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"It never gets easier, you just go faster."

3世代チビ登山 第44座は夜叉神峠からの南アルプス!

2016年05月23日 | 登山


最年長82歳、最年少4歳。合計年齢200歳で南アルプスのどてっ腹に突撃してまいりました!

前回の鋸山じじ登山から2か月、再び思いつきでチビ登山 feat. じじを提案したところ、父と母(7x歳)が乗っかってきました。
最初は『ロープウェイとかで行ける気楽な登山にしよう』とのことでしたが、幹事が勝手に予定を変え、以下の候補地を選びました。

当日5時台に出発できた場合
1. 快晴なら夜叉神峠
2. ガスってたら入笠山
寝坊したら
3. 電車で三つ峠

当日チビ太は4時50分に起床!天気もよく夜叉神に行くことに。
実家の玄関にじじばばを迎えに行くと、


じじ⇒林野庁の職員のような風体(近所の芝刈りにでも行くのかw)
ばば⇒これからタカシマヤに買い物にでもいくかのようなカジュアルな格好。スニーカー、普段着、ジャケットなし。標高1770mなめとんのか。

私「そんな軽装で山で何かあったらどうする!全部交換!着替えなさい!」
ばば「遭難してもヘリを呼べばいいのよ~。お金はあるし。」
・・・だめだ、こりゃ(いかりや風)

いざとなったらばばを連れて引き返すつもりで、一路山梨へ。

東名高速にのって3時間。南アルプスは遠い。甲府昭和で降りて芦安を通過し、峠をクネクネ登って夜叉人峠登山口へ。
峠道を登っている時点で新緑の鮮やかさと山の静けさに車内から歓声が。夜叉人峠登山口の標高はすでに1380メートル。ちなみに自転車でもここまで行けますので、激坂トレーニングにいかがでしょう?
SPDペダルで登って、登山もくっつけたら最高ですね。


駐車場で車を降りると、森はエゾハルゼミの大合唱。GWにこれを聞きに雲取山に行きましたが、少し早かったみたいですね。今年はここ一週間くらいで蝉が地中から出てきたようです。

エゾハルゼミとは (Wikiより)
小型のセミで、ブナ林などの落葉広葉樹林に生息する。
北海道・本州・四国・九州、日本以外では中国にも分布する。和名に「エゾ」(蝦夷)とあるが、北海道以外にも分布している。日本産のセミとしては北方系で、西日本の分布は標高の高い山地に限られる。北海道では多くの地域で最もメジャーなセミで、最盛期には森林や低山帯で無数の鳴き声が聞かれる。またこのセミは本州以南でいうところのヒグラシのようなセミで、純粋な森林性であるため、市街地で鳴き声が聞かれることは少ない。




車のドアを開けた瞬間、蝉しぐれが聞こえてきて、チビ太と目があってにやり。奴の目が輝いていました。

登山口から1時間のコースタイム。7x歳のばーばの体力を考えると1時間半か。(実際その通りでした)。8x歳のじーじは健脚なので心配はしていない。


登り始めてすぐにエゾハルゼミの抜け殻を発見!


蝉時雨


新緑が本当にまぶしい、カラマツ、ブナ、ミズナラの森林浴。道は急ですのでばーばのペースに合わせて休憩を多めに。それでも急斜面はやはりきつかったみたい(特に下りが)。


登り始めて最初の休憩。ポテチの袋が気圧の変化でパンパン。「ポテチの量が増えたよ~。やった~。」

夜叉神峠への道は1時間近くずっとふかい森の中。これで眺望が開けて南アルプスがガスっていたらどうしよ・・・でもばーばの体力は限界だし・・・
頂上まで15分の標識から後続の3人のとりまとめはじーじに任せ、ダッシュして北岳が見えるか先に確認しにいきました。


そして突然眺望が開け、視線の上に雪屏風が!!!


しばし見とれて立ち尽くす。


塩見岳まで見えた。

ここからまた登山道をダッシュで戻って、後続に「見えるよ~」の吉報を伝令に。


チビトレランの先に見たものは・・・


峠小屋までの最後の一登り。チビ太がばーばの手を引っ張って登ってきました。頼もしい4歳児。


こっから先は、もう形容する言葉がございません。


地上の楽園で、白峰三山を望みながら最高に贅沢なランチ。この山頂は何時間でも長居したかった。


チビ太はこの北岳の圧倒的な山容を見て、今夏の北岳登頂の覚悟を決めたようですw

早い時間に家をでたので、11時半には後ろ髪をひかれつつ下山開始。結構な急坂ですので体重の重い大人は難儀したようです。
1時間ちょうどくらいで下山。その時間には営業を開始している売店に行くと、夜叉神峠の記念バッジが売っていました!即購入。

帰路は早い時間にスタートしたので渋滞しらず・・・のはずでしたがたっぷり中央高速の渋滞にはまって帰宅。運転時間は一日のトータルで8時間くらいでした。疲れた。
横浜に帰ってきてからも全員あの絶景の余韻に浸っておりました。しばらく目をつぶって耳をすますと蝉の鳴き声が聞こえてきそう。

往復6㎞
上昇は522mでした

横浜に帰ってきてからも、関係者から余韻を楽しむ声が「よかったね」「すごかったね」「スパルタだったね」
チビ太じじばば孝行貢献度MAX!

しばらく目をつぶったら蝉しぐれのあの森の音が聞こえてきそうです。よかった。