俺祭りで行こう

JOG&読書&家庭菜園&飲み
やりたいことしかやらない俺祭り104(おれまつりとし)のへなちょこブログ

田中宏暁「ランニングする前に読む本」

2018-05-12 | 読書:ランニング関連

 先月亡くなってしまった田中宏暁先生の本。2005年発行の「賢く走るフルマラソン」は何度読み返したかわからないほど読んだ本で、スピード練習は必要ないとか、減量するほど速くなるとか、運動生理学の根拠を説明したうえでの理論は説得力があった。もっともその運動生理学の理論は自分はきちんと理解できていないのだが。。

 で、この本は2017年発行で、内容的にはほぼ変わらない。言い換えれば10年以上熟成された理論なわけで、すべての部分ではないにせよ、多くの部分について正しいことの証明が客観的にもされたんじゃないかなと思う。特にフォアフット理論は「Born to run」が出るはるか以前から自信をもって説いていたわけだが、この本でもシンプルに語っている(トレーナーやコーチがグダグダ分かりづらい例えで書いているよくある本とは違う)。初心者からベテランまで非常に参考になる内容だと思う。

 今回はひとつだけ引用する。

「また、シューズの買い替え時期の目安が走行距離で提示されていたりすることもありますが、そうした細かいことも本来は気にする必要はないと私は思っています。」

合掌。

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谷口凱夫「アルプス交番からのメッセージ」

2018-01-11 | 読書:ランニング関連

 著者は富山県山岳警備隊の元隊長で昭和13年生まれ。出版は2014年なので、前年75歳時あたりの著作と思われる。中高年向けの登山への向き合い方の本で技術的な記述はほとんどなく「心構え」が中心。上から目線はまったくなく、ご自分も「登山ではただのよぼよぼの老人」と称して、経験に基づくメッセージを発信している。

 登山に関する内容もさることながら、脱線する逸話(子育て論や自立できない中高年への小言など)もおもしろい。

 登山に関しては中高年は過去の実力と現在の実力を錯覚しないことが重要であるが、だからと言って家に引きこもらず、リスクを意識しつつ安全に登山することが重要だともいうが、このあたりの「リスク」の匙加減がむずかしい。「100%の安全はないからチャレンジはやめる」か「リスクはあるがやれる範囲でやってみる」かと言われれば、結果的に他人に迷惑をかけることになったとしても後者を前提に行動したいところではある。

 とはいえ、最近も80代の老人ドライバーが自転車の女子高生2人に重症を負わせた事故があったが、これなども自分の運転技術の実力の錯覚にほかならんだろうから、むずかしいね。

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岩本能史「フルマラソンがもう一度速くなる30のスイッチ」

2017-12-24 | 読書:ランニング関連

 読んでみたが、自分が取り入れるかどうかは別としてほぼ知っている内容で、もう一度速くなることはないことを確信^^まあいいんだよ、走り続けることができれば。

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野村仁「やってはいけない山歩き」

2017-12-18 | 読書:ランニング関連

 先々週平坦な農道で落葉に隠れた石につまずいて転倒した反省のため、改めて山の本を読んでみた。この本は登山・ハイキングのための本だが、トレランにも全部あてはまる。いろんな基本を再認識する意味で定期的にこういった本を読み返すのが大事なのはわかっているものの、これがなかなかやんないんだよね。「浮いていなくとも、大きい石や動かない岩につまずき、引っかけてケガをする例もあります」には耳が痛かった。。

 「歩いているときは、絶対に転んではいけない-これは登山の鉄則」

 「「山を歩くときは、100%転倒しない」という意識を持つべき」

 これはトレランにもまったくあてはまる。

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鈴木清和「やってはいけないランニング」

2017-10-19 | 読書:ランニング関連

 「解剖学でわかるランニングシューズの選び方」がなかなか良かったので、もう1冊いってみた。

 確かに相互補完する内容ではあるが、わかりずらい感じがした。初心者やこれからフォームを改造してみようという人には試してみる価値がある練習法も載っているが、今は特に必要性を感じていないので試してみようという気にならんのだよね。

