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チビ登山第77座蔵王山 スノーモンスター総進撃

2018年03月05日 | 登山


最近、すっかり頭の中身が
  / ゴジラ山 \
  / ゴジラモスラ ヽ
 |キングギドラ母|
 | ゴジラゴジラ母|
 /  ゴジラゴジラ|
(_   父ゴジラノ
 `つ      /
  (      |
   ̄ ̄)____亅
になってしまったうちの六歳児。

数か月まえにNHK BSで蔵王のスノーモンスター(樹氷)を見て、画面に釘付け。

『行きた~い』の声を家族に共有したところ、蔵王の樹氷は両家の母も一度行きたい目的地であったことが判明。家族5人で行くことになりました。なかなか雪上車で行く夜のクルーズが予約できなかったこともあり、有給を使って金曜日~土曜日の日程で。

はたしてモンスターには会えたのか??詳しくは動画にて↓


しかし天気が大変だった。出発の日に爆弾低気圧が北日本を縦断。数年に一度の吹雪は蔵王のスノーモンスターの雪をあらかた吹き落とし、山形新幹線を運休に、そして夜の樹氷ツアーを中止に追い込みました。

そんなことは露も知らず金曜日の朝東京駅のホームに降り立つと、山形新幹線運休のお知らせ。代わりに予約した秋田新幹線こまちも到着列車の遅れで運行中止。ままよ仙台まで行ってから仙山線だ!峠の駅で「峠の力餅」買うぞ!と意気込むも仙台に到着すると仙山線まで運休。

とうとう山形は陸の孤島になってしまいました。

幸い高速バスは首の皮一枚つながっていたので、暴風に車体を揺らされながら予定より4時間遅れで蔵王温泉に到着。この時点で樹氷ナイトクルージングはキャンセル決定していたので、この日は温泉に入ることしかできません。


いってきま~す♪


蔵王温泉の泉質はもう極上。成分表には『加水なし、加温なし、源泉温度51度』のうたい文句が。白濁色の硫黄泉で、こうやって三日経た後でもどこか体に温泉の香が残っているような、強烈な温泉でした。


風呂あがりの牛乳を飲んでもう幸せ

ランチもディナーも一品郷土料理が出てきて、山形料理のファンとしては小躍りしたくなります。漬物、芋煮(醤油ベース)、玉こんにゃく、出羽桜・・・と堪能し、8時前後には就寝。天気予報も好転し翌日は快晴らしい。

翌日、朝湯に入ってからゆっくり出発。ロープウェー頂上へは二本乗り継いでいきます。スキーヤーと一般観光客が混在していますが、一般客優先で、スキーヤーは二時間待ちもありうるとか。優先とはいえ、一般客の列も40分待ちでした。


山の中腹で乗り換え、地蔵山にむかうゴンドラに乗ると、爆弾低気圧一過の素晴らしい青空の好天の下、夢のような白銀の世界が広がります。ここはスキーで滑れるコースになっていますが、ここを滑走できるスキーヤーが羨ましい!

樹氷群、スノーモンスターは・・・というと、確かに標高の低い所はすべて暴風で雪が飛ばされてしまったよう。しかししぶといモンスターたちは地蔵山直下、標高1600mより上あたりに規模を小さくして残っていました。

山頂駅に近づくと、ロープウェイの鉄塔まで氷漬けになってモンスターのようです。

ロープウェイ山頂駅を降りて雪原に出ると、猛烈な風!歩いてすぐそこにある雪に埋没して顔だけ出している地蔵様にお参りをして、いざ山頂へと歩きはじめますが、あまりの強風、寒さに女性人三人はリタイヤ、早々に展望台屋内施設に逃げ込みました。チビ太は軽アイゼンを履いてさっさと山頂へ。目と鼻の先にもう見えていますから。


途中モンスターの森があったので、かくれんぼしながら山頂へ。とにかくすごい景色の連続で、写真をとりながらゆっくり登ってまいりました。動画もたくさん撮りましたが、風切音がうるさいのなんの。


歯ブラシ(かため)


日本海からの偏西風がもろに、横殴りで襲い掛かってくる地形みたいです。吹っ飛ばされそう。


遠くに朝日山を望む。この標高だと日本海からの偏西風がもろに山肌にあたる、というのを実感。

山頂はほんとあっという間に到着、風はさらに暴力的に。八ヶ岳の稜線用に買ったバラクラバが本領発揮。こりゃ大人用も必要かもですね。とにかく寒さで顔が痛かった。







この世のものとは思えぬ絶景を楽しみつつ、しかし寒くてあまり長居もできないので足早に下山。お尻ですべりながら下山していると、宮城側の斜面に良い感じでバージンスノーそり遊びができそうなところを発見!ここは地形的に巨大な反射鏡になっているのか、風もなくポカポカしていました。


しゅ~ん



悪天候の前後に自然は時として奇跡のような美しい姿を見せます。そんな美しさをみた数時間でした。


家族旅行だったのですが、山頂の爆風により、登頂は父子二人のみでした(汗)


山形は美味しいね。
漬物、芋煮、玉こんにゃく、日本酒・・・


昔からず~っと憧れていた、『厳冬期に豪雪地帯に行く旅』。実によかった!

おしまい。