和訳がなぜ「10万年史」なのかわからないが、現生人類の出現から約20万年、出アフリカから7-8万年ということなので、出アフリカに焦点を当てたんかな、ということで。
ここ数冊人類史を読んで感じるのはいろいろわかってきたのが80年代以降で、それ以前の人類史はほぼ全否定ということ。しかも近年ますます研究が加速しているとのことで、この本が2007年出版だから、おそらく現時点ではもっといろいろわかっているんだろうな、と。三ケ日原人はこの本でも出てこなかったが、ネットでちょっと調べてみたらどうやら縄文人らしく、原人ではないらしい。つうか、学校で習った「原人」というのがそもそも間違ってるわけだから、どうしようもない。
けっきょくのところ、数万年前から600万年前のもので見つかるのは石器と骨(他の動物類も含む)だけだからそこから推測するしかないわけで、「分かる範囲で分かる」という健康診断の結果みたいなもんである。人類史に関して思うのは、わかったつもりになるのがコワい、ということで、本来知りたかったことは遠くへ行ってしまった感じ。
とはいえ、もう少し調べたい^^