 サブタイトルは「走りこむだけでは、「長く」「速く」走れません」だが。そうかなぁ。自分はそれだけでやってきた気がするが。何か「味付け」がないとプロのコーチにはなれない、というのがあるのかもしれないね。

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鈴木清和「解剖学でわかるランニングシューズの選び方」

2017-10-14 | 読書:ランニング関連

 この本はイケてます。昨今の理論ではかかと着地、フォアフット着地、ミッドフット着地のどれがいいということはなく、自分に合った走り方がいいという結論になってきているが、着地方法は著者の理論によると骨格や筋肉や胴と脚の長さの比率や足指の長さ(形状)や性別の組合せによって決まるという。そこまで行くとなかなか素人では判断がむずかしく、この本1冊では理解できない部分もあるが、自分の経験と照らし合わせて考えることはできる。

 この本に照らすと、自分の場合はあきらかにフォアフット着地は合わないが、かかと着地、ミッドフット着地についてはどちらも当てはまる点と当てはまらない点がある。もちろん子供のころから培った(?)かかと着地が馴染む部分は多いと思うが、ランナー経験から故障の少ないミッドフットに6年位前から修正した歴史があるので一応ミッドフットの観点で考えてはみた。話はそれるが、ミッドフットに転向してからサブスリーから遠ざかっているんだが、これは当初はなかなか慣れなかったためということがあると思うし、その後は数年間足裏の魚の目に悩まされたというのもあるし、もう一つ言うなら年を食ったというのも残念ながら否定はできないといえるだろう^^

 さて、著者の定義では㌔6分以上がジョギング、㌔5分前後はランニング、㌔4分前後がレーシングということになっているが、これは速さというよりはストライドの差によるものと明快だ。じゃあ㌔3分前後のトップ選手はどういう分類だというツッコミはやめておこう^^

 自分の履くターサーシリーズはランニング部門のかかと着地でのベストシューズとなっていて、過去に履いたソーティージャパンはレーシング部門のかかと着地でベストシューズとなっている。確かにかかと着地時代に試行錯誤ののちに行きついたシューズがターサーだった(ソーティーの薄いソールは自分の実力では着いていけなかった)が、ミッドフット部門ではミズノのシューズが選ばれており、これは履いたことがないから何とも言えない。もちろん、このベストシューズというのも汎用的な観点で言っていると思うので、必ずしも、ということではなかろう。

 インソールの型で自分に合ったサイズが分かるというので、手持ちのターサーゲイル3ワイドを合わせてみたが、真上からみて足先以外はちょうどインソールが隠れる状態で、やはり足にはあっているようだ。アシックスは脚幅がレギュラーのほかにスリムとワイドがあって、自分にはワイドが合うのでやっぱりこれなのかな、と思う。

 ちょうど6年ぶり(!)にシューズを新調しようと思っていた矢先だったので、いい本に出会えたと思う。店ではミズノのウェーブクルーズ、ウェーブエキデンも冷やかしてみるか^^

 なお、著者はスポーツマイスターズコア代表とのこと。ホームページもあります。

(2017/10/26追記)

 何度か読み返したけど、フラット着地、つま先着地の定義が自分の解釈と違っていた。著者の図解によるとフラット着地は

①かかとからついて、

②外側(小指側)のMP関節部分から

③内側に抜ける着地で、

自分のいうミッドフットではなかった。

 自分のいうミッドフットは、

①外側のMP関節部でついてから

②かかとをついて

③内側に抜ける着地で、

これは著者のいうところのつま先着地にほぼあたる。

 自分の想定しているつま先着地は田中宏暁先生の「かかとをつけないロスと故障のない走り方」で、これは出てこないんだよね。

結論:永年考えている着地法だが、自分のスキなように走るのがイチバン! と言っちゃあおしまいか。。

 

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金哲彦編著「正しいマラソン」

2017-10-13 | 読書:ランニング関連

 金氏のほかの執筆陣は山本正彦(運動生理学、コーチ学)、河合美香(スポーツ栄養学)、山下佐知子(第一生命監督)。

 2017年出版の本なので何か目新しいことが書かれてないかチェックのつもりで読んだが、特になし。ランニング初心者にしたところで、これだけ読んでも路頭に迷うだろう。いろんなことが書かれているんだけど、断片的でしかない。

