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~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

カツァリス リサイタル

2010年10月20日 22時43分40秒 | ピアノ
シプリアン・カツァリスの演奏会に行ってきました。

この演奏会についてはいろいろないきさつから、結局親子三人で行く、というか娘を連れて行かざるを得ないことに・・・。
最近娘も少しはホール内で聴けるようにはなっているのですが、夜の演奏会に連れていくのは初めてだし、プログラムがちょっとマニアックなので、前半だけがんばってホール内で聴いて、後半は親子室に行きたまえ~ということにしていました。

息子はさっさと一人でど真ん中あたりの席をとっており・・・・そういえば、息子と夜の有料の演奏会ってきたことあったっけか??と考えてみましたけど、どうもないような気がします。娘と留守番というパターンが多かったんですね、たぶん。

カツァリスは動画がたくさん出回ってますので、子どもたちも結構見てます(動機はまあいろいろですけど・・・)。「あ、この人みたことある」という経験も悪くないかな、と。

さて、プログラムですが

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<ロベルト・シューマン>
アラベスク作品18
花の曲作品19
ショパンのノクターン作品15-3の主題による変奏曲
クララ・ヴィークの主題による変奏曲
子どもの情景

(休憩)

<フレデリック・ショパン>
ピアノ協奏曲へ短調作品21(オリジナルピアノ独奏版)
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これが予定されたもの。
プログラムそのものには変更はなかったのですが、
最初の曲の前に即興演奏がありまして(10分くらい?)、その間には入場したり席を探してもいい、ということでした。ショパンの時代の頃の演奏会の形式を模してということで演奏者自身の希望によるものだったらしいです。
即興演奏といっても、あるモチーフを展開していくというものではなくて、いくつかの曲がつなぎ合わされたようになっており、「サムソンとデリラ」「アルハンブラ」「タンホイザー」、ラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」などが入っていました。
それから、一度も袖に引っ込むことなく、シューマンを続けて演奏。
・・・・実は、即興演奏が始まってすぐの頃から娘が爆睡してしまい、起きたのは前半が終わったとき(汗)。ただ寝てる分にはいいのですけど(いやよくないけど)、寝息がスースー規則正しくまるでメトロノームのごとく聞こえ、起こしても起きないし、万一起きてくれたとしても寝ぼけて大声でも出された日には、弱音だらけのシューマンでエライ事態になってしまうので、娘の寝息をコントロールするので私は精一杯。しかも演奏者が一度も袖に入ってくれないので、こちらも外にも出られず(泣)。席は結構後ろでしかもいちばん端ではありましたが、それでも周囲のみなさまにはご迷惑かけたことと思います。申し訳ありません・・・・・
というわけで、前半は私聴けておりませんのです(涙)。
ただ、なんとなくタランテラっぽい「アラベスク」だったな~とか、
クララ・ヴィークでは譜面台立ててたな~とか、
あっさりした「子どもの情景」だったな~とか
言うことくらいです。


後半は、娘を親子室に押し込みましたので、自分は最前列で気合入れて聴くことにしました。
コンチェルトの2楽章・・・いきなりの濃さでした。
びっくりしましたねえ。息あり、声あり、・・・今日のオススメはこれですっ!な感じ。

アンコールは、「バンジョー」、チャイコフスキーの四季より「10月」、マルチェルロの「オーボエ協奏曲から(ピアノ独奏版)」で、どれも楽しめました。
どうにも飲みたくなる雰囲気・・・・

あとから息子に、
「ねえ、おかあさん、後半いちばん前で聴いとらんかった?前傾した、まるでスキーのジャンプみたいな角度の人がいて、カツァリスをガン見しとった。あの人なに???と思ってたら・・・お母さんだよ~、もう」
と言われました。
ええもうガン見してました。後半は熱く弾いてくれ~という気を出して(笑)。

子どもたちの感想っていうのもなかなか面白いもんですね。
ほぼ全然知らない曲をどう聴いたか?というのは興味深いです。

・・で、息子はショパンの「ピアノコンチェルトの2番の第1楽章」(冒頭)というのは、ふわりとしたいい曲だ、と思ったらしく・・・・。
「オケで聴いてみたら?。たぶん今日深夜(2時前?)ショパンコンクールでやるよ~」となにげにフォローを入れてみたとこであります。
ショパンの2番コンチェルトを初めて聴いたのが、カツァリスの一人二役(ソロ&オケ)だとはなかなか稀有な体験・・・。

