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~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

梅雨時は気をたしかに

2006年06月08日 17時23分46秒 | 雑感
今日はシューマンのお誕生日らしい。
今頃のドイツの気候(といっても広いのでひとまとめにはできない)がどうなのかは、
いよいよ始まるサッカーワールドカップに関する番組を見ていれば、
だいたい想像がつくような気がします。
ただはっきりしているのは、やたら日が長い、ということ。

日本では雨の多い季節。
私、この季節たまらなく好きです。
雨に降り込められた中に土や草の香りが漂い、
時々は漂白剤のような匂いがある種の樹木から発せられる。
・・・意識レベルが下がったような気になります。ただのアブナイ人ですね(笑)。
日常生活的には洗濯が乾かないとか、カビがはえやすいとか、いろいろありますが、
すべてのものが普段より水分を多く保つことによって、
気配が濃厚になる。・・・・・やりきれません(笑)。

夏目漱石の『それから』中の、三千代が代助を訪ねてくる場面。
代助はちょうど鈴蘭をいけようとしていたのだが、そこへ三千代は大きな白い百合を3本ほど持ってくる。
外には、雨が降り始めていた。
二人の間にただよう、むせるような百合の香り。
「・・・そのうち雨は益々深くなった。家を包んで遠い音が聴こえた。
・・・・・・(書生の門野が)硝子戸を引く間、二人は顔を揃えて庭の方を見ていた。青い木の葉が悉く濡れて、静かな湿り気が、硝子越に代助の頭に吹き込んで来た。世の中の浮いているものは残らず大地の上に落ち付いたように見えた。代助は久しぶりでわれに返った心持がした」

大変好きな一節なのですが、代助と私はちょっと方向が違うかもしれません。
私、「われに返る」というより「われから遠ざかる」ようで(笑)。



それってどんな野活?

2006年06月08日 00時51分25秒 | 家族・友人等
日付け変わって、すでに昨日の話になってしまったが、
午前中、小学校のクラス茶話会があった。

まずは自己紹介なぞを一巡り。さて、あと1時間半もあるがなにを話したことか・・

Mさん「そういえば、この前の野外活動(5年生の、2泊3日のキャンプ&施設宿泊研修)の説明会の時、一番に質問した人がさ、
<持ち物に懐中電灯ってありますけど、手で持つやつでいいんですよね。ヘッドライトでなくても>
って言うから、そんなこと聞く人誰?って思ったら、仮装さんだったのよねえ(笑)」

えッ、私のこと?

Mさん「なんで、ヘッドライトなん?」
私  「だって、夜、トイレに行ったとき、男の子が片手ふさがってたら、用が足しにくいかと・・」
Mさん「どこのトイレ?」
私  「キャンプ場の」
Mさん「・・・・・・・・・(爆)大丈夫よお。電灯ついてるって。洞窟に入るわけじゃないんだし」
私  「・・・それもそうだねえ。うち家族全員分ヘッドライトあって、<アウトドアで夜>っていうともうこれしか想像できなくてさ」

どうも<野外度>が違うようでした
へヴィなアウトドアライフ過ごしてます。


ハイドンの降る町

2006年06月06日 17時54分08秒 | 家族・友人等
おとといのことだが、私としてはどこかのファンドのドンがどうしたということより重大なニュースがあった。

<桜島・昭和火口付近から噴煙、60年ぶりに確認>

 鹿児島地方気象台は4日、鹿児島市の桜島(1117メートル)の8合目(約800メートル)の昭和火口付近で噴煙を確認したと発表した。

 現在活動が活発な南岳(1040メートル)の南東約1キロで、噴煙の量は少ないが、高さは100~200メートルに達した。これまで昭和火口付近では噴気が出ていたが、噴煙が確認されたのは1946年の昭和噴火以来、60年ぶり。

 同気象台によると、悪天候で平地からの観測ができないため、気象台職員が4日午後4時、ふもとまで出向き、灰色の噴煙が5~10分間隔で噴き出しているのを確認した。火山性地震・微動、地殻変動などのデータに変化は見られず、気象台では「今のところ、噴火する兆候はない。噴煙が一時的なものか今後も続くのかはわからない」としている



だいたい、南岳以外から噴煙が上がったなぞということが、
私の生きているうちにあったということ自体、記念すべきことではないか・・・
とさっそく実家に取材。

私「桜島が噴いたち?」
父「ああ。だけど、こっちはたいしたことないよ」
私「いやそのう・・灰がそっちに降ったとかそういうことではなく、今までと違ったところから噴いたということがさ・・・」
父「そうらしいね。・・・まってお母さんとかわるから」

私「桜島はいけんね?」
母「こっちはそうでもないよ。南の方は降ったとかいってるけどね。
こげん暑かて、ハイドンが降ったぎィな、やっちゃおれんて」

ハイドンが降る?

