~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

録画で見ました・・・小林愛実さん

2012年01月19日 10時30分43秒 | ピアノ

朝録画したBSの番組をさきほど見ました。

小林愛実ちゃんのリサイタル(昨年11月のもの)。

メインがショパンのソナタ2番、ベートーヴェンの熱情という意欲的なものでした。

彼女は8歳のころから演奏活動を始めたいわゆる「天才少女」で、私もその8歳の時に演奏を聴いてあやうく卒倒しかけたひとりです(笑)。

高校1年生の今は、EMIからデビューして、本格的にピアニストとして活躍しておられます。

 

私の場合、およそ自分の弾けないような曲を聴いた場合の評価の基準は、「好きか嫌いか」でしかないわけですけど、

その基準でいきますと、今日の演奏は〇でした。

彼女は身体の動きも表情の変化も大きいピアニストで、そういう視覚的な面からも、もしかすると好みが分かれるところがあるかもしれませんが、

天性の器用さがありながら、器用さに流されず、じっくり1曲1曲に時間をかけて弾きこんできているようすが見て取れますし、

いわゆる「ノイエス」といいましょうか、聴きなれた曲なのにハッとさせられるような瞬間や音があります。

 

われわれ凡人が困ることのひとつに「ひとつの曲を長く弾いているとマンネリしてくる」ということがあり、

ある曲を何回も弾く機会があった場合、ひとつのピークを越えてしまうと、同じ人間かと思うほどしょうもない演奏に堕ちてしまいがちです。

我々素人の話はどうでもいいですけど、演奏家として長持ちするかしないかはこのあたりのキープあるいは変化の仕方にかかっているんじゃないかといつも思うわけです。

人間、同じ相手に一生ときめいているのは至難のことで、それは演奏についても似たようなものではないかと・・・。

1回コンサートを聴いて、「完璧!」「すごい!」と思った場合の次のステップが問題で、

2回目も3回目も同じように「完璧!」「すごい!」でしかなければ、そのうちCDを買うかあるいはコンサートに足を運ばなくなると思うんですよね。

まあ人間のことですから、毎回判で押したように同じに弾く方が難しいといえばそうですけど、

その変化の仕方になにか引力がなければ、その演奏家は「もういいや」になり、別の演奏家を聴くわけです。

ただ、あまりに変わってしまってしまうのも問題で、「変わらないもの」「予定調和的なもの」もないと、<ある演奏家>を継続して聴く楽しみが失われてしまいます。

 

そういう意味で、愛実ちゃんは8歳のころこちらの度胆を抜いた「なにか」は変わっていないように思いましたし、

ある一定のファンを引っ張っていける熱さがあり、歌もある(実際どうも歌ってたようでした・・・・笑)。

世の中にでるには、本人の実力、+師匠スジ、あとマスコミへのアプローチ等々があるはずですが、

それもこれも含めて、末長く頑張ってほしいなあ、と思っております。

まだ16歳、これからですねえ~~。


グスタフ・レオンハルト氏

2012年01月19日 01時30分51秒 | 古楽

16日にグスタフ・レオンハルト氏が亡くなられました。

83歳だったとのことです。

昨年5月にも日本でリサイタルをされてましたし、引退を表明されたのが昨年12月でしたので、

急なご逝去という感じがしてしまいますが、お具合が悪くていらしたのでしょうか。

 

レオンハルト氏のライブは聴けずに終わってしまいましたが、数々の音源には大変お世話になりました。

私は「チェンバロをやっている」などといえるほどのものではありませんが(大汗)、

私の師匠の師匠はレオンハルト氏に師事された方のようですので、

私自身が勉強のために一番参考にするのは、やはり氏の音源でした。

 

