後親同士で酒盛り、子供たちは解き放たれ思い思いに遊んでいます。時間がたくさんあっていいよね。

あの、ここ、標高3000メートルの山小屋なんすけど…

急病人がでたらしく、山岳救助ヘリが小屋に緊急出動してきました。すさまじい轟音と爆風、そして…

砂礫!がんがん当たって痛いです。

夕食はハンバーグ定食。チビ太は大盛ではなく雲ノ平盛で。

四泊目にして初の小屋泊でした。そろそろ食料が尽きかけていたので。

小屋はリラックスできると思ったのですが、その夜おっさんたちのトドのような鼾に苦戦しました。一瞬しずまったところでやっと入眠に成功、しかしその後はプロレス技のような寝相のわるいチビ太の攻撃に悩まされました。次の日の予定ですが、我々親子は朝食後穂先アタックしてから下山。小学生家族は朝食とらず朝5時に下山開始だそうです。明日は早朝から晴れるのだろうか・・・