恥ずかしながら、私一瞬理解できませんでした。
鹿児島出身の履歴剥奪です。

あたりまえですが、「灰どん」なんですよね。
このときのどんは「西郷どん」の敬称の<どん>とは違い、
「灰なんぞが」が言った意味あいです。

やはり地元の人間にとっては、山のどこから噴煙が上がったかということよりも、
灰によっていかほどの実害がでるかということのほうが、はるかに重要なのでありました。


レッスン再び

2006年06月05日 16時57分10秒 | レッスン&セミナー
某音大にレッスンに行ってまいりました。

先生は前回の方と同じ。
ノックする前にこっそり聴いていたら、音程の聞き取りのような重音を丁寧に響かせておられた。
やはりハーモニーのお方・・

私、ひととおり弾いたところ、顔から汗がポタポタ・・・
おいおい、今までこんなことなかったって。
更年期障害か?

「前回より流れはずいぶんよくなりましたし、よく弾いておられると思います。
ただ激しすぎます

いや、いつもよりずっと落ち着いて静かに弾いたつもりだったんですが・・。
改造人間にされた本郷猛が、子供と握手して握りつぶしちゃった時ってこんな気持ち?

「せめて最初は、静かにしないと、途中からどこまで激しくしていいかわからなくなります。
最初はPassionatoではありますが、molto teneramente。
つまり大変やさしくです。
スケルツォでも、ロマンチックでもない表現を」

う~ん、難しい。。。。

その後、1小節ことに細かくチェック。
音質・音色の種類が少ないと言われる・・・・ごもっとも。
あと右手だけで2拍子と3拍子を同時に奏でるところは、それぞれの拍子を意識して表現する・・・・・私にとって、片手でふたつの拍子はアクロバットに近いです(涙)。
内声、ことにアルトの表現が弱い・・・・それ泣き所です。

私が、「これくらいはいいだろう・・」とほっておいた「ちゃんと鳴ってない一音」もズバリ指摘され、指使い変更。

大変難しい、左手オクターブの速いシンコペーション。
「たたいたり、はねたりするのではなく、
指先に力を集めて、ど突く

ど突く!?
紳士な先生がそんな表現・・・好きです、そういうの。
なるほど弾けるようになった。

PPなのに、どうしてもはっきりした音が出したくてつい、ナマの音が出てしまう。と・・
鍋の蓋を急にあけない


ほんとにそんな音出してますねえ、私。
いきなり開けて湯気かぶっちゃうような(爆)。

またまた課題山積ですが、楽しくやれそうです。


我輩は主婦である。気楽でごめん

2006年06月04日 22時05分20秒 | 家族・友人等
今日から新装開店(笑)なので、ちょっと違う話題を・・。

私、デパートに3年半ほど勤めていたことがあるのですが、
この時の売場は食器売場。
最初輸入食器全般をやり、次にドイツの某メーカーの専属、
最後は和食器を担当いたしました。

それまで、プラスチックもどきの食器で寮食を食べていたものとしては、もう驚きの世界でした。
コーヒーカップが一客最低数千円、高いものになると数万円。
ディスプレイ品を毎朝掃除するのですが、
お茶碗もろくに洗ったことがないものが、そのような高価な商品を扱うこと自体がもうストレス。
まして、脚のほそ~いワイングラスなんて・・・

お客様にしても、大事なプレゼントや引き出物としてお求めになられる方が多いわけなので、
未使用の段階で「割れていた」ということは絶対に許されません。
梱包は迅速丁寧、かつ開けやすく・・というわけで、
接客と同時に包装技術の習得にも苦労しました。