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岩本能史「違う自分になれ!ウルトラマラソンの方程式」

2017-09-24 | 読書:ランニング関連

 マラソンの練習で「峠走」がいい、というのは経験的にわかっていることであるが、この人の分析はなるほど、と思わせる。①推進力、②心肺機能、③素早い動き、④着地筋(前モモのこと)のマラソンに必要な要素を4つに分けて、登りで①と②、下りで③と④に分割して鍛えることができる、というもの。分割するわけはその4つのうち自分に弱い要素がひとつでもあればそこに引っ張られて他の要素が鍛えられないから、というのはなかなか説得力があります。

 もっとも前モモが痛むのはアップダウンの少ないマラソンコースであれば終盤腰が落ちることによって起きるものと自分は思っているので、できることならゆっくりでの平地の30K走や40K走を優先して長距離持久力を付け、ポイントで峠走を取り入れるのがよろしいかと考える。

 ところで、バッドウォーターやスパルタスロンに挑戦して違う自分になれ(るかもしれない)、なろうと四苦八苦するからおもしろい、などの妄想(?)にもなるほどと思わせるものがあります。俺はやんない(やれない)けどね。

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アダーナン・フィン「駅伝マン 日本を走ったイギリス人」

2017-09-10 | 読書:ランニング関連

 イギリス人(ガイジン)から見た日本のランニングの考察。実業団や大学ではエキデン至上主義だからフルマラソンが強くならないとかよく聞く話がでてくるが、納得いくことが多く、おもしろかった。「BORN TO RUN」を受けての着地方法に関する考察もいい。ランナーにはお勧めの一冊。

 ところでガイジンはカカトをつけたまま座り込むことができないというエピソードが出てくるが、日本人じゃそんなヤツいねーよ、と思っていたら、奇しくも100m9秒台を叩き出した桐生選手ができないというじゃないか。たたみや和式トイレがなくなってきているから日本人もそうなってきてるのかね。「椅子に座ってはいけない」には、なるほど。現実にはムリだが。。

 ところで、「駅伝マン」というのはタイトルが悪い。そういう名のチームを作ったという話は確かに出てくるが、原作どおり「ランナー道」(THE WAY OF THE RUNNER)の方がよかった。タイトルで読むかどうかが結構決まるんだからね。

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NHKスペシャル取材班「42.195Kmの科学 -マラソン「つま先着地」VS「かかと着地」」

2016-10-15 | 読書:ランニング関連

 つま先着地、かかと着地については自分も長いこと考え続けているテーマではある。この本を読んでなるほどと思うのは、東アフリカの選手は幼少のころからはだしで生活しているから自然に痛みの少ないつま先着地になり、したがってアキレス腱などの筋肉の付き方がそれに対応したようにできあがっているだろうということだ。つまり、日本人には一般的にはなじまない着地方法ということになる。
 
 しかしね、どちらにしたところで月に350Km以上走ればたいがいどっかこっか故障すると思っていい。トップ選手は900Km前後は走っているだろうからどういう走り方をしようが故障のリスクは相当なもんでしょう。実際、ゲブレシラシエもマカウもつま先着地だが故障で負けたという。

 走り方の話に戻ると、同じつま先着地でも相対的にゲブレシラシエは上下動の大きいダイナミックな走りで、マカウは上下動の少ない「速い忍者走り」とのことで、思うに、どちらがいい悪いということではなく、自分に合った走り方を見つけることが大事だということだ。

 極端な話、対極的なかかと着地の野口みずき選手のような「ぴょんぴょん走り」は背が低くて体重の軽い野口選手だからできるわけで、100人いたら他の99人は「よいこのみんなは決してマネをしないように」というやつだ。それでも自分に合った走り方で金メダルを取ったのだから何がいいなどとは一概に言えない。ただどういう着地方法であれ故障はするというだけだ^^
 
 今の自分はフォアフットでもヒールストライクでもなく、ミッドフットだが、かかと着地時代のくるぶしや足の甲や膝や腸脛靭帯や股関節が痛くなることはなくなった。ただし同時に、月に350Kmも走ってないからこれは着地方法だけの問題ではないのである。この代償としてサブスリーから遠ざかったという現状はあるが(年のせいとはあえて言わない^^)。

