珍しく連日更新です。やるときはやります。
今日は夕方からの用事。18:45~コンサート、21:00~チェロのレッスンに同行(チェロソナタなので)。
午前中はなぜかだらだらしており、うとうとしたりもして、「なんであんたたちまだうちにいるのっ!」という自分の寝言で目が覚めました。そしたら、ほんとに息子の部屋から「ゴトゴト」という音がして、「ま、まさか正夢?」と飛び起きたら、上の階からの物音らしく、考えてみれば二人とも、8時前後に相次いでちゃんと学校へ行っていたのでした。
そんなことやら、今しなくてもいいのに風呂洗ったりとか、よくわからないことをしていたため、練習を始めたのが11時。今夜レッスンあるのに、明後日本番なのに・・・と痛い指に鞭打って練習。
あ、なぜ痛いかといいますと、5日くらい前に、娘を叱っているときに勢い余って、壁にゴスッと右中指を打ちつけてしまったんです。別に殴る蹴るしてたわけではなく、「なんなんのよ、これ?」というアクションで「ゴスッ」。ふつうに動きますし、痛いのは家事をしてるときだけで、ピアノを弾いてるときは別にどうってことありません。
近々に本番にかける曲と別に、レッスンで「こっちも弾いてみて」といわれる可能性がある曲を急いでなんとかしないといけないので、昨日からとにかく聴いて覚え、楽譜見て覚え・・・・で要は丸覚え。楽譜落ちしたときは、聴いて覚えた分でカバー。この速さの曲、いちいち楽譜見てられませんから(汗)。
・・・・というわけであっという間に夕方です。ご飯作ってシャワー浴びて、ご飯食べて、でもう18時。シャワー&着替え&化粧15分、食事4分でございます。もちっと優雅にコンサート出かけられないもんか(汗)。
さて、今夜のリサイタルはこちら
鴨田友梨香ピアノリサイタル 2013年9月6日(金)
南区民文化センタースタジオ 18:45~
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モーツァルト:ソナタ第8番ニ長調 KV.311
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」Op.26
~~~休憩~~~
モーツァルト:幻想曲ニ短調 KV.397(未完)
シューマン:フモレスケ Op.20
(アンコール)ショパン:ワルツ第14番ホ短調 遺作
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とくに演奏者と知り合いというわけではなく、一方的に過去何回か演奏を聴かせていただく機会があり、
特に芸大に進学される直前の門下発表会での演奏が印象的だったので、今回伺わせていただきました。
その発表会で演奏された曲は、おそらく、「ドビュッシー:喜びの島、 モーツァルト:ピアノソナタK311、ショパンエチュード:10-4、10-5」だったと思うのですが、とすれば、モーツァルトのソナタは本日と同じ曲であったわけです。
その時の演奏は、どの曲もキレがよく、長いフレーズもぐいと自分のほうに引き寄せて一気に聴かせてしまう、ある意味、腕力のある演奏だったと記憶しております。
本日ももちろんそういう部分はありましたが、それよりも興味深かったのが、ゆったりしたテンポ部分(曲)における表現。
シューマンにおける「とぎれとぎれのひとり語りのようなフレーズ」「会話のようなやりとり」、
モーツァルトの幻想曲最初のほうの「苦しい独白のような音の連なり」。
音色や歌、うねり、などで聴かせるピアニストはたくさん聴いてきましたけど、「語り」が迫ってくる演奏は意外に少なく、これはなかなかの魅力だと感じました。
「語り」といえば、自分で書かれたプログラムノートも、相手のある、語りかける文章になっており、かつデザイン、コントラスト&字の大きさ(←老眼には非常にありがたい)もセンスがよく、開演前より、よい気持ちですわっていることができました。
もう少したくさんの人に聴いていただきたかったようにも思いますけど、無理をしない姿勢もまた好ましいです。
今後もとても楽しみにしております。