しかし、どんなに頑張っても、ビックリするようなことは起きるもので・・・。

ある日、大変高価な磁器のお人形を求められた方がおられました。
「お顔が気に入って」ということで、即買われました。
これが、細かい細かいレースのドレスを着ているお人形で
このレースももちろん焼き物なわけなので、入念な商品点検をし、
箱詰めの段階では何種類ものクッションを使い分け、
さらに「開封の際は十分お気をつけください」とお持ち帰りいただきました。
翌日・・・・
娘さんを伴なって来店された件のお客様、
「お洋服が欠けていたんです!」
原因はなんだかわかりませんし、追求することも許されませんので、ただただ謝るしかありません。
何点か同じものを輸入してそれからお選びいただくようにお話したのですが、
「もう、同じお人形は来ないのですよ~~~~。
お人形がかわいそうです~~~~~~~」
と泣き崩れられたまま。何を言っても「お人形がかわいそう・・・」を繰り返されるばかり。
まいりましたねえ
なにかこう、人でも間違ってあやめてしまったような罪悪感でした。
そのときは、一緒についてこられた娘さんがなんとかとりなしてくださって、
たしかそのままお引取りいただいたように記憶しています。

新装開店にしては情けない話なのですが、
仕事をしている時は、まあこういうことが日常的で、
そういう意味では今はほんとに気楽な毎日です。

毎日絶対ミスの許されないお仕事(たとえば手術とか)につかれている方々には、
ほんと頭が下がります。
カギやらガスやらも締め忘れそうな私には、先天的にムリなお仕事だったようで・・・

速いものに巻かれろ

2006年06月03日 21時58分20秒 | ピアノ
3時すぎにサークルの練習会に出かけ、なぜか帰りはこのような(写真)ものを連れて、満員バスで帰ってきました。

いきさつとしてはこういうことです。
主人の帰宅と入れ違いに練習会に出かけ5時まで。
5時から会場のとなりで皆と一杯やってるところに、
写真のような子供二人が主人に連れられ登場。
再び用事に出かけた主人から子供をひきとり、
街じゅう屋台だらけの<浴衣祭り>を見て歩いたというわけ。

縁日名物のクジでゲットしたらしいこのブツ、
ほんとにほんとにお邪魔でした

地元の方にしかわからないと思うのですが、
F屋付近から100M道路まで下り、そこから西へ進み、
またまたアーケードに戻り、さらにバスセンターまで・・。
この格好でまさに「歩く縁日」やってきました。

練習会については、今日は一人一人とお話ができてうれしかったのですが、
皆さんほんとに熱心でついつい話しこんでしまいました。
しゃべりながらも演奏は聴いてまして、ちゃんと私、盗めるところは盗んでます(笑)。

自分の演奏については、一巡目はモーツァルトのK310とラフマニノフの作品3-2。
この2曲は、今日のためにリバイバルで練習したので、気楽に弾けました。

問題はシューマンの「プレスト」・・・
この曲は一人で弾いてるとそうでもないのに、ギャラリーがいるとどうも加速してしまい、
今日も、三輪車で坂道下っているような状態
ブレーキがきかないというより<ない>。
右手左手こんがらがってくしゃくしゃになったり、
ソフトとソステヌートを踏み違えたり、
最後の難所でやはり詰まったり、
といろいろありました。
でも、思ったよりドッキリしなかったし、間違ったら他の音でカバーできたし、
ペダルも途中で踏みなおしたり、と少し余裕があったような気も。
最初のころは鍵盤にしがみついて弾いていたのですが、姿勢にもゆとりができ、
少しは「聴きながら弾くレベル」に入ってきたかな・・と思います。
あと一月でなんとか難所をクリアし、指がもつれたり、ペダル間違えたり、
もないようにしていきたいと思ってます。

でも、ほんとに苦戦です、この曲。

TPOなのか仮装なのか

2006年06月03日 00時56分59秒 | ピアノ
ここのところ連弾の相手と、本番の衣装をどうするかあれこれ検討中だ。

最近見たピアノものの漫画で、本番で肩ヒモがプツッといってしまうシーンが描かれていたが、衣装はなかなかあなどれない。

男性の場合は、おおよそ形は決まっているので、毎回どうしようか・・と悩むこともないと思われるのだが、
女性はやっぱり曲の内容やら弾きやすさ等々考えると、それなりに頭を悩ます。

