ホワイトな夢とブラックな夢の物語。浅田ワールドですな。しかし、結末はなんか唐突感がありあり。
これはいいね。金魚姫というファンタスティックな世界と、どうしようもなく現実感のある主人公がうまくマッチしている。主人公の生活感がリアルだからこそのなせるワザでしょう。
1980年代出版の本なのにものすごく古臭く感じる。が、これは文章によるものかなとも思う。文章は置いといて内容にだけ集中すればいいじゃないか、と。
週間プレイボーイ連載の人生相談。これを読んで思い出したが、自分が高校の頃読んでいたときは柴田錬三郎が「円月説法」だったかですごく似た雰囲気の人生相談(?)があって、それと同じ雰囲気があって懐かしかった。インタビュー形式だが、相当に編集されていて、その感じがいいんだよね。いや、読んでよかった。
朝日新聞経済部の高校の同級生Mからの勧めで読んでみた。常々思うのは、「カネ」か「健康」かどちらかがなくなるときびしいということ。これが「健康がなくなればきびしい」なら生き物たるものあきらめもつくというものだが、「カネ」さえあれば、ということになると納得いかんわな。
それにしても、Mもなんだかんだ言いながらがんばっとるの^^
千島列島最北端の占守島で昭和20年8月17日から数日間あった戦争にまつわるロシア人を含めた人間模様。個人的には、千島アイヌのエピソードが特に印象深かった。ロシア人がもう少し描けていたら厚みが増したかも。少なくとも日本人の方がよく描けていたと思う。