ご冥福をお祈りいたします。


正月ボケなのか

2012年01月18日 20時37分12秒 | ピアノ

やっとピアノモードになってきました。

いや、ならざるをえないといいますか・・・・・(汗)。

このままチェンバロばかりやっていたい気もするのですけど、そういうわけにもいかないので、

とにかく弾き始めました。

最初は鍵盤が「デカいし重いし」と感じ、へらへらふかふか弾いてました。

「デカい」のはデカいのですけど、「重い」というよりは鍵盤の「深さ」がコタえます。

先月の17日にはベートーヴェンを弾きましたので、別にそこまでブランクがあったわけではないのですが、

慣れるまで2~3日かかりました。

 

が、

~~~うーん、前の弾き方が思い出せない~~~~~(泣)

 

ボケたのか、チェンバロの弾き方をがんばったせいなのか、よくわかりませんが、

どことなくマイルドになってしまったようが気がします。

 

次回、憑き物の落ちたような私をお楽しみください(逃)。


休日

2012年01月16日 23時30分14秒 | その他音楽

昨日(日曜)は、息子たちも出演する吹奏楽祭に行ってきました。

例の大脱走事件で、直前に部活禁止の憂き目にあったわけですが(全部の学校がそうだったわけではないと思います)、

もともと週2回の活動ということであり、金曜に犯人は捕まったのに土曜に練習があったわけでもなし、当日朝に練習があったわけでもなし(汗)、

相変わらずのゆるーい感じで、ジャジーな曲やってました。

 

12校が出ていましたが、着ぐるみや女装ダンス付の学校あり、弦楽部も連れてきて交響曲をやる学校あり、

約100人がステージに上がっていた男子校や、一方2校合同でも30人規模など、ほんとに形態はさまざまでした。

かなり長時間の演奏会ではありますけど、クラシックのように身じろぎできない(?)わけではなく、

手拍子可、ひそひそ声は大音量に消される・・・などというわけで、この演奏会なら娘同伴OKです(笑)。

マナーやしつけが必要なのはわかっているのですけど、クラシックコンサートの空間の場合、娘と一緒だとまだまだ落ち着いて聴くことができず、終わるとぐったりします。

たとえ未就学児でも、ちゃんとした子は難しい曲だろうがなんだろうがおとなしく聴くもんですけど、

うちの場合は、上の子は小学4年になってもゴソゴソしていて「・・・」な感じだったもので、あえてクラシックコンサートに連れて行くこともなかろう、とほっておきました。

ですが、今やひとりで現代音楽の演奏会にまで出かけたりするので、どうなるかわからないもんです。

娘については、退屈した場合も困るのですけど、のってくると急にタテのりしたり、歌いだしたりするもんで(クラシックだろうが知らない曲だろうが関係なし)、

これはこれで生の演奏会にはなかなか連れて行きづらい。

うちでオペラの録画でもみながら、キーボード弾いたり、大声で歌ったり踊ったりしてるほうが、本人もこちらも気が楽なところがあります。

 

帰りは、娘となかよく(?!)機種変更。

この夏で使えなくなる古い機種だったため、早く変えたいとは思っていたのですが、なかなかタイミングがつかめずのびのびになってました。

5年近く使った気がする。。。。

 


チェンバロコンサート

2012年01月14日 22時43分05秒 | 古楽

一週間ぶりのさくらぴあ。今日は自分の本番(笑)。

昨年もこの時期にここでチェンバロのコンサート(発表会)があったのですが、たしか寒い日だったような気が・・・・今日は少し暖かくてよかったです。

昨年は私、チェロ伴奏、リコーダー伴奏、ソロ2曲、連弾2曲と計6曲も弾いたのですが、

今年は、リコーダー伴奏(ペツォールトのメヌエット)、ソロ(フィシャーのシャコンヌ)、歌の伴奏(そばにいることは)、と3曲。

ふだんピアノのおけいこをされている方10人が、今回チェンバロ体験(?)のような形で参加されましたので、

足台の要るかわいい方から高校生、さらには私のようなものまで、年齢層の広い会となりました。