まずなんといっても、すばらしいドレスを新調したとしても、
それを着たばっかりに極度の緊張に襲われるようでは元も子もない。
かといって曲の規模や気合にくらべて服があまりにカジュアルだと、
ちょっと不釣合いな感じもする。
袖ひとつにしても、腕が出ていると手先まで冷える人、袖があると邪魔で仕方のない人、
スカートの丈にしても同様にいろいろ好みがあるだろうと思う。

ピアノを再開したころは、女性ピアニストがなぜ両肩むきだしで弾くことができるのか不思議でならなかった。
だいたいクーラー効いてたりすると寒いじゃないですか?
あんなの着るときは下着はどうするんでしょ?
それに・・・そこそこの年齢になると例えば二の腕とかモザイクかけたいような場所もあるじゃないですか?
という理由やら、曲もまだまだおとなしかったので、
発表会では、冬は長袖ブラウスにロングのストレートのスカート、夏は半袖におなじくロングのストレートのスカート、
もしくは長めの丈のワンピースが多かった。

それが、ここ数年のうちに・・・
進化しましたねえ(笑)。
気付けば、ノースリーブのドレスになってました。
まだかろうじて肩ヒモはついてますけど。

え、クーラーですか?
それは弾く寸前まではショールはおってますけど、
試合に出るとき、タオルをぽいってするようなもんですから。
下着・・・はよくわかりませんが、まあそれなりに。
モザイク・・・は、もはや他人様のご迷惑は考えてませんでした。
度が過ぎるようでしたら、取り締まってくださいませ。

というわけで、今や<弾きやすさ>と<なりきり度>のみがポイント。
ま、これも仮装のひとつということで




おやすみペット

2006年06月01日 21時52分19秒 | 雑感
今、たまたまこれを書く前に、友人のブログをのぞいたら、
「おしゃぶり」の話が書かれていたのだが、
今から書くことは、まったく偶然にもこれにちょっと関連したことだ。

公園でママたちとある話で大変盛り上がった。
「おやすみペット」(こんな名称は存在しないのかもしれない)について。
といっても、なんのことだかわからないと思うので付け足していうと
乳幼児が眠る時に「これがなきゃダメだ」というグッズのことである。
子供の中には、あかんぼの頃からなにかのグッズを肌身離さず持っている子がいるもので、
そこまで始終でなくても、眠くなったりするとこれがなければぐずってぐずってどうしようもない場合がある。

今日公園にいた子は、毛布をハンカチサイズくらいに切ったもの
(パイピングが母親の手によって施してあった)を持ち歩いており、
数枚を交替で洗濯しては、毎日持ち歩いているとのことだった。
この子はまだ小さいサイズで満足してくれているから助かる、と思う。
なにを隠そう、うちの上の子はベビー毛布をそのまま持ち歩いていた。
いや、日中公園などには持っていかず、旅行の時などだけではあったが・・。

いったいどんなものが「おやすみペット」になっているかという例が次々と出た。

○ 毛布のタグ(←小さくていいけど、なくしそうで怖い)
○ 両親の枕(←これはデカくて大変そう。たしか旅行にも持参したとか)
○ タオルについているタグ
○ タオルについているループ
○ 母親の耳たぶ(←ピアスしてるわけでもないのに、切れて血がでてきたとか)
○ 母親の親指(←乳首代わりなのかずっと吸うらしい)

要するに、母乳やミルクを飲むときにいじっていたものとか、
その感触に近いもの・・という感じがする。
ただ、たいがいの場合は代用がきかないので、母親にしかわからない気苦労がある。

それと同じレベルの話かどうかはちょっと疑問なのだが、以前テレビでこんな話をしていた。

ある女性が、3高(今もこんな言葉ありますかね?)のほれぼれとするようないい男を結婚した。
とにかく、会社ではキレ者だし、カッコいいしで結婚生活にも期待していたそうだ。
それが・・・
彼は帰ってくると、いつもきったないタオルを首に巻いている。
それで、顔もふくし、鼻もふく。家にいる間中いつも一緒だ。
見かねた新妻は、それを洗いどこかにしまった。
すると・・・
「ぼくのバンタちゃんはどこだ!」
と凄まじい剣幕。
これは、夫があかんぼの頃から肌身離さず持っていたペットで
その名も<万能タオルのバンタちゃん>だったのだ。