800m、1500m、3000mなどとフルマラソンの練習が区別なく紹介されているので紛らわしい。「スタート練習」なんかはフルマラソンでは絶対やらないよね。氏はたぶんコーチとしてはすぐれているんだろうが、この本はどうなのかなと思った。いかようにも解釈できるような気がする。「訳者の体験から」や巻末のリディアードへのインタビューはちょっとした補足にはなっていたが。ベテランランナーにとっては「ある程度」参考になると思うが、参考になる部分を間違って理解する心配がある(笑) また、決して初心者向けに書かれた本ではない。
結局自分にあった練習方法を取捨選択していくしかない、ということを再認識できたのが、いちばんの収穫かな。目的や効果を考えて頭を使って練習する・レースに臨む、ということですな。
なお、かかと着地、一軸走法を薦めているところは今日的な観点ではいろいろ異論があるところです。実は正しいのかもしれないが(笑)