チェンバロだけを聴いているとそこまで思わないのですが、ほかの楽器や歌が入ると、やはり音量の大きくない楽器であることがよくわかります。ほんとに「伴奏」って感じです。ピアノみたいに苦労しなくてもありのままで「伴奏」。

バロックリコーダーとかガンバとかと組んだものだとそこまで感じないのですが、やっぱり弦でも相手がモダンの楽器だと(今日は弦楽器はありませんでしたけど)、チェンバロはかそけき音量に聴こえてしまいがちです。

ほんとは古楽器同士、古楽の調律でやるのが一番なんでしょうが、私がそのレベルまで果たしていけるのかどうか・・・(汗)。

 

<プログラム>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1. スプラング(作者不詳)、8分休符(テュルク)、メヌエット(ペツォールト)

2. ロンド―によるメヌエット(ラモー)、インヴェンションNo.1(J.S.バッハ)

3. 気のよいカッコー(F.クープラン)、インヴェンションNo.13(J.S.バッハ)

4. エア(クラーク)、シンフォニアNo.2(J.S.バッハ)

5. メヌエット(ゲール)、フランス組曲No.2よりメヌエット(J.S.バッハ)

6. Nonesuch(プレイフォード)、メヌエット(ペツォールト)、かっこうより(ダカン)、スペインのフォリア(コレット)

7. やさしい恋わずらい(ラモー)

8. 組曲「武田信玄」より 甲斐の思い出(無伴奏リコーダーソロ曲:演奏者自身の作曲)

9. ほたるこい(リコーダー四重奏:作者不詳、矢沢千宜編曲)

10.メヌエット(リコーダー3本&チェンバロ:A.スカルラッティ)

11.メヌエット(リコーダー&チェンバロ:ペツォールト)

12.元気な子、メヌエットニ長調(ダッカート)

13.メヌエット(ラモー)、インヴェンションNo.14(J.S.バッハ)

14.Pris Eugenius Mars(ダッカート)、フランス組曲No.3メヌエット(J.S.バッハ)

15.ラ・ヴォルタ(バード)、フランス組曲No.3アルマンド(J.S.バッハ)

16.ロンド―(ダンドリュー)、フランス組曲No.5ガヴォット(J.S.バッハ)

17.シャコンヌ(フィッシャー)

18.そばにいることは(ソプラノ&チェンバロ:ローサス)

19.アマリッリうるわし(ソプラノ&チェンバロ:カッチーニ)

20.いとしいひとよ(ソプラノ&チェンバロ:ジョルダーニ)

21.More palatino(スウェーリンク)、修道女モニカ(F.クープラン)、ティク・トク・ショク(F.クープラン)

22.ソナタハ長調(リコーダー&チェンバロ:テレマン)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

うんと小さいお子さんの、ピアノ奏者してのフォームの不確かさ、腕力のなさが逆にチェンバロにはいい効果があったりするようで、

幼稚園?小学校低学年?というくらいの方が、とてもきれいな音で、素直ないい演奏をされてました。

同じ鍵盤楽器ということで、なかなか頭と体の切り替えが難しいのですが、私も4年目にしてや~っと、

どうやったらいい音が出るのかということがわかりかけてきたような気がします。

まだまだ言葉では説明できないですし、ちょっと離れるとたちまちできなくなってしまうのですが・・・(汗)。

 

通奏低音の勉強も始めたことですし、これから長く楽しんでいけたら・・・・、と思っております。

 


捕まった!

2012年01月13日 17時31分25秒 | 雑感

例の脱獄囚ですが、昨日、西区で空き巣に入ってビールまで飲んでいたというので、

今日はいったいどこをうろついているのか気になってしかたなかったのですが、

さきほど天満町で捕まったというニュースが流れました。

天満町なら、今日バスで二回通りましたけど・・・(汗)。

小学校の前のビルにいたという話ですが、昨日の空き巣狙いでもしかしたら包丁の1本2本持ちだしていたかもしれないですから、

小学生はじめとする周辺住民が無事でほんとうによかったです。

 

とにかくやれやれ・・・・

 

ところで、連日ワイドショーをみていましたら、