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川嶋伸次「監督 挫折と栄光の箱根駅伝」

2014-06-06 | 読書:ランニング関連

 なかなかおもしろかった。が、大学や企業の広告である駅伝に全力を傾けるからフルマラソンが日本男子は弱いんだろうな、ともあらためて思った。

 

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加藤則芳「ロングトレイルという冒険 「歩く旅」こそぼくの人生 」

2013-08-02 | 読書:ランニング関連

 ロングトレイルってどのくらいロングかというと、アメリカのアパラチアン・トレイルという全長3500Kmを半年掛けて歩くという途方もないロングである。いろんな世界感があるもんだ、と思う。ちなみに日帰りはショート・ショートで、1泊は短編小説というたとえ。

 話は変わるが、吉村昭氏の江戸時代の小説を読むと、江戸の旅人はホントによく歩く。江戸から鹿児島までとかね。交通手段がないから当然といえば当然で、舗装路もないから昔は皆が好むと好まざるとにかかわらずトレイルハイカーであり、トレイルランナーだったんだよね。大きく違うのは昔は手段だったトレイルが今は目的になっているということかな。今は目的地までは車なり電車なりバスなり飛行機なりの移動手段を使っていくわけだから。

 なんてことを考えながら読んだ。自分の場合は「トレイル→温泉→B」で完結なんで、やっぱりショート・ショート派かな^^

 

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Nスペ取材班「激走!日本アルプス大縦断 密着、TJAR富山~静岡415Km」

2013-06-26 | 読書:ランニング関連

 期待感が強かっただけに、なんか期待はずれの一冊だった。。

 平地の長距離耐久系や山ヤのスキルを持っている上で、メンタル&フィジカルの限界地点でどんだけやれるかがこのレースの醍醐味だと思うが、なにかそういうところがイマイチ伝わってこなかった。自分の経験したことのない境地というものをかいま見せてもらいたかったんだけど、う~ん。

 各選手をまんべんなく取材しているところなども結局掘下げられなかった原因なんじゃないだろうか。TVは見てないけど、企画としてはすごくいいだけに残念だな、と強く思う。念のために言っておくと、Nスペ取材班を批判しているわけではない。これが限界なのかな、と思うだけだ。

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スコット・ジュレク「EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅」

2013-04-15 | 読書:ランニング関連

 この本を読んでも別にウルトラのようなエンデュランス系をやりたくなるわけでもなければ、完全菜食主義者(「ヴィーガン」と言うらしい)になりたくなるわけでもない。むしろ100マイル超のウルトラなどはちょっと想像のつかない過酷さを感じるだけだし、完全菜食主義など仮にやろうと思ったとしてもまずムリだろうと思う。が、著者は絶対にそれらがマストだと主張しているわけでもない。

 着地についてはミッドフット派だが、カラダの真下かやや前方で着地すれば別にフォアフットでもかかと着地でもよいという、たぶん今の最先端の理論だ。そう言えば、ついこの前読売新聞朝刊でニューバランスのミニマスが見開き2ページの特大広告を打っていたのを見たけど、キーワードは「ミッドフット」だったな。話が逸れるが、こんな広告を打つなんて今ランナーがどんだけ多いんかってことですな。

 数々の100マイルレースで優勝したことはたいしたことではなく、ゴールに向かうプロセスが重要だというが、それを裏打ちする意思力や行動力が人並みではない。

 しかし一方で、実績とキャラが立っていることがポイントなんじゃないかと思わないでもない^^

 ところで、走ることが習慣になっていない人がこれを読んでどう思うか、興味津々。たぶん何も感じないか、奇人変人の戯言だという感想ではなかろうか、と。ランナーである自分には共感するところが多かったけどね。

 

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ジョー・ヘンダーソン「ランナーのメンタルトレーニング」

2013-03-29 | 読書:ランニング関連

 1994年発行だから20年近く前の本。正にメンタルについての考察で、HOWTO本的な要素は少なく、あとがきでは自分の記述内容に疑問があって当然のような発言もあっておもしろい。もっとも、この本を読んで考え方が変わったというようなことは特にないかな。

 

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