娘のほうは、「競馬みたいな曲があった」とそれだけ言ってましたが(笑)。
これからはお願いだから寝ないでくれ~。こっちが生きた気がしない(泣)。


・・・というわけで、カツァリス氏にベタベタに抱擁された花束娘のAさん、おつかれさまでした(爆)。

PTAだかTPOだか

2010年10月20日 00時05分12秒 | 家族・友人等
やっと腰をあげた給食試食会の仕事なんですけど(あ、もちろん小学校PTAのですよ。演奏会とは関係ありません・・・笑)、
「さて資料作るか」と昨日パソコン開いたら、「ええっ・・これめんど~~」となってしまいました。
担当係を決定したり、タイムスケジュールを確認したり、1年生の保護者さん向けの資料を用意したり・・・・・思ったよりごちゃごちゃしてる(汗)。
でも、会議は火曜、つまり今日の午前だったのでどうしても急いでやらなきゃならないし、一人でやらないとわけわからなくなるようなことだったので、今さら誰かに振るわけにもいかず・・・・。
そういうわけで、今日の午前は打ち合わせやら資料冊子の印刷やら、栄養士先生との詰めでした。
ついでに、子どもたちが給食室に給食を取りにいったり下げたり、また教室で配膳する様子をつぶさに観察して参りました。
・・・・・この熱心さでもってOLを続けていたなら、今頃はエラくなってたかもしれませんが(笑)、なにしろ毎日決まったところに出かけるということに耐えられず、仕事そのものも転々とした挙句・・・こういう人生になっております。

帰ってボケーっとしつつ洗濯機回したり、生協のお兄さんとしゃべったりしているうちに、子ども二人と、旦那(泊まり明け)が帰ってきて、
ずいぶん早い時間からなぜか家族がそろうハメに(←そろったらいかんのか・・・いけなくはないですけどね。・・と、たまには旦那のことも書いてみる)。

そしたらテスト明けの息子が「フルート用のガーゼ、いつ買いに行けばいいんだよ」と言うわけです。
・・いつでも・・・今から行かれたらよろしいじゃありませんか?
ということで、娘の習い事に送りがてら、私の銀行の用を済ませがてら、なぜかこんなに日の高いうちから(といっても17時前ですけど)、家族で出かけることになりました。

息子は楽器店、私は銀行、そして旦那は・・たぶん喫茶店。
私は銀行の後、楽器店に向かいました、息子の買い物のために。
なんせ着の身着のまま、部屋にいたときのカッコのままで出たので、知り合いの少ない弦管楽器のフロアだけ行って帰るつもり(笑)。
ところがなかなか息子がなにを迷っているのか随分時間がかかってまして、ならばこっそり(←こっそりは事実上不可能なんですが)、昨日だか一昨日だかピアノ売場に入ったというベーゼンドルファー2台を見に行こうと思ったんですね。ええ、ささっと見るだけ・・・。
で、上の階に行ってちょっと見てたら、
「あ、・・弾かれませんか?」と顔なじみのおねえさんに声をかけられ、
「いやでも、息子が・・・でも、#$%&’」とかなんとか言ってるうちに、なぜかすわってて、
これまた顔なじみの調律師さんと「今度のショパンコンクールでよく使われていたあの、事務用みたいなレバーで上下する式のあの椅子はなんですか?あれいいですね、手首疲れないし・・」などと世間話をしているうちに、なぜか弾いていて、
「軽いなあ・・・で、このピアノのツボはどこなんだ~?」と思っているうちに、となりの大きいサイズのやつも弾いていて、
気がついたら、もっと知り合いのオネエさんがこっちを見て半固まりで、
さらに次に気がついたら息子がこっち見て完全に固まってました。

「・・・止めるに止められんしさ、しばらくぶりにピアノ弾いてる姿みたんだけど・・・眼鏡で髪ボサボサ・・・これがピアノ廃人か・・・とある意味衝撃うけた」と、
先日の娘の「黒オーラ」発言に続き、息子より「ピアノ廃人」のレッテルいただきました(爆)。

その後旦那と合流しましたが、
「え?!キミそのカッコで楽器店に・・・・・浅田飴のTシャツでベーゼンドルファーを・・・しかもピアノ廃人で・・・それって営業妨害だろ!!」
(↑そういうアナタこそ、街のど真ん中でゴムぞうり)

この人たちはね、おおげさなんです。
私の弾いてる録画なんか見てもいちいち大騒ぎする。
でも、いつも一緒の仲間に言わせるとこういうことは、「ごくごくフツウの仮装さん」なので、
いったいどんな風だったのだろう・・と想像をたくましくするのは意味のないことです。

今週末にはこの楽器店に、グランドの新作、4のサイズなのに(ということはうちのより一周り小さい、基本家庭用ということなんですが)、1000万を超えるというびっくりな機種がやってくるそうで・・・。
今度はちゃんとしたカッコして試弾に行ってきます~。
・・・・・営業妨害にならないように(殴)。