刑務所事情に詳しいということでお話されていた方が、しきりと「川を渡ってしまう前に」とおっしゃっていたのですけど、

広島という町は中心部のほとんどが中洲の中にありますから、ようするに市内は川だらけ。

私などはいつまでたってもどれが何川なんだか名前が覚えられない(汗)。

バスに乗ってどこかへ行こうと思うと、あっという間に何本か川越えをしてますので、「川を渡る渡らない」はあんまり関係ないのにな・・・と思ってました。

実際、昨日はすでに犯人は川向うへ行ってたわけであり・・・。

さきほどある方のブログを拝見したところ、ワイドショーで、広島刑務所のあるあたりのことを「監獄島のようなところ」と表現されていた方がいたとか(驚)。

それって違いますって(笑)。

「監獄島」ってなんだか「獄門島」みたいな字面でコワすぎます。

 


大脱走

2012年01月12日 14時38分53秒 | 雑感

今日は「お迎え下校」で、娘を小学校まで迎えに行きました。

これは年間行事で決まっていたことで、昨日の例の「脱獄事件」とは関係のないことなのですけど、

ほんとにたまたまなジャストなタイミングになってしまいました(汗)。

昨日は、娘の小学校も息子の高校も集団下校。部活等は中止。

今日も息子の学校は、中学生全員と高校生のほとんどは16時までに下校。

 

だいたい「脱獄」というのは、映画とか外国での出来事と思っていたもので、実際身近であるなんて驚きです。

しかもこんな超寒い時期に下着姿で6メートルの塀を超えるなんて・・・・・なんという異様な執念とエネルギー。

しかも運動能力がすごい。

刑務所の中で、規則正しい生活して、体操とかやって、身体能力を維持してたんですかね。(そういえば、さきほど刑務所から出てこられた政治家S氏も、一日何百回の腕立て伏せをしていたと言ってらしたし。)

たとえ大きな災害があろうと、なにがあろうと生き延びそうな感じ。・・・・いや、感心してる場合じゃないんですが。

 

・・・・・とにかく早く捕まえてください、です。 


こうまでして弾きたいです

2012年01月10日 17時07分03秒 | 古楽

 

8日の夜に鹿児島から帰宅し、昨日午前はチェンバロのレッスン。

8日夜に帰宅して家事かれこれすませたあと、夜中から午前3時過ぎまで・・・・。これこそ一夜漬けの猛練習(キーボードで)。

 

今日はふと思いついて、2段鍵盤の練習をこんな感じでやってます。

上のキーボードと下のとでは鍵盤の幅が違ってますけど、最近それくらいはどうってことなくなりました(笑)。

白黒逆転鍵盤にビビッていたころが懐かしい。

こんな邪道な練習方法でも、ピアノで練習するよりまだ落差が小さいような気がするんですよね。

どんな形でも練習せんことには、弾けるようにならないし・・・(汗)。

 

それにしても、トリルがなんて下手くそ~(涙)。

トリル命なのに・・・・・

 


ご来場ありがとうございました

2012年01月07日 22時14分22秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

本日、松本和将ピアノリサイタル、たくさんの方にご来場いただき無事終了いたしました!

寒い中にも晴天に恵まれてよかったです。


私は、ずっと受付付近にいた上、私事により終演をまたず帰らせていただいたもので、本番はスピーカーからしか聴けてないのですが、リハーサルを少しだけ聴き、
……参りました。


内容やパワーについては今までもたびたび衝撃を受けてきたのですが、
今回は「さくらぴあ小ホール」という響きの良い場所ということで、
ピアノやホールの使い方をみせて(聴かせて)いただいた思いです。
リハーサルだからなおのことかもしれませんが…。

神経を研ぎ澄ませてピアノとホールになじむ音を生み出し、それでも気になる音は、調律師さんともやりとりしながら、調整していかれるさまを目の当たりにいたしました。
…ある意味役得です(笑)。

同じピアノ(スタインウェイ)、ホールで弾いたことがあるものとしては、自分にとってそれらがまさに「猫にナントカ」であったと悟った次第です。

ありがとうございました。